個人的名作54

レイメイズ(タイトー・1988)

 

 この時期のタイトーの作品には「アルカノイド」等、リメイク作品に力を入れていた時期でした。その中の1つ「レイメイズ」。今回はこの作品を取り上げたいと思います。
 特に、この作品は「タイトーメモリーズ 下巻」に収録される事ですし、良い機会ですのでこの作品について書かせていただきます。

 

【ここはほんの入り口なのに…】

 悪の組織にさらわれた弟を助ける為、主人公「ミドリカワ・リカ」がマシンを駆って、近未来な雰囲気のラビリンスをクリアしていくゲームです。

 先程も書きましたが、昔の名作のリメイク(と私は思っていますが…)ということでルールの説明は簡単に終わりそうです。
迷路上に配置されているドットを全て回収すればクリアという「ドットイート・タイプ」(セガのヘッドオンに近い)のゲームです。

 「アルカノイド」と同時期だけあって、背景などの見た目の雰囲気もアルカノイドに近いですね。 あっちは「ブロック崩し」で、こっちは「ドットイート・タイプ」という違いはあれど、同社の作品だなと思わされます。

 

 

【覚悟したまえ…】

 操作系は「4方向レバー」と「2ボタン」です。
 ボタンは1つは「アイテム」ボタン。アイテムの「レーザー」発射や「パワーアーム」等を使用するときに使います。
 もう1つは「加速」です。自機のスピードが上がります。押しっぱなしのときのスピードが相当速いので、慣れるまでが苦労すると思います。ですが、押しっぱなしのスピードが扱えないと 中盤以降はどうしようもなくなるので、とにかく慣れましょう。

 

 プレイヤーは各ステージに配置されているドット全てに触れて回収(灰色のドットだけは2〜5回触れる必要がある)すれば出口が開くので、そこに入ればクリアです。32面クリア後にファイナルステージとなり、そこでエンディングです。
 敵や敵の攻撃に当たった場合はミスとなって残機が減ります。残機が0になるとゲームオーバーです。

 また、ドットの中には回収するとアイテムに変化する物もあります。アイテムが出るドットの場所は全ステージ固定されており、出るアイテムがランダムのものと確定されているものがあります。

アイテム 性能
A(青色) 「アタック」
敵の体当たりと攻撃を防ぐバリアを張ります。
拾った回数だけ防げますが、防いだ直後は無敵ではないので注意。
B(紫色) 「ブレイク」
4方向のうちいずれか一方の出口が開きます。入ればクリアとなります。
C(緑色) 「クラッシュ」
画面全部のドットを回収する。(灰色に対しては1回分、触れた事になる)
灰色ドットが無ければ、クリア確定です。
L(赤色) 「レーザー」
ボタンでレーザーが発射できる。拾うほど連射数が増える(最大4)
効果はステージクリアまで続く。
O(黄土色) 「アザールート」
リバースラウンドへ移動できるワープホールが出てくる。
移動直後はボス戦となり、倒すとアイテムやヒントをくれる。
P(灰色) 「プレイヤーエクステンド」
残機が増える。
お約束のように滅多に出ない。
R(水色) 「レインボー」
これも滅多に出ない。色々な事が起こるらしい…。
S(黄色) 「スピードダウン」
敵のスピードが下がる。
敵のスピードが非常に速い後半面はありがたいが、効果時間は結構短い。

 

【そろそろリタイアしたらどうかね?】

 ルール自体は単純なのですが、敵を回避する手段に乏しい(基本的には無い)ので、かなり難易度は高いです。
 中盤以降は敵のスピードが異様に速く、しかも時間で敵のスピードが更に上がる為、非常に苦労します。 (プレイヤーのスピードよりも速くなる)かなり綿密に・効率良くやりこまないと1コインクリアは無理だと思います…というか私は挫折した。
 只、敵のパターンは単純なものが多く、そのあたりを突けばなんとかなるのかもしれません。 

 敵は何種類か存在し、それぞれアルゴリズムが違います。「とにかく追いかけてくる」ものもあれば「正面を向き合うとUターンする」敵、「同じ道を同じスピード走り続ける」敵…等。
 敵の中で一番気をつけたいのは、『緑と白』のカラーの敵です。上で紹介したアイテムを回収してきます。更に「レーザー」を拾われるとレーザーで攻撃してきます(当たるとミス)。この敵が登場する面では「レーザー」アイテムが出たら早めに回収しておきましょう。

 

 

【あなたの作ったラビリンスは全てクリアしました。】

 32面をクリアすると、ファイナルステージとなります。会話の後、敵組織の黒幕「Mr.モルト」にレーザーガンを突きつけられます。
画面中央下に矢印がでてくるので、その方向にレバーを入れましょう…ってこれは「タイムギャル」か!?

 ちなみに、このゲームにはファイナルステージを含めて4回デモが入り、「Mr.モルト」と「ミドリカワ・リカ」の会話が聞けますが、 1回目のデモはノーミスか否かで台詞が変わります。もしかしてラストステージでの台詞もノーミスなら!? …って、私にはノーミスなんて無理だよ。

 

 余談ですが、キャラクターの設定的に「姉が弟を助けに行く」ストーリーって結構珍しい気がします。 (ちなみに、主人公「ミドリカワ・リカ」は女性)まぁ、ややマイナー作品(失礼)なだけあって、当時からそんなに「珍しい」とは思われなかった気がしますが…(汗)
 当時は「萌え」とか「○○向け」とか殆ど無かったしなぁ…もし、当時からそんな言葉があったら彼女は「弟思いのお姉さんキャラ」にでもなっていたのだろうか…

 

ヘタレ攻略

メニューへ戻る