甲虫目ゲンゴロウ科 大きさ 20mm〜34mm  分布 北海道、本州の北部
池や沼などで暮らす水生昆虫。肉食性で幼虫も成虫の大あごで水中の魚や虫を捕らえ、体液を吸う。オスの背中は少し緑がかったつやのある黒で、メスはつやのにぶい黒い背中に10本のミゾがある。
ウォッチングのコツ・・・・北海道では比較的よく見ることができ、灯火にもわりとやってくるので、クワガタ採集のときに見つけることができるかもしれない。流れがゆるやかな川などにすみ、1匹見つかればたいていたくさん見つけることができる。

ゲンゴロウモドキ

 念のため生息地の詳細は控えるが、北海道ではけっこうたくさんいる虫なのかもしれない。僕自身が知っている生息地は4〜5ヶ所しかないんだけど・・・・・。

撮影 : 北海道旭川市   (平成15年8月)

撮影 : 北海道標津町(平成16年8月)

 写真はオス。雨の中の撮影だったけど、日が当たっていれば緑がかった背中がけっこうきれいだ。ゲンゴロウよりはひとまわり小さい。

←生息地の様子

 水の流れがないところを好む。ここにはコオイムシも生息する。岸の浅めのところにゲンゴロウモドキがいて、岸の脇にたくさんある水たまりにコオイムシがいる。他にもエビやエゾウグイ、ドジョウ、ヤゴなどがたくさんいて、カも多い。

 ここはウチダザリガニが生息していて、ウチダザリガニを探しているとゲンゴロウモドキがたくさん採れる。

←ごちゃごちゃ採れる

 真ん中の魚はエゾトミヨ。他にもウチダザリガニ、エビ、スナヤツメ、ヤゴなどの生き物がたくさんいる。

 すっかり暗くなってしまい、北海道ではなかなか会うことができないコウモリが、水面を行ったり来たりしていた。

←メス
 背中のミゾが特徴だ。

 ほんとうはオスとメスでは前足の形が違うらしいのだが、足の写真を撮りそこねた。次回はかならず確かめようと思う。
 


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 あごは発達しており、大きい。後ろ足は平らで毛がはえ、泳ぎやすくなっている。


 ゲンゴロウモドキはたまに灯火に飛んでくる。10年ほど前、夜、橋の上の外灯に飛んできたゲンゴロウモドキを採集した。後日、その周辺の川で探索している時にこの生息地を見つけた。
 以後、毎年のように足を運んでいるが、今のところ生息は安定している。

←たくさん採れる

 上の左から2匹目のみがメス。太い筋がわかるだろう。
 時期も関係あるのかもしれないが、この虫は圧倒的にオスのほうがよく採れる。この日はオス10匹に対して、メスが1匹といった割合か。

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