至愛の方の終の家(や)を アンタラ・ブヌ・シャッダード
至愛の方の終の家を詩人は己が衣なる綻びよりも熟思せり
廃墟と化せし家々は言の葉も無き言葉にて聾唖の如く汝を呪ふ
傷岩が上に確かと立ち我が最愛の雌駱駝は憧憬を以て嘆きたり
此処ぞ正しく友が住まひ一瞥にて察す彼女の労苦抱擁し合ひて分かち合ふ
嗚呼アブラが住まひはジワアに在り汝を其処に残さむかアブラは廃墟を免れり
我は愛する雌駱駝を宮殿の如く留め置く祈りを日の務とせむが為
さてアブラにぞ引き継がむジワアに彼女を住まはせむ我等はハザンへムタサラムへと向く
今彼女の住まひは敵の陣汝を探すあたはざる嗚呼マーザムが麗しき娘
我が心を占めれる君と婚姻賭けて殺せし親衆されど汝が父の御霊に誓はむ殺生は己が本意にあらず
確かなるは我が心中至高の愛にて満ち足れり我が心に他意あらず汝は正に至愛の方
(拙 訳)