バッタ目 キリギリス科  大きさ オス 33mm メス36mm
 分布 本州(関東地方以西)〜四国、九州
 8月〜10月、ガシャガシャと鳴く。林や草むらにすむ。
 雑食性。緑色のものと、褐色のものがある。近年、全国的に数を減らしているという。
 ウォッチングのコツ
 
 秋の夜長に鳴いている声を探す。独特のガシャガシャガシャ・・・と連続した声だ。
  ちなみに僕は、写真の群馬県渡良瀬遊水地ではじめて発見した。渡良瀬では葦の原っぱにいる。だけど、他の場所ではなかなか見つからず、意外といそうでいない虫である。

クツワムシ

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撮影 : 群馬県板倉町・渡良瀬遊水地(平成17年9月11日)

← 19:20頃 草むらに発見

 クツワムシを探すなら、夜、鳴いている声を探そう。
 ガシャガシャガシャガシャとにぎやかで、かなり大きな声だ。
 
 写真は渡良瀬遊水地で撮影。何匹もの鳴き声がするところが良い。警戒心が薄くなるようで、見つけやすい。障壁はひとつ。夜の暗闇の中でヤブコギする気力があるかどうかだ。

 どこにでもいそうな気がするこの虫だが、実はなかなかお目にかかれない。
 僕の住んでいる近辺では、渡良瀬遊水地以外、鳴き声を聞いたことがない。
 
 調べてみると、人工的な光を嫌うという。なるほど、渡良瀬遊水地なら、夜は車も通らず、真っ暗闇だ。
 

 

← 横から撮影したクツワムシ

 鳴き声に向かって、葦をかきわけ接近する。そうとう慎重なつもりでもガサガサと大きな音を立ててしまう。だけどこの虫、たいていは平気で鳴き続ける。警戒心が薄いみたい。
 動きが鈍いので捕まえることも容易だ。撮影後に逃すが、一向に逃げない。そこを撮影したのが左の写真。
 

← ウンチしているクツワムシ

 これまた緊張感のない姿。上とは別の個体(オス)。葦をかき分け接近し、5枚くらい写す。写真ではわかりにくいけど、ウンチの途中。用を済ますとさすがに逃げ出した。
 
 茶色の個体とメスを探すが、ともに見つからず。


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 最近、地域によっては数が減っているそうな。・・・と言われても、ふるさと北海道には生息していなかったから、昔のことはわからない。
 でも、会いにくいのは事実だから、ほんとに減っているのかもしれない。

 北海道生まれの僕は、クツワムシに会う機会がなかった。やかましい鳴き声は品があるとは言えないけれど、大きくてかっこいい虫だ。

※ このあと、10月9日に行ってみましたが、もう鳴いていませんでした。