夏の終はるを忍び足に喩へて詠ず(三首)
秋立ちぬ樹々に射す陽の烈しくも空にかかれる鱗雲かな
夏木立蝉鳴く午後のわびしさに独り立ちゐて思ふ言の葉
蝉も亦夏の終はりを知るといふげに死を知るは命なりけり
(拙 作)