九州福岡に向けて出発
午後8時45分過ぎ、新宿駅西口にある京王新宿高速バスターミナルで待っていると、福岡という行き先表示を付けた福岡ナンバーのスーパーハイデッカーのバスがバスターミナル係員の笛の合図で入線してきます。車両には福岡ではおなじみの「にしてつ」のロゴがあります。「到着しましたバスは博多駅経由福岡天神行き夜行高速バス『はかた号』です。」というアナウンスが流れるといよいよ九州への帰路につくんだな、と実感します。この「はかた号」の発車時刻は21:00で当然博多行きの新幹線は勿論飛行機も最終便はすでに出発しています。つまり福岡行きの移動手段の中で一番遅くまで東京で居られることになります。
![]() |
![]() |
| 「はかた号」が新宿高速BTに入線してきました。 |
乗車改札をしてバスに乗車します。 |
![]() |
![]() |
| 大きい荷物はトランクルームに預けます。 | いよいよ東京から九州福岡への長旅が 始まります。 |
そして乗務員が博多弁まじりの言葉で乗車改札を行います。乗務員は2人いて。もう一人の乗務員はトランクルームに乗客の荷物を入れています。乗車改札を済ませさっそくバスに乗り込みます。バスのシートは夜行用の独立3列シートでゆったりとして快適です。
いよいよこれから九州福岡へ向けての約14時間半の長旅が始まります。
出発してすぐに新宿庁舎をはじめとする高層ビルが無数の窓から照明を輝かせて出発を見送ってくれるようです。
快走する「はかた号」
東京都庁も「はかた号」を見送ります。 新宿駅で買った駅弁を食べます。
笹子トンネルを走り抜ける「はかた号」 甲府盆地の夜景(実際は綺麗に見えます)
首都高速に入るとここから福岡都市高速の博多駅東ランプまでは信号は一つもありません。高速道路で福岡までいけるのです。車内では博多弁混じりの乗務員が挨拶を兼ねて車内を案内します。乗務員の説明によると長野県の諏訪湖PAまでカーテンを開けて昼行運行して諏訪湖SAでの休憩の後消灯して夜行運行するとのことです。ばらくしてビデオで映画が放送されます。消灯まで時間もあるので映画を楽しむ人も多いです。また車窓から夜景を楽しむ人もいます。私はここで新宿駅で購入した駅弁を食べます。車窓を見ながらの駅弁もいいものです。
しばらくすると首都高速から中央道へ入り並行するJR中央線を電車が走ってる光景を目にする場合もあります。東京から神奈川県に入り相模湖の光輝く湖面を左に眺めながら山梨県に入ります。22時20分頃に昼行運行区間では最長となる笹子トンネルを通過します。しばらく快走すると甲府盆地の美しい夜景も見えます。そして長野県に入り23:20ごろに諏訪湖SAで休憩、ここで長野県のお土産を買うこともできます。ここで消灯の案内です。「カーテンを閉めさせていただきます」とアナウンスが入ります。じつはこのバスには仕切りカーテンが装備され座席ごとに個室のように仕切られるのです。通路から見ると寝台車のようです。これならプライバシーも守られすし、消灯後でも読書灯をつけても隣の人の安眠の妨げにならないです。自分だけの空間で夜景を見ながら眠りにつきます。そしてここから山口県の下松SAまで夜行運行、しかも夜行運行時間だけでも約9時間。十分に眠りにつけます。
諏訪湖SAで休憩中の「はかた号」 諏訪湖SAで購入したお土産
深夜も快走
夜行運行に入った「はかた号」は中央道を西へ西へとひた走ります。日付も替わり恵那山トンネルもひた走り小牧JCTから名神高速道路に入ります。しばらく経つと2時過ぎ頃養老SAで乗務員交代です。「はかた号」は再び出発して2時半頃関西圏に突入です。3時ごろ、定時運行すればこの時間頃に東京へ向かう「はかた号」とすれ違います。福岡へ向かう「はかた号」は東京へむかう「はかた号」とエールを交わし、京都府・大阪府と通過していきます。そして吹田JCTから中国道に入り兵庫県に突入します。「はかた号」は神戸JCTから山陽道に入り4時過ぎ頃に淡河PAでまた乗務員交代です。再び山陽道を走り出した「はかた号」はこの時間頃になると九州から関西方面へ向かう夜行バスとすれ違うようになります。まるで「はかた号」にエールを送っているようにも見えます。バスは道口PAで乗務員交代をし再び九州へ向かって走ります。しばらくすると辺りが少しずつ明るくなるようになり、まもなく朝を迎えます。
目覚め
7時過ぎバスは広島県内を走行中です。普通の夜行バスでは到着している時間です。しばらくすると山口県に入り「おはようございます。カーテンを開けさせていただきます。」と朝のアナウンスがあります。そして交代乗務員が乗客一人一人に軽食とお茶を配っていきます。飛行機の機内食とまではいきませんが、空腹の人にとってはとてもありがたいサービスです。8時10分ごろ下松SAに到着。ここで約15分休憩。洗顔をしたり、歯磨きをしたり、電話をしたりと思い思いに下車して過ごせます。
バスは下松SAを出発しあと約3時間弱走行します。バスのたびがまだ楽しめるのもうれしいものです。福岡着まで時間がありますので朝も映画のビデオが放映されます。
バスは中国山地の山並みを望みながら山陽自動車道を快走します。
そしてたまに並行する山陽新幹線が快走するのを見かけたり。
山陽本線を寝台特急が快走するのを見かける場合もあります。そして、中国道へ合流します。
横には秋吉台が見えたりもします。
右側には秋吉台?が 高速道を走り九州を目指す「はかた号」の勇姿
関門橋 いよいよ関門橋をわたります。(写真は別の
バスから撮影)
いよいよ九州へ
しばらくすると10時00分頃、バスはいよいよ関門橋を渡ります。
下りは上りと違い昼間なので関門海峡は勿論下関港や門司港周辺も眺められます。
そして関門橋を渡った直後のトンネルの入口の「ようこそ九州へ」という看板を見ると、いよいよ九州へ帰ったんだなと実感します。
「ようこそ九州へ」の看板が見えます。 九州の高速バスが「はかた号」を出迎えます。
福岡都市高速を走ります。 スロープを上り天神BCへ凱旋する「はかた号」
しばらく九州道を快走すると、西鉄をはじめとする九州の高速バスとすれ違うようになり、
自分達を出迎えてくれているようにも見えます。さらにすれ違うバスの数が多くなると福岡市はもう少しです。遠賀川を越えるとまもなく福岡ICです。
いよいよ高速道路の長旅を終え東京から福岡までの高速料金を払い福岡ICからダイレクトに福岡都市高速に入ります。
ここまで来ると福岡の人にとっては見慣れた風景が続きます。
そして博多駅東ランプから都市高速を降り博多駅交通センターで一部の客を降ろしそして終点の天神バスセンターへ向かいます。途中キャナルシティ−博多を横に眺めたりもし、那珂川を越えて天神へ向かいます。渡辺通に入ると天神BCはもうすぐです。バス専用のスロープを登りソラリアターミナルビルの3Fへ進み、11時20分、いよいよ西鉄天神バスセンターに到着です。同バスセンターに停車しているほかの高速バスに迎えられて約14時間半の長旅は終わりを告げます。降車する乗客のほとんどは自然と乗務員に礼を言ってバスを降りているようです。
そして福岡県外に向かう人は九州各地への高速バスに乗り継ぐことになります。
福岡への長旅は終わりです。
乗務員の2人は本当にお疲れ様です。乗客を降ろした「はかた号」は車両基地である
博多営業所へ帰ります。
上り(福岡→東京)の乗車体験へ
「高速バスのページ」のトップに戻る
「高速バスデータベース」のトップに戻る
「乗車体験記」のトップに戻る
「夜行高速バス 『はかた号』」に戻る
「『はかた号』の紹介」へ戻る