スズキ目ハゼ 科  大きさ 19cm 
   分布 有明海北部(九州)  ミャンマーから台湾、朝鮮半島の西部、西南部 
干潟の泥の上をはいまわりながら、珪藻(けいそう)類を食べている。初夏が繁殖期で、そのころはさかんにジャンプする様子が見られるという。食用。
ウォッチングのコツ・・・・佐賀県芦刈町ではムツゴロウを保護しており、野生の個体を干潟で見ることができる。時期や時間帯、潮の満ちひきなどとの関連はわからないので、芦刈町役場に事前に連絡して欲しい。
 体に紫の斑点があり、おなじ場所にすむトビハゼよりひとまわり大きいので、すぐにわかるだろう。

ムツゴロウ

撮影 : 佐賀県芦刈町(平成16年2月)

 日本では有明海の北部でしか見ることができないらしい。
 有名になったのは1997年の長崎県・諫早(いさはや)湾干拓事業。ムツゴロウをはじめ、たくさんの生き物たちが死んでしまった。

 撮影した佐賀県芦刈町は、諫早湾のムツゴロウたちを引き取って保護しているとのこと。町に入ると「ムツゴロウ王国」という大きな看板がいくつもあって、町がムツゴロウ保護に熱心なのがすぐわかる。見学地も看板の案内にしたがって進めばまちがうことはないだろう。

ムツゴロウ王国のでっかい看板。
けっこう気に入った。

看板類のすべてにムツゴロウへの愛情を感じる。

 ムツゴロウ見学地では、こんなかんじでムツゴロウがいっぱいいる。遠くからだといっぱい見ることができるが、10mくらいに近づくとすぐに砂の中にもぐってしまう。撮影には1000mmくらいのレンズを使った。体表に紫の斑点があればムツゴロウだ。

 見学地へは左写真の看板に沿っていけばいい。
 右は見学地の様子。写真の手前のきらきらしているあたりに、たくさんのムツゴロウがいる。
 ムツゴロウ以外にもトビハゼ(魚)やシオマネキ(カニ)にも会える。そしてまた、町の熱心な取り組みも必見だ。


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現地施設

ムツゴロウ公園 佐賀県小城市芦刈町大字永田2753-4
問い合わせ:小城市商工観光課 0952-73-8813
ムツゴロウ養殖見学ハウス、水産展示館、干潟体験場、四手網体験場など、干潟と生き物にふれあえる公園。入場は無料。
祐徳バス 佐賀バスセンター発 福富行 水産試験場下車徒歩5分。小城市HPへ
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