マダラクワガタ
甲虫目クワガタムシ科 大きさ オス4〜6mm メス4〜6mm 分布 北海道〜九州、佐渡島、対馬、屋久島、伊豆諸島 |
茶色でマダラ模様のとても小さなクワガタ。世界でももっとも小さなクワガタの一種。標高の高い山地にすむ。常緑広葉樹の赤く腐食した木でよく発生する。発生時期は6〜9月だが、発生木のあたりからあまり移動しないので見つけにくい。赤く朽ちた木に産卵する。 |
ウォッチングのコツ 夏場でも、あまり外で活動したり、街灯に集まったりすることはほとんどないので、見つけにくい。一生のほとんどを朽ち木の中ですごすらしい。赤枯れの朽ち木をさがすのが一般的。 |
新年早々、隊長と私は神奈川県の丹沢方面にいた。おせちを食べるよりも、貴重な休暇を生き物探しに忙しい、相変わらずの隊長だった。
今回の遠征目標は、「シカやイノシシなどのほ乳類」と言っていた隊長。しかし、隊長がひそかに狙っていたターゲットは、私には思いもよらない生き物だった!!
さて、新年の成果はどうであろうか。
神奈川県にいるのはわかっていたが、どこを走っているのかわからなくなった。道を間違えてもUターンできない国道・・・。林道に入ればどこもかしこもゲートが閉まっている。ただただぐるぐる車の中。
おまけに大晦日の前日深夜、釣堀の上流でカエル探してたら、地主のおじさんに魚の密猟と間違えて怒られた隊長。身振り手振りでナガレタゴガエルの説明をして、おじさんに「感覚が違うなぁ」とゲラゲラ笑われた隊長。ちょっとしょげるかと思っていたら、ちっともこりてない・・・。
たぶん丹沢方面の沢沿いの林道。目を輝かせて山の斜面を上に上にと登っていく。何をする気だか・・・。
写真は、発見した直後の状態を再現。やっぱりクワガタっぽくない。
越冬中なので、こうして、手も足も引っ込めて丸まって寝ていたのだ。部屋をあけられて、北風がピュ-ーーー。
まったく、隊長のせいだよ、ごめんねえ・・・・・・。
発見時の状態
これが世界最小のクワガタ マダラクワガタ!
(2007.1.20公開)
取材:ぽんぽこ
動き出した!
ひととおり写真を撮り終えたら、タイミングよく隊長が降りてきた。
「なに?これ・・・」
「クワガタだよ」
「何クワガタ?」
「マダラクワガタ。今、成虫をとったぞ。」
で、これがそのクワガタ・・・・・。なに、これ?
これがクワガタ? というのが正直な感想。5mm足らずのサイズもヘンな感じだし、形も色もまるきりクワガタぽくない。そうだ、真冬も昆虫図鑑を離さない隊長。
「昆虫図鑑見せて・・・・」
「もちろん、おまえ持ってきたんだろ。」
もってきてないよー
「また忘れてきたのか。しかたのないやつだ。」
「この背中のぶつぶつがマダラの名のゆえんだ」 ・・・・と言われてもねぇ。
山の斜面で何をする・・・??