(2007.3.31 公開)
イシガメ 2 (関西・中部編)
カメ目ヌマガメ科 大きさ(甲長)18cm 分布 本州、四国、九州 |
川や池にすみ、水生昆虫や小魚、水草などを食べる。5月から8月、水辺に産卵する。子ガメはゼニガメと呼ばれる。 |
ウォッチングのコツ・・・・カメウォッチングには大きく二つの方法がある。ひとつは郊外での用水路やため池。周辺に大きな水辺があったり、豊かな森や林があれば会える確立は高くなるが、生息密度はけして高くなく、生息していてもおく病で、人が近づくとすぐ水中に逃げてしまう。偶然に期待する部分が大きい。 もうひとつの方法は都市部の公園でのウォッチング。古くからある公園や池などでは、他の場所ですめなくなったカメたちが集まるのか、生息密度が高く、人にも慣れているのでウォッチングしやすい。ペットとして飼われていたものが放されたのか、アカミミガメ〈ミドリガメ〉が圧倒的に多いが、古い公園の池ではクサガメやイシガメ、スッポンなど、数は少ないながらもけっこう期待できる。 |
←捕獲した水生生物たち
イシガメは子どもサイズ。
他にドンコ、イモリ、ミズカマキリ、ガムシ、オオタニシ、ヨシノボリ類などなど・・・。
山間にいくつも小川が流れ、周辺では希少種ダルマガエルも見つけた。
琵琶湖は湖のみならず、その周辺も自然が豊かで、楽しい。
琵琶湖の北西部でがさごそと網入れしていると、イシガメの若い個体が入ってきた。関東北部では、こんなに簡単に会えないから、なんかすごくうれしくなる。だから関西はイシガメが多い、とはいえないのだろうけど、関東とはちとカメ事情が違うような気がする。
平成18年8月14日 滋賀県琵琶湖周辺
← イモリ
琵琶湖周辺で捕獲したイモリ。
関東では見たことがないお腹模様なので、ついつい載せてしまった。
イモリのお腹は個体差があるが、それに加えて、地域差もあるのだろうか。
平成17年4月30日 岐阜県
川にはたくさんのウグイやヨシノボリ類の魚たちが泳いでいた。そして、イシガメ撮影場所から100mほど下ったところでは、オオサンショウウオが何匹もうごめく秘密のポイントがある(地元の人はみな知っているけど)。
(ちなみに、もっと東の川でも何匹ものイシガメに出会ったが、写真が不明になってしまい、後日改めて公開したい。)
しかし、図鑑で調べるとイシガメはわりと清流を好むらしく、「なるほど」と納得してしまった。
まったく、ところ変われば生き物も・・・である。
イシガメ2度目の登場は近畿・中部編である。同じ種類の生き物でも、場所が違えば生息状況ががらりと変わることがある。最近では関東周辺ではなかなか会えないマムシを、京都や滋賀の山中で、一晩に何度も見かけて驚かされた。同じくイシガメも、関東周辺(特に北部)ではなかなか出会えないのだが、関西周辺ではなぜか相性が良く、何匹ものイシガメに出会っている。偶然かもしれないけど・・・。
↑琵琶湖博物館にて撮影
そうそう・・・・。琵琶湖周辺で何を狙っていたかというと・・・実はやっぱりカメであった。
しかし、狙っていたカメは、イシガメではない(ちょっと似ているけど)。
↑ オオサンショウウオ(平成18年8月撮影)
↑ 水中撮影したイシガメ
岐阜県の清流でオオサンショウウオを探していて、何匹ものイシガメに出会った。関東では田んぼの周辺やため池でしか見たことがなかったので、オオサンショウウオが生息している清流に、イシガメがこんなにも高い密度で生息しているとは意外であった。
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