鹿児島→福岡「桜島号」(南国交通)
高速バスで鹿児島を出発
ここは鹿児島の西鹿児島駅〔現在の鹿児島中央駅)前にある南国日本生命ビルバスセンターです6時40分の少し前に福岡行きの高速バス「桜島号」が入線してきました。 12月のこの便の「桜島号」は南国交通が運行です。バスの中から乗務員が出てきて 乗車改札が開始されました。
私は早速荷物をトランクルームに預けて乗務員に乗車券を渡しバスに乗り込みます。バスの座席は夜行バスと同じ3列独立シートでした。時間は6時40分になり「桜島号」は出発しました。
「桜島号」が入線してきました。 乗車改札をしてバスに乗り込みます。
南国日本生命ビルバスセンターをでたバスは都通り・中洲通りと走行し武岡トンネルを抜けて6時50分過ぎに鹿児島ICから九州自動車道に入ります。鹿児島ICは九州自動車道の南の端でここから福岡までこの九州自動車道をひた走るわけです。途中宮原SAでの休憩を除いて福岡の天神バスセンターまではノンストップです。そのため定時運行すれば並行する特急電車は少し遠回りし熊本などでも停車し博多駅までしか行かないので、特急電車よりも早く福岡の中心地である天神にいけるわけです。乗務員による自己紹介・設備の説明なども行い、ビデオ放映も開始されました。私は西鹿児島駅前で買った弁当を空けてバスの中で食べました。バスから車窓を見ながら弁当を食べるのもなかなかです。「桜島号」はしばらく九州道を北にひた走ると7時10分頃、桜島SA付近で右側に桜島が美しく見えます。しかも早朝なので幻想的に見えます。「桜島」号は鹿児島空港南で最後の乗客をのせて福岡を目指します。
桜島が美しく見ます。 北緯32度線の看板です。 いよいよ加久藤トンネルを通過します。 トンネルの中は対面通行になっています。
(現在は4車線になっています)
九州山地を快走
「桜島号」はさらに走り続け7時40分頃北緯32度線を越えて右側に霧島国立公園を望みながら鹿児島県に別れを告げて宮崎県に入ります。すぐさま、えびのジャンクションも通過しいよいよ加久藤トンネルに入ります。この加久藤トンネルは九州ではこの後通る肥後トンネルに次いで2番目の長さです。通り抜けるには約4分強かかります。この加久藤トンネルの中で熊本県に突入します。トンネルの出口にも熊本県の看板があります。並行する特急「つばめ」は海沿いを走るのに対して「桜島号」は九州の内陸部を走ります。ですのでこのあと八代までの約40分間九州山地の壮大な山並みを走行します。
「桜島号」は8時過ぎ頃、肥後トンネルに突入します。このトンネルは九州で一番長く全日本でも10位の中に入ります。この肥後トンネルも通過するのに約4分半ほどかかります。この肥後トンネルを通過してからしばらくトンネルの連続です。これからも九州山地の壮大さを実感できます。また一部の区間では対向斜線側(東側)が一部高くなっているところもあります。8時15分頃「桜島号」はあの有名は球磨川を越えます。この球磨川はとても綺麗です。
熊本県に入りました。 対向斜線が一段高くなってます。 壮大な九州山地の山並みを走り抜けます。 球磨川が見えます
九州山地を抜けて8時20分頃乗務員がマイクで「乗客の皆様にお知らせします。まもなく宮原SAに到着です。ここで約10分間の休憩をとります。」とアナウンスしました。
バスは宮原SAに到着して約10分間休憩します。8時30分に「桜島号」は再び高速道に入ります。バスは緑川をこえて熊本の中心部に入ります。右側に飯田山、左側に金峰山が見えます。地元の人には「山の背比べ」という民話で有名です。
宮原SAで休憩中の「桜島号」 飯田山が間近に見えます。 金峰山も見えます。 高速道を難なく走ります。
福岡へ
熊本ICを過ぎると熊本から福岡・長崎などへ向かうバスも並行して走るようになり心強くなります。9時15分頃「桜島号」は熊本を後にして福岡県に入ります。バスは久留米インターチェンジを目前にして左側に「成田山久留米分院の慈母大観音」が見えます。久留米インターチェンジを通過して筑後川を越えますこの筑後川にかかる橋は珍しく鉄橋になっています。バスは筑紫平野をひた走り鳥栖JCTを通過します。ここまで来ると鳥栖ジャンクションからは長崎や大分など他の方面から福岡に向かうバスなどが並行して走るようになり高速バスの数も多くなります。まさしく高速バス街道といった感じがします。
成田山久留米分院の慈母大観音 鉄橋を越えて筑後川を越えます。
しばらく九州道を走り大宰府インターチェンジから福岡都市高速に入ります。この都市高速道路からは福岡市内の市街地は勿論福岡空港も見えます。そして天神北ランプから福岡都市高速を降りて渡辺通を走行します。渡辺通には様々な商業施設やビル郡などが並びその中には天神BCがあるソラリアターミナルビルもあります。「桜島号」は専用スロープを上りソラリアターミナルビルの3階に入り10時6分頃に定刻どおり西鉄天神バスセンターに到着です。
大宰府ICを通過します。 下りの「桜島号」とすれ違います。 天神のビル群を駆け抜けます。 西鉄天神バスセンターに到着です。
福岡→東京「はかた号」(西鉄)
東京へ向けて出発
18時30分天神BCを鹿児島行き「桜島号」が5番乗り場を出発してから、出発案内のLED表示下の段には東京行き「はかた号」の表示がでてきました。同じ乗り場を利用する他の路線の乗客は「高速バスで東京までいけるの〜」と驚きの様子です。しかも今日は年末ということもあり5台運行です。しかも2号車は女性専用車「博多の女号」です。しばらくたつと放送でも「はかた号」のアナウンスがあります。そして職員らしき人がバスに積み込む軽食を乗車場まで運んでいます。発車直前になると案内係の人が口頭で「5番乗り場には先に鹿児島行き『桜島号』が到着します。なお東京新宿行き夜行高速便『はかた号』は鹿児島行きが出発しだい入線します。なお本日の東京行きはバス5台で運行いたします。お手持ちの乗車券の号車番号をご確認ください。」とのアナウンス「桜島号」が発車した後に「はかた号」2号車が5番乗り場に入線しました。なお1号車の乗り場は6番乗り場に変更され6番乗り場に1号車が入線してきました。
「はかた号」の出発案内です。
今夜は5台運行です。乗車改札をしてバスに乗車します。 東京への長旅の始まりです。 2号車「博多の女」号です。
私の乗るバスは3号車です。2号車が出発してから3号車が5番乗り場に入線してきました。
バスは福岡ナンバーで「にしてつ」のロゴが入っていながら方向幕には「東京(新宿駅西口)」とちゃんと表示されています。東京へ行く移動手段の中で地元の会社の運行で行けるのはこの「はかた号」だけです。またこの「はかた号」の出発は19:00ですがこの時間は東京行き最終の新幹線はすでに出発しています。いよいよ乗車改札が開始され、乗車準備が整ったところでいよいよ天神BCを出発します。バスのシートは夜行用の独立3列シートでゆったりとして快適です。バスはスロープを降りて渡辺通りを走行し那珂川を渡って博多へ、住吉通を通って右に博多駅の駅ビルを眺めながら博多駅交通センターに入り、残りの乗客を乗せてます。いよいよ東京へ向けての長旅の始まりです。九州道を快走
デパ地下で購入した弁当です 下関港の夜景も見えます。
バスは大博通りを進み呉服町ランプより福岡都市高速に入線します。ここから東京新宿まで信号は一つもありません。ここから東京の高井戸ICまでの間はひたすら高速道路を走るのです。車内では設備案内のビデオが放映され、続いて乗務員の紹介と休憩地および到着予定時刻の案内が行われました。運転手は2名乗車して途中交代しながら運転していくようです。そして都市高速を走り終わりダイレクトに福岡ICから九州自動車道に入ります。しばらく落ち着いてきたところでさっきデパ地下で購入した弁当を広げて夜の車窓を楽しみながら食べます。バスに乗りながらの弁当もなかなか良いものです。九州道を難なく走り、対向車線を走る西鉄高速バスに見送られるようです。しばらく経つと左側に北九州の夜景が見えます。そして新門司港を眺めつつ短いトンネルが何個か出てきたところでもうすぐ本州です。そしていよいよ関門橋です。この時間、関門橋はイルミネーションされてとてもきれいです。また門司港や下関港も眺められます。20時35分頃、関門橋を渡りきると山口県に突入です。中国山地を快走
宮島SAで休憩中の「はかた号」たち
写真は1号車と2号車宮島SAです。
看板にしゃもじがあります。
いよいよ九州に別れを告げ本州に突入した「はかた号」は中国道を快走しています。東京までは本州の約半分の動脈を走ることになります。中国道ではカーブと勾配が連続しており、中国山地の壮大さを実感させます。21時10分頃いったん美東SAに停車しここで車両点検をします。そして再び高速道を走ります。21時20分過ぎに山口JCTを通過し山陽自動車道に入線します。この山陽道は中国道よりも新しく開設されましたのでカーブや勾配が少なくなっています。そのかわり短いトンネルが頻繁に出るようになり、これからも中国山地の山並みを堪能できます。
22時20分頃「はかた号」は山口県に別れを告げて広島県 に突入です。バスは大竹JCTから広島岩国道路の入ります。ここから廿日市JCTまでは高速道路ではなく一般有料道路でありながら山陽自動車道の中に含まれているという珍しい有料道路です。バスは廿日市JCTから再び山陽道に入線し広島県をひたすら東へ走り続けます。
しばらくして交代乗務員がマイクを取り出し、「まもなく宮島SA到着です。翌朝の諏訪湖SAまで夜行運行となります」との案内です。22時40分頃宮島SAに到着。ここで約15分の休憩です。トイレに行く人・電話をかける人・お土産や夜食を購入する人様々です。またこの休憩時間にカーテンが閉められます。しかもこのバスには仕切りカーテンと呼ばれるカーテンがあり各座席ごとに仕切られるようになってプライバシーも確保されます。そして乗務員も交代し再び出発。ここで乗客は眠りにつき諏訪湖SAまでの約9時間は夜行運行となります。目覚め
7時半前頃「おはようございます。カーテンを開けさせていただきます。」と朝のアナウンスがあります。アナウンスによると名神道での速度規制により約40分程度遅れているとのことです。そのあと長野県の諏訪湖PA到着の案内をし諏訪湖PAに到着。とすぐに二人の乗務員が軽食と紙パックのお茶を乗客乗客一人一人に配っていきます。ここで約15分の休憩。
諏訪湖SA周辺にはうっすらと
雪が降っています。朝日を浴びながら諏訪湖SAで休憩する
5台の「はかた号」たち私の乗った3号車です。 このSAで販売している「白樺高原牛乳」
はおいしいです。
富士山が幻想的に見えました 広大な甲府盆地を走行します。
甲府盆地を快走再び入線した中央道は東名道とは違い高原を走行し広大な日本アルプスの山並みを堪能できます。
中央道を走る高速バスともすれ違うようになりました。そして8時過ぎごろ前方に富士山が見えてきました。ここからみる富士山は逆光なので幻想的に見えます。「はかた号」は広大な甲府盆地を走行します。前方に「新宿まで100km」という看板が見えました。ついに目的地新宿まであと少しなのです。しばらくすると昼行運行区間では最長となる笹子トンネルを通過します。バスは神奈川県に入り右側には相模湖が見えます。
新宿まで100キロを切りました。 ついに日本の中心地東京に突入です。 いよいよ新宿へ
そのあと「はかた号」は小仏トンネル通過します。9時20分頃トンネルを出ますと前方に「東京都」という看板が「はかた号」を出迎えます。つまりついに東京に突入です。福岡から実にのべ15都府県目です。山だらけだった車窓もだんだん都会になって9時50分頃に高井戸ICから首都高速に入線します。福岡ナンバーをつけた九州のバスが首都高速を快走する姿はなんとも勇ましいものです。ここまでくると終点新宿はあともう少しです。「はかた号」はビルの谷間を走るようになりビルに写る「はかた号」の勇姿を再確認できたりもします。まもなく前方に新宿庁舎が見えてきました。ここまでくると終点新宿はもうすぐです。しばらくしバスは首都高を降り甲州街道を走ります。まもなく交代乗務員がマイクを取り「皆さん長らくのご乗車ありがとうございました、まもなく終点東京新宿駅西口です。」とのアナウンス。バスはまもなく交差点を左に曲がり予定よりも約40分遅れで新宿駅西口にある京王新宿高速BTに到着です。
料金所手前でラストスパートに備える
「はかた号」2号車新宿庁舎が見えてくれば新宿はもうすぐです。 バスターミナルの職員の笛の合図に誘導されバスターミナルのホームに横付けします。同バスセンターに停車しているほかの高速バスに迎えられて約14時間半の長旅は終わりを告げます。二人の乗務員は預けた手荷物を乗客に渡します。降車する乗客のほとんどは自然と乗務員に礼を言ってバスを降りているようです。
ビルの谷間を快走しています。
(写真は別のバスから撮影)14時間半の長旅は終わりを告げます。
乗務員の皆さんは本当にお疲れ様です。