タガメ 3

 3回目の登場となるタガメ。今回は、水中での生態の様子を水中写真で紹介する。場所は栃木県某所。毎年、夏の終わりから稲刈りの前後にだけたくさんのタガメたちが集まる。


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↑ 水草の間のタガメ

 田んぼのわきの用水路に、今年もたくさんのタガメたちがやってきた。稲刈りに重ならないように時期を見計らって、毎年1回通うようしている。今年でもう7〜8年になるだろうか。
 重そうな稲穂の中のあぜ道をすすんで、いつもの用水路に着く。さっそく観察開始だ。水草のあいだをそーっとのぞくと・・・・・ごらんの通り! りっぱなタガメだ!!

↑ 移動開始

 カメラの気配に気づいたタガメは、いそいそと水草の奥へ奥へと逃げていく。

↑ 正面から

 そして息継ぎのためおしりの呼吸管を水面に出す。おしりの管がわかるだろうか?ほっと一息、といったところか。
 僕に追いかけられなければ、ずーっとこの態勢でじっとしていたはず。

↑ 腕を広げ・・・・・

 おっと今度は腕を広げた。獲物を狙うポーズだが、この時はカメラへの威嚇(いかく)か?

↑ そしてまた息継ぎ
 さて、稲刈りの頃にしか会えないこの地のタガメ。産卵場所は用水路の上流のはずなのだが、そこが見つからない。何年にも渡って探しているにもかかわらずだ。
 ところが最近、産卵地の特定につながりそうなあるヒントを見つけた。タガメを探しているとき、水草に混じってヒシの実がいくつか見られるのだ。ヒシがしげっている池なんて上流にはないはずなのだが・・・・。
 僕の知っているタガメの産卵地には、ヒシが生い茂っている場所はない。だが、産卵地の周辺にヒシが生い茂るような池がある場所は知っている。たぶん、用水路の上流にヒシがしげっている池があれば、その周辺でタガメの産卵場所が見つかる確率は相当高いと思うのだが・・・・・。
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公開:平成18年9月30日

タガメ1
タガメ2