神凰拳
(闘うこと神の如く、舞うこと鳳凰の如し)
神凰拳は1996年にザウルスから発売された対戦格闘ゲームです。このゲームは
MVSで発売されたことと、後に家庭用(NEOGEO&セガサターン版)が発売
されていますから、知名度としては高い部類に入る格闘ゲームだと思います。そん
なわけで、このページも新館に入れるべきか、本館に入れるべきか迷いましたが、
メジャー・・・というわけではないと思いましたので、本館に入れておくことにし
ました。
神凰拳は8方向レバー+弱強PKの4ボタンというNEOGEO系2D格闘のオー
ソドックスなタイプのゲームで、特殊動作が非常に多いことと、登場するキャラが
全て3Dモデリングされているということが特徴的なゲームです。
このゲームが発売された1996年という年には、他にも闘姫伝承、アベンジャー
ズ・イン・ギャラクティックストームという登場キャラに3Dモデリングを使用し
たゲームが発売されており、もしかすると全キャラを3Dモデリング化するという
のは挑戦的な試みだったのかもしれませんが、残念ながら2Dキャラに慣らされて
しまった我々の目には「只の違和感の固まり」にしか映りませんでした。この部分
で、このゲームはずいぶん損をしていると思います。
では、「グラフィック面に目を瞑れば神凰拳は人に薦められる格闘ゲームか?」と
いうと、残念ながらYESとは言えない部分があります。このゲームには空中戦が
多彩、ダッシュから連続技がバリバリ繋がる、空中追い討ちが可能等、一般の格闘
ゲーマーが好む要素が多く含まれており、必殺技や特殊動作も非常に多彩なのです
が、神凰拳はこの特殊動作という部分に大きなマイナス要因を抱えてしまっている
のです。 その問題点は・・・
1) 特殊動作コマンドが多すぎる
ざっとこのゲームの特殊動作を列挙しますと、
・ 空中ガード
・ 投げ回避
・ 打撃回避
・ 空中ダッシュ
・ ガードキャンセル(レベル1&レベル2)
・ 投げ回避不可投げ
・ コンビネーション(2種類)
・ ふっ飛ばし攻撃
・ ゲージ溜め(2種類)
・ 上昇攻撃
・ 下降攻撃
の11種類。すでにこの時点で操作を覚えきれないぐらい大変なのですが、
これに各キャラごとに数種類が用意されている必殺技と特殊必殺技(超神技
拳、天変地異技)が加わることになります。しかも、このゲームの特殊必殺
技は餓狼伝説SPECIALやカイザーナックルの超必殺技コマンドに匹敵
するほど独特かつ難解なコマンドになっています。
いくつか超必殺技の例をあげてみましょう。
八門連鎖陣 : +弱P強K
赤龍双剣 : +弱P弱K
ヴィガリムーブ : タメ+弱K強P
七頭大蛇撃 : 弱P弱K強P−>+弱P−>弱K−>
強P−>強K−>弱P−>弱K−>強P
この難易度クラスのコマンドが、各キャラなんと3つもあります。
・・・これを覚えろと・・・?
いやね、特殊動作を増やして多彩な展開を可能にするのも、独創的な必殺技
コマンドを作るのもいいんですけど、世の中には何事も限度ってものがある
と思うんですよ・・・実際。
そりゃまあ、ゲーマーの脳みそは膨大な無駄な知識を蓄えられるようにでき
ているものかもしれません。私だって「一般社会ではまるで役に立たない知
識をスポンジのように吸い込むことができるという、これっぽっも嬉しくな
いオプション付きで、除夜の鐘が108で足りないほどの煩悩にまみれてし
まった脳みそ」を持ってますよ(書いてて情けなくなってきた・・・)。
だからといって、さすがにこれはやりすぎってもんじゃないでしょうか?
事前に試験(?)勉強でもしなければ覚えられないようなコマンドの多さは、
普通の人はおろかゲーマーですらプレイする前に敬遠してしまうような気が
します。
2) 特殊動作(ガードキャンセル)をCOMが使いこなしすぎる
仮に100歩譲って、上記の特殊動作コマンドの多彩さ及び必殺技コマンド
の複雑さは手元に技表があればOKだとしましょう。しかし、この特殊動作
をCOMが完璧に使いこなすというのはかなりの問題です。
最近の格闘ゲームではCOMのアルゴリズムも多彩になってきて、いろいろ
な特殊動作や連続技を仕掛けてくるゲームも多く見受けられます。しかしな
がら、COMが特殊動作を使用する場合は必ずしも有効かつ確実な場合では
なく、言うなればある程度の「手加減」のようなものが加えられているのが
普通だと思います。
しかし、この神凰拳は「手加減」などという甘えた要素は全く存在しません。
地上でも空中でも、攻撃がHITすれば有無を言わさず連続技確定。ダウン
すれば超高速でゲージを蓄積し、迂闊な飛び道具は全て前ダッシュで回避。
スキあらば超神技拳、天変地異技もガンガン使用してきます。
まあ、このへんまでは強いCOMということでなんとか我慢できるレベルな
のですが、それでは済まされないのがCOMが使用してくるガードキャンセ
ル。これがもう本当に鬼で、甘いのは最初の2、3戦のみ、後はもう後半に
なればなるほど、COMの体力が減れば減るほど、本当に情け容赦の無い確
率でガードキャンセルをしてきます。ラスボスにいたっては、お互いの通常
技が届く間合いになると何もしないで相手の攻撃を待ったりするという、対
戦ならばリアルファイトになりかねない徹底ぶりです。
「でも・・・しょせんはガードキャンセルでしょ?」
メジャーな格闘ゲーム馴れした方はそのように思われるかもしれません。が、
このゲームのガードキャンセルは、只のガードキャンセルとは訳が違うので
す。神凰拳ではガードキャンセルにレベルが存在し、レベル1のガードキャ
ンセルは通常技専用、レベル2のガードキャンセルになると必殺技でもガー
ドャンセルが可能となります。つまり、ガードキャンセルから連続攻撃とい
う恐ろしい連続技が成立するので、「弱攻撃をガードキャンセルされただけ
で体力を半分持っていかれる」なんてことも、このゲームでは日常茶飯事な
のです。
「じゃあ、自分も待ってガードキャンセルすればいいじゃん・・・」と思わ
れた方、私も最初はそう思いました。が、神凰拳のガードキャンセルは非常
に入力受付時間が短く、コマンドも・・・
・ ガードキャンセル(レベル1)
ガード硬直中にという操作を行うことでガードキャンセルレベル1
準備状態となり、直後に通常技を入力することでガードキャンセルが成
立する。
・ ガードキャンセル(レベル2)
ガードキャンセルレベル1準備状態中にという操作を行うことでガー
ドキャンセルレベル2準備状態となり、直後に通常技または必殺技コマン
ドを入力することでガードキャンセルが成立する。
という、炎のコマによる入力を前提としているような仕様なので、簡単に出
すことができないのです。このようなガードキャンセルは機械のために用意
されたとしか思えないシステムのため、神凰拳は多彩な技で攻めることが可
能だが、攻撃を相手にガードさせることは許されないという、精神衛生上と
てもよろしくないゲームになってしまっています。
こういった打撃戦にリスクを伴うゲームの場合、COM戦では投げ技を駆使
したパターンが有効な場合があります(もっとも顕著な例がファーターズイ
ンパクトですね)。神凰拳でも投げ技はそれなりに有効なのですが、これも
やはり「投げ回避」というシステムが足を引いています。
このゲームの投げ回避は入力に成功するとダメージを100%回避するとい
う完全防御技で、当然、COMはほとんどの投げを防御してしまいます。
もちろんこれはプレイヤー側も使用することができますが、コマンドが投げ
技をかけられたときに+Aボタンという破天荒なもののため、咄嗟に
出すことは非常に難しくなっています。またまた機械が圧倒的に有利な仕様
です。
更に、このゲームでは全キャラに「投げ回避不可投げ」という訳のわからな
いものが用意されています。「通常投げは回避されてしまうので、これを使
えばいいんですよ」と鼻高々で説明する製作者の顔が今にも眼に浮かんでき
そうですが、「ウーラ」はテムジンにしか使えないから意味があるんであっ
て、全キャラをモンゴル相撲の使い手にするくらいならば「投げ回避」をシ
ステムとして外してしまえばよかったんじゃ・・・と思うのは私だけでしょ
うか?
このあたりも、何か製作者の底意地の悪さのようなものが感じられるようで、
精神的に非常によろしくありません。
もうおわかりですね。そうです、この神凰拳はプレイしていて非常に頭にくるこ
とが多いゲームなのです。
格闘ゲームのCOMのアルゴリズムを表現する言葉としては、「弱い・強い」ま
たは「優しい・難しい」が使用されるのが一般的だと思いますが、このゲームの
場合は「汚い」。この一言に尽きます。
まあ例のように問題点ばかり書いてきましたが、この神凰拳にも楽しめる部分は
あります。それはCOMの動きに超反応して対処していく行為の面白さです。常
に緊張の糸が張り詰めた状態でのプレイはスコアアタックと同質のドキドキ感を
もたらしてくれるので、先のステージへ進んだときの到達感(ぶっ飛び感と言っ
たほうがいいかもしれません)はかなり高いです。この感覚を楽しむにはある種
の我慢強さというスキルが必要なので万人向けとはとても言い難いですが、人に
よっては非常に味わい深さを感じるゲームだと思います。
でも・・・やっぱり頭にくることのが多いかなぁ・・・。
ベンテン 攻略・・・になってないよな |
神凰拳に登場するキャラクターは全て神様という設定であり、主人公キャラとな
るスサノオの他、弁天(弁財天)、紊天(貧乏神)、酒天童子、シーナ(海神)、
イグレット(死神)、チチ&ネネ(風神&雷神)、孫悟空の8神と、ボスキャラ
扱いのベヒモス(魔神)、イーリス(サキュバス)、ルシファー(魔王)の3人
の悪魔、計11人の神々が登場します。・・・パッと見、いまいち統一感が取れ
ていないような気がするかもしれませんが、神様が絡んだ格闘ゲーム(ヘブンズ
ゲートやブランディアなど)の人選は必ず大きな失敗があるのが定説なので、気
にしないようにしてください。
このゲームで一番クリアが楽なのは、なんといっても隠しキャラのルシファーで
す。超強力な飛び道具を保有している上に、通常技も強力。しかも、超神拳技を
含めてコマンドが非常に簡単というおまけもついています。必殺技コマンドが全
てタメ技という点を問題にされる方がおられるかもしれませんが、このゲームは
カイザーナックルと同様にレバーの前後同時入力を受け付けてくれるので、「レ
バー前+攻撃ボタン」という特殊入力ボタンがあれば、ほぼ切れ目なくタメ系飛
び道具を連射することができ、タメ技という点は問題になりません。
この特殊入力ボタンがあれば、とんでけパンチの強力なチチ&ネネでもけっこう
戦うことができたりもしますが、このゲームのためだけにそんな酔狂なボタンを
作成してくれるゲーセンなど普通はありません。
・・・となった場合、普通のゲーセンでクリアを狙えるキャラは?というと、隠
しキャラを除いてはベンテンなのではないかと思います。
というわけで、以下にベンテンを使用した攻略パターンを記載します・・・が、
このパターンは非常に甘いパターンなので、正直、参考程度にしかならないかも
しれません。その点は割り引いてお考えください。
ベンテンの特徴としては、通常技にリーチがある、ラッシュが簡単で強力、覚え
る必殺技が少なくて済む(流星斬と真空連斬だけ)、超神拳技が当てやすいなど
があり、特に「HITすれば相手の体力を半分以上奪うことができ、2回当てれ
ば勝ち」という超神拳技が当てやすいというのは大きく、ダメパターンのときは
何をやってもダメという要素が強いこのゲームで、比較的一発逆転が狙いやすい
というのは非常に魅力的な要素です。
ベンテンの技の中で多用するのは必殺技の流星斬で、この技は地上・空中でも出
すことができる多段HIT可能な昇竜拳系対空技です。横方向のリーチが長いの
で敵が地上で出した技に引っ掛ける使いかたも可能ですが、無敵時間が少ないの
ので注意が必要となります。この技は攻撃・迎撃の中核となります。
もう一つ多用する(はめになる)のが超神拳技の真空連斬で、この技はベンテン
の前方に竜巻を発生させ、相手がこの竜巻に触れると空中に巻き上げて連続斬り
を決める技です。この技は発生のスキが少ないので、カウンターでHITさせや
すいのが最大の利点となります。欠点としては、連続斬りを決めている時間がか
なり長いため、残り時間が少ない時にHITさせても効果を発揮しないというこ
とです。この点にだけ注意すれば、超技の中ではかなり使える部類に入る技だと
言えるでしょう。
ベンテン使用時のCOM戦の基本パターンには以下の3つがあります。
1) 立ち強Pによる牽制
立ち強PがギリギリHITする間合いまで相手が近づいてきたときに使用
する牽制技で、COMがガードキャンセル時に使用してくる通常技or必
殺技の判定が弱めのキャラクター(スサノオ、シーナ、チチ&ネネ)との
戦いで威力を発揮します。
2) 弱流星斬による迎撃
COMのジャンプ攻撃or突進技を待ち、これを弱流星斬で迎撃する戦法
です。酒天童子、ベヒモス、イーリス戦などで使用します。
弱流星斬の無敵時間はそれほど長くはないので、COMの攻撃を直接落と
す場合には引き付けてから出す必要があります。
3)(空中)前ダッシュ攻撃−>強流星斬
ひたすらガードでCOMの自爆を待ち、そのスキに前ダッシュからの攻撃
を叩き込む戦法です。
これは全キャラに対する基本戦法でもありますが、この戦い方以外に攻撃
方法の無いイグレット、ルシファー戦では特に重要となる戦法です。
この3パターンを状況によって使い分けることで1COINクリアは一応可能で
すが、これだけだと勝率的にはあまり良くありません。ある程度の安定した勝利
を得るためには、上記3パターンに加えてガードキャンセルレベル2−>弱流星
斬を使いこなす必要があります。コマンド入力の受付時間は厳しめなので難しい
かもしれませんが、これが使えるだけで格段にゲームが楽になるので頑張ってく
ださい。
大丈夫です。このゲームをプレイしようなどと考える猛者であるあなたならば、
必ず使いこなせるようになる・・・・と思います。たぶん・・・。
なお、一人目及び二人目に出現したキャラは、前ダッシュ攻撃からの流星斬だけ
で勝つことが可能です。自分がもっとも苦手とするキャラが出てくれるように、
プレイ前にお祈りしておきましょう(笑)
★ キャラ別 ワンポイント攻略
VS スサノオ |
開幕直後はゆっくりと画面端まで下がって待ち、スサノオが歩いて近づいてきた
ら強Pによる牽制パターンで追い返します。もし、飛び道具を撃ってきた場合は
素直にガードです。
そのうちスサノオは必ずジャンプで飛んでくるので、引き付けてからの弱流星斬
で迎撃します。これを繰り返していれば、悪くても時間切れで勝つことができま
す。
スサノオのジャンプ攻撃は通常技でも落とせそうな気がしますが、スサノオはこ
ちらの攻撃に反応して空中での龍破落脚を出してくる場合が多く、この技の判定
が不条理なほど強い(しかも、受身を取らなければ3HIT確定という詐欺)の
で、弱流星斬以外は厳禁です。
VS チチ&ネネ |
当たり判定が小さく、通常技がなかなか当たらない強敵です。
チチ&ネネ戦もスサノオ戦同様に画面端で待って強Pによる牽制を行い、チチ&
ネネが(空中)前ダッシュにきたところを弱流星斬で迎撃します。ただし、この
タイミングはかなりシビアなので、使いこなせるなればガードキャンセル弱流星
斬を使用してください。
チチ&ネネはときどきキャラが入れ替わりますが、不思議なことにネネ(青)は
迎撃&ガードが若干弱いので、キャラがネネにチェンジしたら飛び込みからの強
P−>強流星斬の連続技を狙ってみてもいいでしょう。
VS 斎天大聖 孫悟空 |
かなりの難敵です。
孫悟空はガードキャンセルで多用してくる三連棍のリーチがベンテンの強Pより
も長いため、立ち強Pによる牽制は厳禁。といって、ガードを固めて待ったとし
ても、スキの大きな自爆技を持っていないので一方的に削られて終わり・・・と
なるので始末に終えないキャラです。
このキャラに確実に勝つにはガードキャンセル弱流星斬を三連棍の終わりに合わ
せる必要があるので、ちゃんとコマンドが出てくれないとかなりのピンチになり
ます。ガードキャンセルが上手く使えない場合は弱流星斬を三連棍の出かかりに
合わせることになりますが、タイミングは非常にシビアなのであまり現実的では
ありません。
体力的にはピンチになることが多い孫悟空戦ですが、幸いにして孫悟空は超神拳
技の真空連斬を比較的よくくらってくれます。一発逆転勝ちも無いわけではない
ので、最後まで諦めずにいきましょう。
できれば、一人目か二人目に出てきて欲しいキャラです。
VS 紊天 |
怪しい動きの貧乏神です。
強敵ぞろいの神凰拳の中で、紊天は比較的組しやすい部類に入る相手です。
対紊天戦はこちらの立ち強Pが常に届くぐらいの間合いを保ちつつ、ときおり立
ち強Pによる牽制を行い、紊天がジャンプから飛び道具である災念弾を撃ってき
たらジャンプ前ダッシュ攻撃からの流星斬を狙っていきます。
紊天はジャンプ攻撃への反応も比較的甘いので、ジャンプ強Pで飛び込み、HI
Tしたら流星斬につなぐという戦法を狙ってみてもいいでしょう。
VS 酒天童子 |
難敵その2です。
対酒天童子戦ですが、画面端で待って強Pによる牽制を行い、前ダッシュにきた
ところを弱流星斬で迎撃するというチチ&ネネと同じ戦法を使います。
基本的にはこの戦法で戦えるのですが、問題なのはミスをしてしまって接近され
てしまったときです。COMの酒天童子は接近戦が異常なほど強く、中段・しゃ
がみ攻撃と投げの揺さぶりでこちらの体力をあっという間に奪っていくという極
悪詐欺戦法を使用してきます。この戦法から脱出する方法ですが、起き上がり流
星斬は何故かことごとく潰されてしまうので、起き上がりに重ねられた一発目の
攻撃を立ちガードした直後にガードキャンセル弱流星斬を出す必要があります。
これができないとほぼ確実に負けてしまうので、ガードキャンセルが苦手な人は
とにかく接近させないようにしてください。
自分が一度でもダウンしてしまうと、COMの酒天童子はそのスキに確実にゲー
ジを蓄積します。ゲージが満タンになるとこちらの立ち強Pにあわせて天変地異
技の轟炎酒を合わせてきたりすることもあるので、ミスは極力さけるようにして
ください。また、溜まったゲージは次のラウンドに持ち越されますので、2本目
だからといって油断しないように・・・。
コイツもできれば、一人目か二人目に出てきて欲しいキャラです。
VS シーナ |
ピチピチした尻尾がたまらない人魚姫のシーナですが、基本戦法はスサノオと同
じでOKです。飛び道具も持っていないので、スサノオよりも楽に戦うことがで
きます。
立ち強Pがギリギリ届く間合いで牽制していると、シーナはときどきアクアベー
ルを空振りしてくれるときがあります。このときは前ダッシュからの連続攻撃を
決めるチャンスなので、スキを逃がさないようにしてください。
VS イグレット |
立ちガード不可能なリッパーハーケンが非常に嫌らしいキャラです。
イグレットは必殺技の非常に強力なキャラで、しかもCOMはタメ無しOKで使
用してくるので非常に厄介です。
対イグレット戦はしゃがみガードで待ち、イグレットがブランブルリング(昇竜
系対空技)かソウルスラッシュ(白虎の血爪陣のような技)を自爆するのを待ち
ます。ブランブルリングの自爆は空中にいる間に流星斬での追い討ち、ソウルス
ラッシュの自爆には歩いて近づいて後に小攻撃連打が手堅い戦法です。自信があ
るならば、ダッシュからの連続斬を狙ってみてもいいでしょう。
しゃがみガードを投げられてしまった場合は、冷静に投げ回避を入力します。乱
戦時にはなかなか入力できない投げ回避ですが、完全待ちモードのこのステージ
ならば入力は可能でしょう。
VS ベンテン |
自分以外の7神を倒すと「××学園総番」にしか見えない神の王が出現し、自分
の分身との戦いになります。
この分身のベンテンは、天変地異技はおろか超神拳技もゲージに関係なく使いた
い放題という極悪詐欺キャラで、全ステージ中もっとも厳しい対戦になります。
基本はベンテンの前ダッシュに弱流星斬なのですが、タイミングがシビアなのと
極力ミスを控えなければならないことを考えると、できればガードキャンセル弱
流星斬で確実におとしたいところです。
体力的に不利になると赤龍双剣を連続で出してきたりしますが、これといった反
撃技がないので耐えるしかありません。上手く見切ることができれば、ジャンプ
前ダッシュから強流星斬を狙います。
どうしても運が絡むステージなので、ここばかりは気合でGOとしか言えません。
すいませんです・・・。
VS ベヒモス |
自分の分身を倒すと、突然あらわれた悪魔たちに神の王がやられてしまます。
「おいおい、あんなに極悪な試練を人に与えておきながらこれかよ?」と大馬鹿
野郎の神の王に罵声をあびせる暇もなく、いきなり今度は3人の悪魔たちとの対
戦になります。
最初の刺客である魔神ベヒモスですが、リーチとパワーはあるものの、基本的に
は連続HITするショルダータックルをメインに攻めてきてくれるので、これを
弱流星斬で落とせば楽勝です。ベヒモスは体も大きいので、ガードキャンセルを
使用しなくても簡単に流星斬がHITしてくれます。
正直、前のベンテン戦よりも格段に楽なので、ここまで到達できた人ならば問題
にはならないでしょう。
VS イーリス |
2人目の刺客はサキュバスのイーリスです。
このステージあたりになると、通常技をガードさせると確実にナイトメアウイン
グでガードキャンセルされてしまうので、牽制技は厳禁です。
対イーリス戦ですが、基本は前ダッシュを待っての弱流星斬での迎撃で戦います。
ただ、イーリスは前ダッシュのスピードがかなり速く、弱流星斬を直接当てよう
とすると、かなり素早く前ダッシュに反応しなければなりません。やはりここは、
ガードキャンセルしてからの弱流星斬が望ましいです。
体力が減ってくると、イーリスは空中から天変地異技の飛び道具(ルナティック
ジュエル)を出してくるようになります。これはモーションを見たら素早く垂直
ジャンプで反応し、直後の前ダッシュから空中流星斬をぶち当ててやりましょう。
VS ルシファー |
いよいよラスボス、対ルシファーです。
ルシファーは通常技が全て飛び道具かと思わせるほどのリーチがあり、必殺技も
非常に強力なものを持っています。特に4連射する飛び道具であるペンタグラム
ドゥームは、ガードしても弱攻撃1発がHITしたぐらいの削りダメージになる
という恐ろしい技です。
対ルシファー戦ですが、とにかく反応スピード命。ルシファーが飛び道具の発射
モーションに入ったら、すばやく前ジャンプ−>前ダッシュ−>空中強流星斬を
狙います。ルシファーは身長がかなり大きいので、高い位置での前ダッシュでも、
流星斬を当てることができます。
ルシファーとの間合いが中間距離になってしまい、ルシファーが何もしない待ち
モードに入った場合は、空ジャンプから着地にガード不可投げを狙うと効果的で
す。
パワーの差が歴然なので辛い相手ですが、落ち着いて戦えば同キャラ戦よりは勝
機が見えます。
ルシファーを倒すと、見事エンディングです。
このように、ゲーム内容的にはかなりクセのある神凰拳ですが、見方を変えれば
「複雑なコマンド操作が可能ということが格闘ゲーマーのステータスだった時代
があった」ということを示す記念碑的な格闘ゲームと言えるかもしれません。
そして、この記念碑にはこういう文字が記されています。
過ぎたるは及ばざるが如し・・・・
P.S
「なんだよ! 結局、ガードキャンセルができないとクリアできないんじゃねぇ
か!」と思ったあなた。当たりです(あっ、石を投げないでください・・・)。