「五山の送り火」 空海起源説

毎年8月16日の夜に行われる京都の「五山の送り火」。
私は1度だけ見たことがありますが、とても引きつけられたのですが、灯火時間がたしか30分くらいで「もっと見たかった」という思いがあったことを記憶しています。

火には全てのものを焼き尽くす恐ろしい力がある一方、人の心を惹きつける不思議な魅力があります。

そんな大文字焼きで有名な「五山の送り火」ですが、いつ始まったのかは定説はありません。
その中で空海起源説に私は強く惹かれます。

真言密教の護摩修法では必ずお堂の東西に必ず「金剛界」・「胎蔵界」の二つの曼荼羅を掲げます。
それらの曼荼羅の中心は御存知「金剛界大日如来」です。
そして「五山の送り火」には東西のに「大」の文字が‥。これは大日如来の「大」の文字ではなかったか‥つまり東西の山に巨大な曼荼羅を吊るしたことになる。

東西の山に描かれた巨大な曼荼羅、そして碁盤の目のように描かれた平安京そのものを護摩壇に見立てて、空海は護摩修法を行ったのではないか。
その護摩修法によって朝廷が空海に最も期待していた「雨を降らし、護国豊穣」を実現させていたのではないか、という説です。

いかにも空海らしいスケールのデカイ話ではないでしょうか。
そう考えると空海起源説がやはり有力ではないかと思うのです。

東西の山に燃え上がる「大」の文字は大日如来の「大」なのか‥

※ここに掲載する写真はパンフレットや雑誌等からスキャンしたものです。まずかったら訴えずにまずご一報を。                                
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