マイナー級ゲーム普及委員会
世の中には名作(迷作)でありながら必ずしも世間に認知されておらず、人口に膾炙するほど普及するに至っていないゲームが山のようにあります。
そんなゲーム達の運命を少しでも改善すべく、発掘・紹介を行っていこうというのがこのページの主旨で、管理人の独断と偏見・趣向が濃密に含まれていますが暇つぶし程度に覗いていっていただけると幸いです。
第三回:バハムートラグーン(スクウェア・SFC)

さて、第三回「バハムートラグーン」は、ぬらりん殿もお薦めのスーパーファミコン最後期の1996年にスクウェアから発売されたシミュレーションRPGです。
ゲーム自体は非常にオーソドックスなシミュレーションRPGで難易度も高くなく、初心者でも安心してプレイできるものなのですが、やはりストーリーが大きなポイントであると思います。
海ではなく空に浮かぶ島からなる世界・オレルス。
そのオレルスに存在した諸国家を武力で統一した皇帝とそれに抗い自分たちの国を再興しようとする反乱軍との戦いを縦糸に、そしてこの世界に伝わる「神龍の伝説」を横糸に、ドラマチックな物語が展開されます。
とまあ、ここまでは何だ、普通かな、と思うのですが、このゲームのストーリーの凄さ加減は、まさか主人公がこんなことにって感じになってしまうところにあるのです。
いえ、魔物に変身するとか、ラスボスが主人公だったとか陳腐なことではありません。
あまり書き過ぎるとネタバレになってしまうのでこの辺で止めておきますが、驚愕の真実を知りたい方は是非是非手にとってみてください。
まあこの要素がなくてもストーリーは素晴らしく、管理人は泣きそうになることもしばしばでした。
そして何と言ってもそのストーリーを盛り上げるキャラ達。
これほどキャラに独特の性格づけがなされているゲームはないのではないかというほど強烈な個性をキャラの一人一人が放っており、プレイしていて飽きることがありません。
中にはヤバイキャラも数人いますが・・・(苦笑)。
グラフィックも平均を大幅に越えるレベルで尋常ではありません。
舞台設定が「空」だということで、細かい色使いや光の具合など、隅から隅までこだわりまくっています。
戦闘時にキャラも動きまくるのでいい感じです。
欲を言えばドラゴンがもっと動いてもよかったのではないかと思ったりしますけど。
まあともあれ、神龍召喚時のグラフィックなどは圧巻としか言いようがなく、管理人は初めてバハムートを召喚した時にその凄さ加減に感動した記憶があります。
ポリゴンで表現されたバハムートなんて目じゃありませんよ。
で、このゲーム独特のシステムがドラゴン・グローアップ・システムです。
シミュレーションRPGのため、フィールドではユニットに分かれるわけですが、このゲームでは各ユニットに一頭ずづドラゴン(神龍ではありません)が配されます。
そしてこのドラゴンが主人公の与える餌によって成長していく、というのが上記のシステムなのです。
餌はというと、劇中に登場する武器・防具・アイテムなら何でもOK。
武器なんぞ食わせて腹を壊さないのかとか素朴な疑問も生じますが、開発スタッフによるとドラゴンの胃袋は鉄よりも丈夫なんだそうで、まあこの辺には目をつぶるとしましょう(笑)。
閑話休題、ドラゴンは与えた餌によって様々なパラメーターが上下します。
例えば炎属性の武器を与えたとすると、炎のパラメーターと攻撃力が上昇するって感じです。
そしてこの成長によってドラゴンの攻撃手段が増えるのみならず、そのドラゴンと組んだパーティーメンバーの技の種類や威力も変化していく、というのがこのシステムの醍醐味。
このゲームはドラゴンをいかに上手に成長させるかによって難易度が上下すると言っても過言ではないでしょう。
因みにフィールドではドラゴンはAIによって行動します。
「こい」、「いけ」、「まて」の簡単な三種の命令を上手く使い分けて、ドラゴンを操作していくというわけなんですが、この命令に従うかどうかもパラメーターによって変わってくるので奥が深いと言えます。
音楽もやはり秀逸で、時に激しく時に切なく、物語を大いに盛り上げてくれます。
「神龍のテーマ」とか、「ファーレンハイトのテーマ」とかは良いですよ。
とにかく、ストーリー・グラフィック・音楽の三つの要素が高いレベルで調和した名作がこの「バハムートラグーン」なのです。
惜しむらくは後半力押しで充分だとか、ゲームとして簡単すぎるとか、「タクティクスオウガ」などハードなシミュレーションRPGユーザーからするとちょっとどうかと思うゲーム部分の未成熟さ。
折角属性の要素などがしっかりしているので、もう少しそれを戦闘に絡めていけばよかったかな、と思いつつ。
あと、フェニックスは万能過ぎます。
まあそんなことはこの圧倒的なストーリーの前には些事に過ぎませんが。
それではここで恒例の攻略ワンポイント。
序盤はなるべく各ドラゴンが得意とする属性を伸ばす方向でドラゴンを育てましょう。
無駄に別の属性をつけると餌の属性が偏って、中盤戦で苦労する可能性が出てきます。
ドラゴンの餌ばかりに武器防具を投入して、自分たちの装備が貧弱なままというパターンが多いような気がします。
序盤は大丈夫なんですが、中盤以降直接攻撃を仕掛けると結構危ないですよ。
パーティーが全滅するとドラゴンも戦線離脱してしまうのでその辺はお忘れなく。
最初の戦闘で仲間にいるライトアーマーの「ミスト」は中盤ゴトランドで仲間にすることができます。
少々分かりにくいですが、街を隅々まで探してみましょう。
ライトアーマーが三人揃った時の射動力は尋常じゃありません。
ストーリー:★★★★★
キャラクター:★★★★★
グラフィック:★★★★★
音楽:★★★★★
操作性:★★★★
総合:★★★★★

物語の舞台、オレルス。青い空が眩しい。

ちょっと荒いですが、バハムート召喚の図。凄い。