ルリヒラタムシ 甲虫目ヒラタムシ科 大きさ 20〜25mm 分布 北海道〜九州 |
体が平べったいヒラタムシの仲間で、光沢のないルリ色の上翅が特徴。枯れ木の樹皮の下にすみ、朽ち木を食べる。5月〜8月に活動。朽ち木に卵を産む。 |
ウォッチングのコツ・・・・材木置き場ウォッチングをおすすめする。粘れば動き出す個体を観察できるだろう。ほんとは材木の表皮をはがすと見つかる確率が大きくなるようだが、置き場に積んである材木は荒らしてはいけない。マナーを守ろう。 |
ルリヒラタムシ・ベニヒラタムシ
夏の材木置き場は昆虫天国である。材木置き場シリーズ第2弾はルリヒラタムシとベニヒラタムシである。こいつらもなかなかかっこいい虫である。
平成18年6月上旬 福島県岩館村
ベニヒラタムシ 甲虫目ヒラタムシ科 大きさ 11〜15mm 分布 北海道〜九州 |
体が平べったいヒラタムシの仲間で、名前の通り、鮮やかな紅色をしている。枯れ木の樹皮の下にすみ、朽ち木を食べる。5月〜8月に活動。朽ち木に卵を産む。 |
ウォッチングのコツ・・・・ルリヒラタムシを参照。 |
出会った瞬間、思わず息をのんでしまった。思った以上に平たくて、大きくて、かっこいい。ルリヒラタムシである。
いつもの材木置き場で粘っていると、いきなり材の隙間から出てきた。数枚写真を撮るが、あっという間にまた隙間に戻ろうとした。ゆっくり観察したいので、あわてて捕まえ、プラケースに入れた。そうして撮影したのが下の写真。
↑ うーーーん、やっぱりかっこいい!!
大きくてごついアゴはちょっと怖いけど、朽木(くちき)を食べる。動き方も上品で、見た目よりは大人しい虫のようだ。
今度はベニヒラタムシだ。ルリと同じく岩館村だが、違う場所で見つけた。林業用の材木置き場ではなく、薪(まき)用の材木を積み上げたところである。周囲は田んぼがあり、のどか。材木置き場に比べると木も少ないし、虫は少ない。あまり期待していなかったから、この虫に会えたのはラッキーだった。
ルリヒラタムシに比べると、ひとまわり小さい。でも、動きはけっこうがさつで品がない。もちろん個体差があるのだろうけど、ルリヒラタムシが女性的で大人っぽい印象なら、ベニヒラタムシはやんちゃな男の子、みたいな印象だ。例のごとく写真はほんの数枚撮れたところで、薪(まき)の隙間に逃げていった。
同じ日にルリ・ベニそろい踏みでヒラタムシを撮影できるとは思っていなかったので、とても得した気分である。
↑ ベニヒラタムシ ルリよりひとまわり小さい