極めよタオの奥義!!
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★ おことわり ★
★ 本ページに記載されている内容は、私の所持している基板=6ボタン ★
★ バージョン限定での話です。他バージョンでは記載と違う個所がある ★
★ かもしれませんので、その点をご了承ください。 ★
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タオ体道は1993年にビデオシステムから発売された対戦格闘ゲームで、音楽C
級、操作性不調、全キャラの動き(特に必殺技)も非常に不可解で、キャラ別エン
ディング・ストーリなどという甘えたものは一切無し、更に点数も無し、おまけに
ゲーセンで見た人もほとんどいないという、まさにカルト格闘ゲームの王者と呼ぶ
に相応しいゲームと言えると思います。私もずいぶんいろいろとへっぽこの部類に
入る対戦格闘ゲームをプレイしてきているのですが、このタオ体道を超えるものは
現在のところありませんし、今後もたぶん出てくることは無いのではないでしょう
か。
このタオ体道ですが、発売までには紆余曲折いろいろあったようで、複数バージョ
ンが存在するようです。まずロケテストバージョンで、これはPKのみの2ボタン
だったらしいです。次がロケ時に2ボタンだったものを発売時に弱中強PKの6ボ
タンにしたという発売バージョンです。もともと2ボタンだったものを強引に6ボ
タンに変更したため、このゲームの攻撃ボタンは遠距離,近距離の差はあるものの、
威力とスピードに違いがあるだけで基本的には弱中強どの攻撃ボタンを押しても同
じモーションの技が出るようになっています(私が所持しているのはこの基板です)。
この他に同じように6ボタンで通信対戦による3人同時対戦ができるバージョンが
あったようです。これは新声社のゲーメスト別冊、最新格闘ゲームで紹介されてい
ました。前述の6ボタンバージョンでは、プレイヤー×2対COMの生き残り戦の
み可能となっています。また、私は現物を見たことがないのですが、必殺技がボタ
ン溜め押し系(バトルクロードと同様)になっているという4ボタンバージョンと
いうものが存在したという話を聞いたことがあります。これに関しては未確認です
が、何人かの方から見たという情報を頂いております。
本ページでは、これらのバージョンのうちの6ボタンバージョンについての紹介を
行っていきたいと思います。
1993年という対戦格闘ゲーム創世記に発売されたタオ体道ですが、当時として
はかなり新しい取り組みが盛り込まれています。
まず体力ゲージですが、これにはゲージ3本(緑・黄・赤)制による1試合形式が
採用されています。更に、キャラクターはこの体力ゲージ1本分を失ったときに必
ず気絶してしまい、体力を減らされた上に更に追い討ちをかけて体力を減らされて
しまうという、非常に腹立たしいシステムも採用されています。これは精神衛生上
実に宜しくないシステムです。
もう一つ、このゲームでは「すり抜け」という「避け」に相当する特殊動作が採用
されています。コマンドは攻撃を受けている最中にレバーで、成功すると相手
キャラクターの背後に周り込むことができます。コマンドの受け付け時間はかなり
長めです。この技、パッと見は非常に使えそうな感じがするのですが、このコマン
ドの受け付け時間の長さが災いし、相手に接近すると前方向レバー入力を含んだコ
マンド必殺技が出せなくなるという素晴らしい弊害を生んでくれます。しかも、こ
のすり抜けは非常にスキが大きく、周り込んだからといって反撃できるわけではあ
りません。しかも、このゲームの必殺技はキャラの後ろにも攻撃判定を持っている
ものが多いので、周った−>やられたという頭にくることこの上ない現象が多発し
ます。このように、独自のシステムが全て悪い方向に働いてしまうのはカルト格闘
ゲームではよくあることですが、ただでさえ操作性の悪く必殺技が出にくいゲーム
にこのプラスアルファは最悪という気がします。
正直に言って問題の多い完成度の低いゲームですが、格闘ゲーム界に一石を投じた
ゲームであることは間違いありません。ただ、その波紋を見た人はほとんどいない
というのが、このゲーム最大の不幸なのかもしれませんが・・・。
キャラクター紹介
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ハリー |
ジェットタックル :+K
風雲昇り龍 :+P
ソニックスイング :タメ+P
奇功棒 :タメ+K
ムーンライトタックル :弱中強K同時押しでタメて離す
レッグクラッシャー :K連打
冒険家にして空手の達人・・・という話らしいのですが、使う技から空手ら
しさは微塵も感じられません。一応、気孔術も会得しているようなのですが、
その使い方も闘気でバットを作って「ホームラン」と振り回すだけ・・・何
か修行の方法を間違ったとしか思えません。
一応、主人公キャラであるハリーですが、彼はなんと投げ技を持っていませ
ん。まだ、通常投げ技が必殺技扱いをされていた時代の作品とはいえ、あん
まりです。
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ミク |
花鳥風月 :+K
龍舞 :+P
白鳥の湖(地) :+P
白鳥の湖(天) :+K
ちゃぶ台返し(投げ) :接近してレバー+中Por強P
朧月 :K連打
おてんばで合気体術の術である、このゲームのヒロインです。
基本的に変な必殺技しか存在しないこのゲームでは、比較的まともな必殺技
を持ったキャラで、なかでも朧月は今のゲームの超必殺技としても通用する
のでは・・・というほどカッコいい技です。
とはいうものの、中にはどう考えても腰から下がグルグル回っているように
しか見えない必殺技なども混ざっているので、やはりタオへの挑戦者という
感じもします。
実際のところ、このゲームには攻略もクソも無いのですが、とりあえずミク
を使用すれば、中間距離なら花鳥風月、端々なら龍舞で飛び込むのを繰り返
せばラスボスまでは簡単にたどりつけます。が、ラスボスのB.CHUNは
ハッキリいってインチキなので、普通はここで終わります。運がよければ、
花鳥風月を連発することで勝つことはできますが、エンディングはトホホも
のなので、そこまでやる必要はないでしょう。
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チャック |
祈流破 :+P
祈流乱舞 :+K
天舞嵐狂 :+P
倒立旋回脚 :+K
祈拝投(投げ) :接近してレバー+中Por強P
破神脚 :K連打
チャン老師の弟子。見かけは中国拳法の使い手・・・という感じですが、使
う必殺技は「はははは・・・」と高貴な笑いを連発しながら、不可解な軌道
で画面上を飛び回るというイッてしまったものばかり。念力体技というご大
層な流儀がついていますが、いったいそれって何?という感じで頭を抱えて
しまいそうです。
キャラCGとのギャップが一番激しいキャラだと思います。
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チャン老師 |
断殺斬 :+K
署怒目邪 :+P
列天動 :+K
微天動 :+P
猿拳的投(投げ) :接近してレバー+中Kor強K
破裂脚 :K連打
そのあまりの強さのために自ら両腕の使用を封じた拳法の達人・・・と言え
ばカッコいいのですが、そのために片足で無理やり滑ったり転がったりする
のは止めたほうがいいと思います。つーか、負ける前に手使えよ・・・。
それとこのチャン老師。このゲームのラスボスであるB.CHUNの双子の
弟でもあります。何が違うかというと、何も違いません。ただ、ラスボスは
インチキ臭いスピードと投げハメ連発が使用できるという点で、この人を大
きく上回っています。サギです。
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マーカム |
ミラージュステップ :+P
ローリングストーム :+K
エルボーマグナム :タメ+P
マーカムキャノン :タメ+K
ギャラクティカボム :接近してレバー+中Por強P
ファントムキック :K連打
一応、マーシャルアーツの使い手ということなのですが、その技はどうみて
もマーシャルアーツには見えません。むしろ、趣味であるバレェを彷彿させ
る技が多いです。あくまでも、どちらかといえばですが・・・。
マーカムはミラージュステップがインチキ臭いほど強いので、これを主軸に
闘っていくと比較的楽に進むことができます。ギャラクティカボムは投げ技
のような扱いになっていますが、実際にはタイムラグのある近接技で、体が
発光した瞬間にその光に触れたもの全てを吹き飛ばします。攻撃判定は自分
の後ろにもあるので、周りこんだ相手も投げられるのが強みです。
勝ちポーズの「バレェのポーズ&おでこキラーン」はかなりムカつきます。
ヒューイ |
忍法暴れ凧 :+P
忍法乱れ凧 :+K
忍法地擦蛍 :タメ+P
忍法天空蛍 :タメ+K
忍法喧嘩独楽 :弱中強K同時押しでタメて離す
忍法疾風蹴り :K連打
気流忍術の使い手、つまりは忍者という設定なのですが、こんな忍者いませ
ん。逆立ちして空中をクルクル回ったり、逆立ちして(なぜ、また逆立つ)
クルクル回りながら頭で地面を滑ってくる技など、いくら「忍法だから」と
いっても納得のできないものばかりです。だいたい、忍んでないじゃんよ。
ヒューイの最大の特徴ですが、必殺技の軌道がベラボウなので自力で予測し
て制御することが難しいということ・・・これにつきます。つまりはマトモ
に闘うことすら難しいということです。なんじゃそりゃ?
ついでに言うと投げ技も持っていないので、彼を使用するのは止めたほうが
いいと思います。私も1度だけ使用して封印しました。
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パパ・ドミンゴ |
ぱわふりゃパパ :+P
わんだふりゃパパ :+K
パパハンマー :+P
ぐるぐるパパ :+K
ザ・パパ・ドミンゴ(投げ) :接近してレバー+中Por強P
イヤイヤパパ :P連打
イヤイヤパパ :P連打
上のキャラCGを見てもわかるように、なんとなくインパクトのあるキャラ
です。メキシコ武術の使い手という触れ込みですが、その技は「樽を持って
グルグル暴れるだけ」というものなので、とても武術には見えません。なに
かこう、秘密組織の陰謀で誤ったメキシコ感を刷り込まれているような気分
です。
一見、パパはデブ親父に見えますが、実はガンダーラ三宝聖・牛宝と同様に
空気で体を膨らませているだけです。負けると空気が抜けて、ただの痩せっ
ぽち親父に戻ります。もしかすると、これがメキシコ武術の奥義なのかもし
れません。メキシコ、侮りがたし・・・(嘘)。
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ナホバ |
ブラッディーアロー :タメ+K
ナホバエンド :タメ+P
デスシックス :+K
ブレインハチェット :+P
ダンシングニーパット :弱中強K同時押しでタメて離す
リベンジオブトマホーク :K連打
「巨漢は投げが強い」という格闘ゲーム界の暗黙のルールを打ち破ったキャ
ラです。なんとコイツ、投げありません。龍虎の拳のジャックにすら投げが
あったと考えると、実はナホボは凄い画期的なキャラだったのかもしれませ
ん。ちっとも嬉しくないないですが・・・。
だいたい、「クー」の使い手ってなんでしょうか? 奇怪な小さな生き物で
おなじみの「ドリンク」でも飲むんですかね。あっ、樽に対抗して缶で殴る
とか・・・。それならば確かに効きそうです。
おおかた予想はついていると思いますが、彼も話にならないほど弱いので、
使用しないほうが無難です。
★ おまけの珍現象
◆ 二人同時に投げ技(マーカムのギャラクティカボムは例外)が成立した場合、 ◆ 最終ボスを倒した後の対戦者待ち時に乱入すると、勝ったほうが対戦者待ち
となり、誰も乱入しなければエンディングになります。
おそらく、全面クリア後に乱入できる唯一の格闘ゲームです。