マイナー級ゲーム普及委員会
世の中には名作(迷作)でありながら必ずしも世間に認知されておらず、人口に膾炙するほど普及するに至っていないゲームが山のようにあります。
そんなゲーム達の運命を少しでも改善すべく、発掘・紹介を行っていこうというのがこのページの主旨で、管理人の独断と偏見・趣向が濃密に含まれていますが暇つぶし程度に覗いていっていただけると幸いです。
第一回:双界儀(スクウェア・PS)

「双界儀」はスクウェア初のアクションアドベンチャーと銘打って1998年に発売されたゲームです。
確かFFタクティクスに付属の体験版ディスクにムービーが収録されていたので、その存在だけは知っているという方もいるのではないでしょうか。
このゲームの秀逸な点は、何と言ってもそのストーリーでしょう。
簡単にあらすじ的に述べると、紫尾仙という三人の仙人(?)が富士山を崩壊させることで引き起こした「ガランの日」と呼ばれる未曾有の天変地異で日本列島はガラン石によってずたずたに引き裂かれてしまい、それと同時に「寄り神」と呼ばれる今までほとんど人の目に触れることのなかった怪物が大量発生して、大変なこととなってしまう、さあどうしようということで立ち上がったのがそれまでひそやかに「寄り神」退治を行ってきた主人公たち「五法輪」、といった感じです。
こう書くと全然大した事がないように思えるのは私の文才のなさ故ですが(汗)、ストーリーにはうまい具合に鹿島神宮の「要石」や高千穂の「天逆鉾」などの日本の神話が絡められており、また、某何とかという漫画や映画で陰陽五行が流行る以前であるにもかかわらず、ストーリー・ゲームシステム双方に陰陽五行の思想が取り入れられていて、ストーリーに奥深さを与えています。
加えてストーリーを盛り上げるフルボイス。
日本が舞台だけに某FFみたいに違和感も感じず、ストーリーを否が応でも引き立てます。
まあとにかくプレイしていただければそのストーリーの秀逸さは分かってもらえるでしょう(強引)。
漫画や小説にもなっているほどですし、陰陽五行とか仙人とか日本神話とか、東洋的な要素に全く興味のない友人も「この話は物凄く面白い」と絶賛したほどですから。
音楽も時に激しく、時に切なく(管理人は河伯戦の音楽が大好き)素晴らしいもので、世界観を盛り上げて余りあるほどです。
これほど素晴らしい要素があるこのゲームが何故世上クソゲー的な扱いを受けているのか、それは次の二点に収斂されるでしょう。
まず、グラフィックの質の悪さ。
せっかくキャラクターデザインの皇名月さんが素晴らしいキャラを描いているというのに、画面ではそれが台無しで、何だかざらざらして見えてしまいます。
ムービーシーンですらそうなのはFFVIIのグラフィックに感動した人に不満を感じさせてしまったことでしょう。
ステージもカクカクですし(苦笑)。
そして操作性の悪さというか、難易度の高さ。
ボタン四つに割り振られたアクションを使いこなしてステージをクリアしていくという発想はいいと思うのですが、いかんせん一つ一つのアクションが使いにくく、へっぽこアクションゲーマーの私のみならず熟達・歴戦のアクションゲーマーである友人でさえダッシュして海に落ちて溺死したり(落ちると確実に死ぬ)、小さな足場にうまく乗れずに谷底に真っ逆さまになってしまったりと悪戦苦闘、さらにボスも強い(特に後半のは画面中を高速でビュンビュン飛び回って無茶な攻撃を繰り出してくる)ので根性なしにはクリアできません(涙)。
それでもクリアできたのはストーリーへの愛というか、次が知りたいと思わせる物語の妙というか、そんな要素があったからに他なりませんが。
とりあえず、何度も言っている通りストーリーは最高級なので、アクションに自信がある方は一度手にとってみてはいかがでしょう。
本気で感動しますよ。
最後に攻略ワンポイント。
ガラン石のかけらを全部集めたいなら黄龍の人(名前忘れた)を使いましょう。
ジャンプ攻撃はリーチも長くかけらも回収できるお得な攻撃法ですよ。
あと、集めたかけらをパワーゲージに振り分ける時にはジャンプに多く振り分けるべきだと思います。
ストーリー:★★★★★
キャラクター:★★★★
グラフィック:★★
音楽:★★★★
操作性:★
総合:★★★
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こんなに素晴らしいキャラ達が画面上ではこんなことに(涙)。

オープニングの「ガランの日」。あまりのことに震えがきました。

河伯じいさん。この人関連のストーリーは切ないので悪役だけど好きです。