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7−3 ヴィアレッジョのカーニバル:「イタリア政治風刺」編

 (1999年2月撮影)
 全体の3分の2くらいの山車には何らかの形で政治・社会風刺が込められています。ここでは
 日本人にも分かる幾つかの例を紹介しますが、こうした山車を見て楽しめたら、相当のイタリア
 通です。

 イタリアでお馴染みの食品にかけた政治家風刺
 (左)フィーニ国民同盟(ネオ・ファシスト系保守政党)党首の「イカスミ(nero=「黒」)米」
   ファシストを象徴する黒色にかけたもの。
 (中央)ボッシ北部同盟党首の「パダーニャのタリアッテッレ(パスタの一種)」
   緑色は北部同盟のシンボル・カラー。北部同盟は豊かな北部から貧しい南部への補助金流出
   を嫌い、ポー川以北の「パダーニャ」の独立を主張している分離主義者の政党。
   タリアッテッレの語源である「タリアーレ(tagliare=切る、切り離す)」の洒落か?
 (右)プローディ元首相(現EU委員長)の「トロンバートのトルテッリーニ」
  「オリーヴの木」プローディ中道・左派政権は前年10月に閣外協力していた再建共産党が離反、
   わずか1票差で不信任となり総辞職した。トルテッリーニ(肉などを詰めて丸めたパスタ)
   はプローディ首相の地盤であるエミーリア=ロマーニャ州(州都ボローニャ)の名物料理。
   「トロンバート」は肉の部位の名前だったと記憶するが(この点ちょっと不確か)ここでは
   「トロンバーレ(trombare=落選させる、妨げられる)」の過去分詞である「トロンバート
   (trombato=落選させられた、妨げられた)」にかけてある。

「エジプトと化したイタリア」
 政界のミイラたちの跋扈によって古代エジプトのようになってしまったイタリア政党政治の風刺。
 98年末のプローディ内閣総辞職後、初の旧共産党出身者の首相となるダレーマ「左翼民主主義者」
 書記長首班の内閣が発足したが、閣外協力を解消した再建共産党の代わりに、同党を離党し新党
「イタリア共産主義者党」を結成したコッスッタ(旧共産党幹部)と、中道小勢力を結集して新党
「共和国民主連合(UDR)を結成したコッシーガ(旧DC、元大統領・元首相、終身上院議員)など
 左右両陣営の古狸を連立に加えた政党政治の節操のなさは、国民の政界全体への失望を誘った。
 左端はベルルスコーニ(現首相、当時野党連合リーダー)、左奥がプローディ元首相、その右前
 のおばさんはビンディ保健相(人民党、当時医師の問題で話題の中心)、スフィンクスの顔の下
 がプローディ政権をつぶしたベルティノッティ再建共産党党首。右上はダレーマ首相(当時)。
 (続き)ヴィアレッジョのカーニバル 4
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