個人的名作レトロゲーム3

ときめきメモリアル対戦ぱずるだま(1995・コナミ)

「ときめきメモリアル」は「ギャルゲー」というジャンルに含まれていると言えるでしょうが、
「ときめきメモリアル対戦ぱずるだま」(以下メモだま)をただの「ギャルゲー」と評価するのは、偏見だと思う。
今回は、コナミの「メモだま」について、書かせていただきます。

「メモだま」は、以前コナミの代表パズルゲーム「対戦パズルだま」シリーズの(アーケードでの)2作目にあたります。
ジャンルでいうと、「テトリス」、「ぷよぷよ」等に代表される、「落ち物パズルゲーム」であります。
ちなみに、ゲームのルールを説明するにあたって、「ぷよぷよ」を例にとる個所がありますので、「ぷよぷよ」を知らない方は、全然付いて行けないかもしれませんので、予めご了承下さい。

で、どんなルールなの?

 「ぷよぷよ」を想像していただければ分かると思いますが、自分のフィールド上部から落ちてくる「ぱずるだま」を操作し、フィールドに置いて行きます。同色の玉が3つそろえる(くっつける)と消すことが出来ます。この「消す」という動作を利用して「連鎖消し」を起こして行きます。(「連鎖消し(以下連鎖)」:玉の消去の影響で他の玉も続けて消える事)

玉は「赤・青・緑・黄」の4色あり、各色「おおだま」と「こだま」があります。「おおだま」は前述の通り同色3つをそろえると消えますが、「こだま」はどの様に並べても消せません。
「こだま」は隣接する「おおだま」を消す事により、「おおだま」に変化します。(下図参照)

  ⇒     

:おおだま
:こだま

(「こだま」の隣りで「おおだま」が消えたため、「こだま」が「おおだま」に変化し「連鎖」に発展する。)
勿論、画像は当方での再現です。

バランス良好!?こうげきだま。

 対戦パズルゲームでは例外無く、連鎖を起こすと相手を邪魔する事が出来ます。「メモだま」では「こうげきだま」といいますが、要は、相手フィールドに「こだま」を降らせることをいいます。(「こだま」は、いくら並べても消えないため、邪魔になる)
 降らせるパターンは、スタート時に選んだキャラクターによって異なりますが、(全14キャラもいますのでキャラ別のパターンは省略)そのパターンも、(一部を除いて)極端に強くなく、弱くないと言えるでしょう。これだけ多くのパターンがありながら良く、ここまで出来た物だと感心してしまいます。
 また、相手の攻撃=大量の「こだま」であるので、「相手の攻撃を逆手にとって反撃する」という選択肢もあり、ゲーム中は「攻め(連鎖)と反撃の比重」を常に考えながら対戦する必要があるため、スタートから勝負がつくまで常にスリリングな選択を迫られます。
 見た目は軟派かもしれませんが、ゲーム内容は本人の実力(と運)のみが問われる硬派なものでした。

 ⇒  ⇒ 

反撃の仕込みをしておけば、大量の攻撃でも反撃ができる・・・・。
ちなみに、フィールドは「縦14×横6」です。

 

「対戦8:スコアアタック2」

個人的主観ですが、このゲームは対戦モードが良く出来ていました。本当に対戦向きでしたね。「パターンがキャラクターごとに違う」と書きましたが、ただ見た目が変わるだけでなく、攻め方・守り方が異なってしまいます。選択肢も多いため相手の出方も考えないといけないし、更に使用キャラによって攻め方が・・・はぁ・・・。(実際はそこまで、複雑に考えなくても良いですが・・・・)

 

続編が続かねぇ・・・(涙)

もともと、私は、前作「対戦ぱずるだま」(コナミ・1994)と続編「進め!対戦ぱずるだま」(コナミ・1996)の繋ぎのつもりでプレイしましたが、こっちがメインになってしまいました。

期待していた「進め!対戦ぱずるだま」は、お世辞にも
メモだまと同じ会社が作ったとは思えないほど○ソゲーでしたね。

本文では触れませんでしたが、メモだまの「操作性の良さ」と「『おおだま』と『こだま』の比率のバランスが絶妙だった」が、このゲームには全然引き継がれていないのでした(涙)。
コナミのパズルゲームの看板も音を立てて崩れたと思いましたね。

えっ!?「対戦とっかえだま」(コナミ・1996)!?あんなもので「対戦」するのかい?

コナミ様には失礼な発言だと存じておりますが、折角の名作をこんな形で葬られてしまったのが残念で仕方ないのです

 

最後に一言!!

 まだまだ書きたいことなどがありますが、ここで対戦の深い部分についてを今、ここで語っても仕方ないし・・・。
とにかく、本当に強くなりたいと思ったパズルゲームでした。対戦を通じて色々な方と知り合えたのも、本当に嬉しい事でしたし・・・。

 とにかく、偶然なのか計算なのか、ここまで面白く、ゲームとしての完成度の高いゲームは少ないと思いますね。
ですが、「見た目」と「今は亡き某ゲーム雑誌ゲー○スト」の影響で「ギャルゲー」扱いされてしまったのは本当に「残念」の一言です。結局、その偏見がこのゲームを「隠れた名作」に留まってしまった原因でしょう。
(他には「ビーマニ」シリーズの台頭も、あったと思いますが・・・)

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