藤澤衛彦と鳥山石燕


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 『妖怪画談全集』という怪談本のシリーズがあります。昭和初期に発行されたもので、著者は藤澤衛彦氏。日本編上下巻、ロシア・ドイツ編の計三巻があり、(※)それぞれが多数の怪談と妖怪画で構成されています。
 さてこれらの本ですが、水木しげる氏や山田野理夫氏が参考にしたであろうと思われる箇所がいくつもあります。水木氏といえば現在(というよりは少し前ですが)世に浸透している妖怪情報の主な発信者であり、山田氏もまた『東北怪談の旅』や『おばけ文庫』などで数多くの妖怪譚を紹介してきました。どちらも現在流布している妖怪情報をチェックする上では欠かせない人物です。その二人に影響を与えた藤澤氏の本は、やはり重要な位置に来るような気がします。
 このコンテンツでは日本編上巻に挿絵として収録された鳥山石燕の妖怪画と藤澤氏によるその解説に着目し、後々への(主に水木氏への)影響を検討してみよう、というものです。と言っても、私のやる検討ですから大したものは出てきません。あしからず。

※ あとで伺ったところ、他に中国編もあったそうです。また、藤澤氏の著書は日本編上下巻のみでした。

 

 図版と解説に関すること
 個別検討
 終わりに


 当コンテンツの内容が図版付き(!)で同人誌になっています。
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