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サワガニRE型  〜栃木県鹿沼市〜

十脚目カニ下目サワガニ科  大きさ  甲幅20〜30mm、足を含めた幅50〜70mm  分布 本州、九州、四国
 ※最近、北海道の一部でも生息していると言われている。
日本固有種。一生を淡水の渓流などで過ごす純淡水性のカニ。雑食性。生息場所により体色変異あり。きれいな水にしかすめないので、環境の指標生物となっている。海産のカニと比べ、卵の数は40個程度と少ないが、卵径は3〜4mmと大きく、プランクトン時代を経ないでいきなり稚ガニが誕生する。

 サワガニの体色変異の系統は、青色の型(BL型)黒褐色の型(DA型)甲羅の前方が黒褐色、後方がオレンジ色の型(RE型)の3つがある。

 今回は大分県のRE型を紹介しよう。

 オレンジが強く出た体色はRE型である。
 栃木県南部ではサワガニはこの体色が一般的。他の体色の個体は見た記憶がない。
 個体数は多く、山に近いところは平地でも確認することができる。
 いわば里山のシンボルのようなやつだ。

公開 : 平成17年4月
改訂 : 平成21年6月28日

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 撮影:栃木県鹿沼市(平成16年7月)

 真夏の暑い早朝、息をのむような澄んだ水の中にサワガニがいた。上からのぞくと水がないような錯覚に・・・。遠くでヒグラシが鳴いていた。