勇者王ガオガイガー ファンサイト


どれが最強の必殺技か?

御存じの通り、勇者王ガオガイガーの世界には幾つもの必殺技があります。 そこでここではどの必殺技が総合的に優れているのかについて考えてみたいと思います。 なお、必殺技と呼べるような技、武装、ツールが存在しない勇者ロボは取り上げておりません(ビッグボルフォッグの大回転大魔弾は必殺技としても良かったのですが)。


ガオガイガー、ガオファイガーの必殺技

ヘル・アンド・ヘヴン

EMトルネードで敵の動きを封じ、右腕に攻撃エネルギー、左腕に防御エネルギーを集中し一撃で敵の核(あるいは動力部等)を抉りとる技です。ただし防御と攻撃のエネルギーを同時に、しかも最大限引き出すこの技はガオガイガーおよび操縦者であるガイ自身に多大な負荷を与える「命を削る必殺技」です。敵ゾンダーロボに対しては幾度も必殺技として用いられてきましたが、原種や機界新種、パルパレーパPLUSには破られました。 ツール類を使用しないため、ガイの精神状態がその威力に反映されやすいと考えられます(対EI-15戦等より)

ゴルディオンハンマー(ハンマーヘル・アンド・ヘヴン含む)

正式名称はグラビティ・ショックウェーブ・ジェネレイティング・ツール。目標に対し光速に近い垂直方向の重力衝撃波を照射する事により、対象を光子レベルまで分解します。理論上は防御不可能で、その威力は絶大ですがマーグハンド無しでの使用はガオガイガー自身に多大なダメージを与えます。数度破られてはいますが汎用性が高い事もあり必殺のツールとして使用されています。

モレキュルプラーネ

「獅子の女王(リオン・レーヌ)」に登場したハイパーツールです。直訳すれば「分子カンナ」。反中間子フィールドを目標と接触、目標物の原子核内で陽子と中性子を結合させている中間子を対消滅させ、原子核を破壊する驚異のツールです。欠点は目標物を完全に破壊してしまう事(ゾンダー核、原種核の摘出が出来ない事)です。J-アークの反中間子砲の機能を限定した物と考えて良いでしょう。純粋に使い勝手を考えると反中間子砲の方が上ですが。

グランドプレッシャー

「金の牙、銀の爪」に登場したハイパーツールです。別名「圧力釜」。目標を内部に拘束後、パルス磁場のインプルージョンにより引き起こされる超高圧により目標物を押しつぶします。またディスクXの技術も転用されているため、ゾンダー核や原種核に影響を与えないことも可能です。

野崎通博士によるとゴルディオンハンマーよりも強力だそうですが、いささか汎用性にかけます(敵のサイズによってはそもそも使用不可能である、輸送中のグランドプレッシャーを攻撃された時の対抗手段がない、等)。結局、原種に対して使用される事なく機界新種に取り込まれてしまいました。

ゴルディオンクラッシャー

ツクヨミ、ヒルメ、タケハヤの三隻のディビジョン艦が合体する事によって完成するGGG最強最後の切り札。正式名称はグラビティ・ショックウェーブ・ジェネレイティング・ディビジョン・ツール。基本的にはゴルディオンハンマーと同じ原理ですが、Zマスター級の敵に対して使用する事を念頭に造られているため、その有効範囲はゴルディオンハンマーのそれをはるかに上回ります。制御用AIとしてゴルディーマーグの超AIが使用されていますので、ゴルディオンクラッシャーを使用する場合、ゴルディオンハンマーは使用不可能になります。

ジェネシック・ガオガイガーの必殺技

ジェネシック・ヘルアンドヘブン

単に「真のヘル・アンド・ヘヴン」と呼ばれる事もあります。

全身のエネルギーを通常のヘル・アンド・ヘヴンよりもはるかに高密度に集約した大技です。

氷竜・炎竜

スーパーノヴァ

目標に対し、ゼロ距離で最大出力のチェストウォーマーとチェストスリラーを使用する事によって目標に対して急激な加熱と冷却を引き起こし熱疲労を引き起こして破壊する技です。かなりの大出力を必要とするためにGSライドにかける負担が大きいのはもちろんですが、敵にたいして密着して使用しなければならないので技の正否に関わらず自身への大ダメージは必至と言えます。

撃龍神

双頭龍

左右の腕から龍型の荷電粒子のエネルギーを放出する必殺技です。ゾンダー核や原種核の摘出が可能ですが、実際に核を摘出できたのは「その名は撃龍神」における初使用時のみで、その後の戦闘では目立った戦果はありません。ピンポイント攻撃が可能でEI-74戦で人質救出にも用いられました。

最終装置

要するに自爆装置です。撃龍神の右肩、風龍の右脚の位置にあります。それに書かれている文字は「自己自自暴奔清一蓮托生」。かなりの高威力をもった爆弾らしく、ペチュルオンを一撃で倒すだけの威力を持っています。当然、使えば自身も大ダメージは必至です。

幻竜神・強龍神

サンダーブリザード、バーニングハリケーン

それぞれ幻竜神、強龍神の必殺技です。撃龍神の双頭龍と同様に龍型のエネルギーを放出、敵ゾンダーロボや原種ロボの核の摘出が可能です。実際に原種核を摘出した事もありますが、《ザ・パワー》の力を得ていた事を考えると単純に「双頭龍よりも強力」と言えるかどうかは疑問です。

マキシマム頭龍

幻竜神、強龍神が同時にサンダーブリザード、バーニングハリケーンをくり出す合体技です。それぞれを単発で使用するよりも高い威力を持っていると考えられます。

天竜神

光と闇の舞

無数のジャミング弾により敵の視覚を含むあらゆるセンサーをかく乱し、同時にメーザー攻撃を仕掛け敵をせん滅します。また、ジャミング弾と一緒に散布したF・Fミラーを利用しての多角的な攻撃を仕掛けます。メーザーやミサイルの個々の威力は低いのですが、防御の死角をついての攻撃の蓄積により結果的に大きなダメージを与える事が可能です。

「ゾンダーロボ並の復元能力を持つ」Gギガテスクに対しては、大ダメージを与えるものの創世炉を破壊するには至らず手痛い反撃を食らってしまいます。竜神型合体ビークルロボの必殺技の中では最大の威力を持つとも言われています。

内蔵弾丸X

フランス製ビーグルロボにのみ装備された特殊装備です(ポルコートにも装備されていたのかは不明)。弾丸Xと同じく、爆発的に出力を上昇させますがGストーンに多大な負担をかけるというリスクがある点には変わりが無いので使用には相応の覚悟が必要です。なお、発動までに要する時間は弾丸Xに比べると遥かに短くなっており、実戦的と言えます。

マイク部隊

ディスクX

目標物の固有振動周波数を持つソリタリーウェーブを照射する事により、目標物のみを極めて効率良く破壊します。指向性を高めれば攻撃範囲は狭くなるものの、その破壊効率も向上します。

理論上、目標物の固有振動周波数さえ把握できていれば破壊できない物は存在しません。ただし

などのように欠点も多く、強力ではあるものの、贔屓目に見ても万能とは言い難いでしょう。なお、ガトリングドライバーにより作り出した重力レンズで複数のソリタリーウェーブを一つに集約する事も可能です。

キングジェイダー(J-アーク)

J-クォース

キングジェイダーに関しては反中間子砲、五連メーザー砲も極めて高い攻撃力を持っており、それらも必殺技として十分通用しますが、J-クォースがキングジェイダー最強の武器なので除外します。

Jパワーのオーバーロードによって巨大な火の鳥のような形状となった碇状のパーツが目標物に突き刺さり、そのボディを破壊しながら核を摘出します。ヘル・アンド・ヘヴンが通用しなかった巨腕原種などをいとも容易く倒していた事からヘル・アンド・ヘヴン以上の威力を持っていると考えられます(ただしガオガイガー自身も後にパワーアップしているのですが)

シルバリオンハンマー

ルート展開によっては「金の牙、銀の爪」で使用される必殺技。J-クォースを含む全ての技を防がれたキングジェイダーがゴルディオンハンマーを使用すると言う通好みの必殺技です。

GSライドとジュエルジェネレーターの相互作用により銀色に光り輝くゴルディオンハンマー、その名も「シルバリオンハンマー(命名ソルダートJ)」。EI-72&73合体ゾンダーロボのゴルディオンモーターをもってしても防御は不可能です。ガイの真似っぽいのがアレですが(笑)。

J-フェニックス

J-クォースと同じ原理でJパワーのオーバーロードによって生じる炎を全身に纏い、巨大な火の鳥と化し目標に突撃するキングジェイダー最大の大技です。ただし使用すれば命中しようが外れようが確実にほとんどのエネルギーを消耗してしまい、満足に動く事も侭なら無くなります。


総評

以上の必殺技(ツール)の中からどれが最強か考えてみます。

まず、モレキュルプラーネは反中間子砲と原理が同じながら使い勝手の点で劣ります。また双頭龍は実績が薄く、バーニングハリケーン、サンダーブリザードはマキシマム頭龍があるので除外します。さらにグランドプレッシャー、ディスクXに関しては上述したように汎用性に欠けると言う欠点がありますし、光と闇の舞に関してもGギガテスクを倒すに至らなかった事から「総合的に優れている」と呼ぶ事は出来ないでしょう。

FINALで新しく使われた必殺技はジェネシック・ヘルアンドヘブンやゴルディオンクラッシャー以外は捨て身の技であるため、これも「総合的に優れている」とは呼び難いのが実情です。スーパーノヴァや内蔵弾丸Xでは自身へのダメージが大きすぎますし、J-フェニックスもほとんどのエネルギーを使用してしまうため、事実上、戦闘の継続が困難になってしまう事から極めて使い勝手が悪いと言わざるをえません。

残るは以下の四つとなります

ガオガイガーのヘル・アンド・ヘヴンは原種級の敵に通用しておらず、ガイの身体に負担を与えると言う欠点もありました。しかし、ガイがサイボーグからエヴォリュダーに進化し、その乗機がガオファイガーへと移項した事で状況は変わります。ガオファイガーはガオガイガーと比較し基本性能が向上しているため、ヘル・アンド・ヘヴンも同様に威力が向上していると考えられます。実際にパスQマシンの力を利用していたレプリ・ガオガイガーのヘル・アンド・ヘヴンを破った事からもそれは明らかと言えるでしょう。またガイがエヴォリュダーへと進化し、サイボーグと違い自然治癒能力を獲得した事から、サイボーグの頃のように身体に致命的な負担をかける心配は軽減されたと考えられます。パルパレーパPLUSのゴッド・アンド・デヴィルに敗れましたが、これは突然のカインの出現によりガイが大きく動揺した事に起因します。これはヘル・アンド・ヘヴンが良くも悪くもガイの精神状態に大きく左右される一例と言えます。

ジェネシック・ガオガイガーのジェネシック・ヘルアンドヘブンは機体の基本性能の高さもあってかなり完成度の高い必殺技と言えるでしょう。ただし実戦でのデータが少ないので評価しにくいところではありますが。

ゴルディオンハンマーは3度破られています。くわしくはゴルディオンハンマーが破れた訳を参照して下さい。そのうちの2度はGモーターが関わってますが、裏を返せば敵にGモーターのデータさえ渡らなければ破られる心配は無いと言う事が言えます。そもそもゴルディオンハンマーはゾンダーロボ、原種などに対し幾度も用いられ、高い実績を持っています。それにも関わらず、わずか3度のみしか破られていない事こそが逆説的にゴルディオンハンマーの完成度の高さを物語っていると言えます。また、万全な状態での使用ならばJ-クォースにも決して劣らない事が実証されておりますし、遊星主相手でも充分通用したのでは無いかと思われます。

ゴルディオンクラッシャーは複数のパルパレーパ・プラジュナーを一撃で光へと還元した事からあるいはジェネシック・ヘルアンドヘブン以上の威力を持っている可能性もあります。ただし、あまりにも大掛かりなために使用が困難であると言う欠点があります。

マキシマム頭龍は《ザ・パワー》の力を借りている状態でのみ使用されているうえに2度しか使われていないため、その正確な威力は不明です。そもそも《ザ・パワー》の力を借りずに相互シンメトリカルドッキングが可能なのかも不明です

J-クォースは原種巨人、Zマスターに防がれた事はあるものの、他の原種には防がれた事は無く高い実績を誇ります。なお、原種巨人は重力レンズで収束したソリタリーウェーブやキングジェイダーの複合攻撃により、Zマスターは内部よりの《ザ・パワー》の暴走により倒されました。ちなみにどちらの場合もゴルディオンハンマーは使用されていません(ゴルディオンハンマーが使用されたのは心臓原種であってZマスターではありません)。

シルバリオンハンマーは一回しか使用されなかったものの、ゴルディオンハンマー、J-クォースも通じなかった合体ゾンダーロボをも倒した必殺技です。もっともゴルディーやJの性格上、再び使用する事もなさそうですが。

これらの点より独断と偏見で決定すると総合的に優れているのは以下の通りだと思われます