サケ目サケ科 大きさ 陸封型15cm〜20cm 降海型30cm〜80cm 分布 北海道中部以北、外国では朝鮮、サハリン、千島、カムチャッカ、カナダ、アメリカ合衆国 |
カラフトイワナの別名があるとおり、北海道にすむイワナである。川の最上流部にすみ、一生を淡水で過ごすが、カムチャッカなどの北方では海に下りるものもいるという。北海道ではもう一種のイワナであるアメマスがいるが、同じ川ではアメマスが下流、オショロコマが上流にいることが多い。 |
ウォッチングのコツ・・・・ウォッチングというよりは釣りの対象であろうか。本州のイワナ同様、かなりの貪食で、そこにいれば釣れる魚。フナやヤマメよりは釣りやすいので、機会があれば挑戦してみては。北海道では険しい山奥に入らなくてもそこらじゅうが渓流だが、広大で人が入らない森は方向を見失いやすく、本州の人は迷わないよう気をつけて欲しい。もちろん熊にも注意。 |
撮影 : 北海道標津町(平成16年8月18日)
オショロコマ
撮影 : 北海道上川町(平成15年7月)
道東の標津町に弟が住んでいて、彼に案内してもらった知床の山奥で撮影した。砂利の林道を車で30分ほど奥に進み、釣りをした。入れ食い状態であったが、熊が怖くて15分で引き上げたら、帰り道に熊の真新しいフンが落ちていた。さっきはなかったのに・・・。
←水中のオショロコマ
弟のデジカメに水中撮影用のカバーを装着して撮影。すぐ足元にいた30cm近いオショロコマ。海に下りないタイプ(陸封型)では、このサイズで「大物」。
糸をたらして数秒で魚が釣れる。でもぜんぜんはしゃげない。熊が出てこないかと気が気でない。
←撮影地の様子
弟にもらった現地の写真。町の行事などで時々ここに来るらしい。
普段は人もめったに来ない、まさに秘境のおもむき。だいたい、行き着くまでが大変で、悪路の林道は四駆でなければ無理であろう。地元の人のガイドがなければこういう場所にはいけない。
ところで少年たち、・・・・・熊、怖くない?
水中でよどみに向けて適当にシャッターを切る。後で見てびっくり。たくさんの魚が写っていた。
ちなみに写っている大半の魚はオショロコマ。何匹かヤマメも写っている。どうやらヤマメが上方、オショロコマが下方を泳いでいるようだ。こうやって同じ川の同じところですみ分けているのか?
上川町は大雪山から流れる石狩川が最初に通過する町。いい川があるところは魚も豊かだ。オショロコマはとにかくよく釣れる。30分もあれば10匹近く釣れたりする。そしてうまい。僕はから揚げが好きだ。
写真ではわかりにくいが、オショロコマは白い斑点と小さなオレンジの斑点が特徴だ。黒く見える魚はハナカジカである。これもけっこううまい。