小型の神殿


最もシンプルなプランはイン・アンティス式(IN ANTIS)と呼ばれるもので、ナオスの側壁を延長し、その間に二本の円柱を並べるというものです。神殿ではありませんが、デルフォイのアテナイ人の宝庫はこのイン・アンティス式を採っています。また側壁を後方に伸ばしてやはりその間に二本の円柱を配したものもあります。

プロステュロス(PROSTYLOS)はナオスの前面に四本の円柱を並べたもので、後方にも円柱を配したものはアムフィプロステュロス(AMPHIPROSTYLOS)と呼ばれています。アテネにあるアテナ・ニケ神殿はその代表例でしょう。