3.ベルリン 1990年
いわゆる「ベルリンの壁崩壊」は1989年11月。これらの写真は1990年1月に撮影した
ものです。同年2月に帰国すると、すぐに一部を除き全面的な解体が始まりました。
当時、私も20代前半でした。私のささやかな欧州研究の原点でもある、大きな事件です。
写真は西ベルリン側からとったものです。当時まだドイツ統一はできておらず、東ベルリ
ンへは、東西ベルリン間の「関所」であるチェックポイント・チャーリーから入り、交換
した東ドイツ・マルク(材質からして粗悪)で満腹になるまで食べました。
まずは、お約束の「壁に空手チョップ」!のつもりが、構える前に頼んだ人がシャッター
を押したので苦笑。
東西冷戦の象徴である壁への怒りと、破片を記念品として集める、売るために大勢の人が
連日、ドリルやトンカチで表面をぼこぼこにしました。観光客むけに販売。当然そこには
わが同胞たちも。
忘れていけないのは、ここを越えようとして命を落とした人もいることです。左の写真は
壁構築後間もない1962年に作られた碑ですが、右の写真の「unbekkant(姓名不詳)」
の日付はゴルバチョフ登場後の1986年です。
「ギャラリー」トップに戻る ギャラリー第4室へ 「やそだ総研」ホームに戻る