夫(そ)れ道の尽くは何処に
果てしなき地には砂なり
地平線揺らりて蒼と
相し見し時代(とき)は幾千
地を感ず跣素足に
射す光背負ふ荷物に
溜息し項垂る頭(かふべ)
嗚呼涙終り何処に
夕なれば陽(えふ)の赤きに
我肌身真帆(まほ)は染まりし
隊商の群を眺めむ
一日(いちじつ)の落つを眺めむ
幾億も星の燦き
夜に燃ゆ炎茜(あか)きに
慰むも身体(にく)は疲れし
荒野にて憩ふ術なし
朝日子の地平照らすに
我立ちて背伸(せのび)するなり
昨日今日明日と同じく
歩むのみ 終り何処に
1984.10.8(拙 作)