弾が出ない！？　仕様です。　
まあ、まるでビル・ゲ○ツのＯＳみたい

　　　　歌うビデオゲームとして有名なサイコソルジャーは、ＳＮＫのアテナの第二段と
　　　　して作成された強制横スクロール型のアクションゲームです。プレイヤーは闘う
　　　　女子高生「麻宮アテナ」を操作して、ジグドダビデ率いる謎の怪物軍と闘ってい
　　　　きます。
　　　　主人公であるアテナは、メインショットであるサイコビームとサイコボールと呼
　　　　ばれるサブウエポンを持っています。サイコボールには残エネルギーに応じたレ
　　　　ベルがあり、下のほうから「天地炸裂弾」「反復爆裂弾」「縦横無尽弾」「爆進
　　　　直列弾」「飛翔撃滅弾」「究極奥義弾」となります。サイコボールは所持数に応
　　　　じてプレイヤーの周りを最大で４個まで回り、敵の弾を防いでくれる効果もあり
　　　　ます。
　　　　メインショットであるサイコビームも３段階にパワーＵＰし、レベルに応じて威
　　　　力・射程が上がっていきます。また、これとは別に補助武器としてサイコソード
　　　　と呼ばれる剣があり、このアイテムを取るとビームが壊せる壁を貫通するように
　　　　なり、また接近して剣を振ることで一撃で壁を壊せるようになります。また、サ
　　　　イコソードは敵の弾の消すことができるので非常に便利な武器です。サイコソー
　　　　ドは一定回数攻撃ボタンを押すと無くなります。
　　　　これらの武器を使いこなしながら全６ステージを突破し、最終ボスであるジグド
　　　　ダビデを倒すことが、ゲームの目的です。

　　　　このゲームはアクションゲームとしてもなかなか高い完成度を誇っていると思い
　　　　ますが、最初のとっつきが悪く、慣れるまではなかなか先に進むことができませ
　　　　ん。また、このゲームには当時のＳＮＫでは比較的メジャーなアイテムだった
　　　　キープも存在しないので、死ぬと完全に真っ裸。素人にはまず立ち直ることがで
　　　　きないような難易度です。
　　　　しかしながら、慣れてくるとこのゲームはなかなか味わい深く、長く泳がせてお
　　　　くと点数がＵＰする風船とＵＦＯ、先読みサイコボールの使いどころなど、この
　　　　手のゲームが好きな人間にはたまらない要素が数多く含まれています。２人同時
　　　　プレイ時のバランスも絶妙です。

　　　　とはいうものの、このゲームにも問題がないわけではありません。それは、処理
　　　　落ちによって自分の弾が出なくなることが頻繁に起こるということです。
　　　　これは２Ｐ同時プイレ時に飛翔撃滅弾を２人同時に乱射したときや究極奥義弾に
　　　　してしまったときなどに発生しやすく、このゲームでの死因のトップに数えられ
　　　　ます。
　　　　自分のミスで死ぬのならまだしも、弾が出なくて死んだのでは納得などできるわ
　　　　けがありません。
　　　　そんなとき、インストカードの「教訓　命あってのサイコボール」やアテナのセ
　　　　リフ「使い渋ってると、やられちゃうよ」などが目に入ったりしたらもう・・・、
　　　　「じゃかわしいわ！！　ボケ！　出ねぇんだよサイコボール！！」と怒り心頭。
　　　　当時はとにかく凄いストレスの溜まるゲームでもありました。
　　　　そんなストレスの溜まるゲームなのに、なぜプレイしていたか・・・。
　　　　それはこのゲームが２Ｐ同時プレイ時のバランスが取れた隠れた良作だったから
　　　　です。
　　　　２Ｐ同時プレイの利点として、攻撃力が２倍になることによる難易度の低下、ミ
　　　　スしてしまった時の復活のしやすさ、１ＵＰになる可能性のあるアイテムの増加
　　　　があげられます。特に最後の１ＵＰになる可能性のあるアイテムの増加は魅力的
　　　　で、１Ｐなら終わってしまうようなポカミス連発時でも、１ＵＰのおかげでクリ
　　　　アということもままあります（この点だけでも、１Ｐよりも２Ｐ同時プレイを圧
　　　　倒的にお勧めできると思います）。
　　　　当時はエグゼドエグゼスや１９４３など、２Ｐ同時プレイのゲームが私の行き着
　　　　けゲーセンでは結構流行っていたので、その流れでこのゲームもプレイを開始し
　　　　ました。もっとも、２Ｐ同時でほぼ確実に毎回クリアができるようになったのは
　　　　かなり後になってからですが（苦笑）
　　　　２Ｐ同時プレイ時のポイントとしては、まず絶対に究極奥義弾にはしないこと。
　　　　これは弾切れを防ぐという意味もありますが、最終面の集中弾のスピードが異常
　　　　に上がるなど、別の弊害も大きいので絶対の禁止事項です。２人が飛翔撃滅弾な
　　　　らば、このゲームで困る場所はありません。この１点にだけ注意していれば、そ
　　　　れなりに先に進むことができるでしょう。それと、変身アイテムは１〜４面は取っ
　　　　ても構いませんが、５〜６面では地形の都合上、取らないほうがいいと思います。

　　　２Ｐ時に役に立つ技

　　　　ボス戦のコツ

　　　　１ステージは上２段と下１段に担当を分けます。上の虫を潰すほうが点が稼げま
　　　　すが難易度は高いので、腕に自信のあるほうが受け持ちます。両方とも自信が無
　　　　ければ飛翔撃滅弾を２人で撃てば瞬殺です。
　　　　２ステージは上から２段目を二人で進み、ボス出現と同時に飛翔撃滅弾を２発撃
　　　　ちながら１段目に登ってサイコビームを撃てば瞬殺です。後ろから出てくる雑魚
　　　　は直後にサイコボールになります。
　　　　３ステージは最下段から湧き出る目玉を撃つ係りと、ボス本体にダメージを与え
　　　　る係りに分かれます。湧き出る目玉を撃つ係は目玉を撃ち漏らさないようにサイ
　　　　コボールを１発づつ撃ちながらサイコビームを撃ち、本体にダメージを与える係
　　　　りの弾切れを抑制します。最下段から湧き出る目玉を撃つ係りが変身していると
　　　　かなり楽です。
　　　　４ステージはボス出現前に最下段で前方にサイコボールを２発づつ発射しておき、
　　　　一人が前、もう一人が後ろを向いてザコとボスを同時に攻撃すれば瞬殺です。
　　　　５ステージのマ・グローンは３段目、最下段で一人づつ待ち、サイコボ−ルと
　　　　ビームを連射して倒します。
　　　　最終ステージのジグドダビデは、手の伸びてくるタイミングを見ながら上ならば
　　　　最下段、下ならば最上段に逃げます。飛翔撃滅弾はボスにＨＩＴさせるのではな
　　　　く、ジグドダビデがばら撒く弾を消すためだけに使用するつもりでいましょう。
　　　　剣が残っていれば、かなり楽です。

　　　　集中弾の避け方

　　　　６ステージの集中弾は段差の切れ目＝ガケになっている部分で２人重なって待ち、
　　　　出現と同時に二人で段差を降りてしまえば避けれます。落下後はそのまま前進し
　　　　てしまえばＯＫです。

　　　２Ｐ時に役に立つ技（裏）

　　　　いもむしゴロゴロ

　　　　変身アイテムの入ったタマゴに当たり判定の無いのを利用して自分はタマゴに重
　　　　なったままでタマゴを割り、ハズレの時に飛び出すいもむしで相手に奇襲をかけ
　　　　る技です。比較的初歩の技なので対応されやすいですが、ダマゴはサイコビーム
　　　　を撃つことで動きを止めることができるのを利用して、割るタイミングを微妙に
　　　　変えるなどの工夫があれば、上級者にもいける技です。

　　　　まんが日本昔話

　　　　自分が変身した状態で相手に近づき、相手を無理やり自分の頭の上に乗せてしま
　　　　う技。自機が無敵なのを利用し、このまま敵弾の真っ只中や４、５面の下から噴
　　　　出す水柱や溶岩の中に特攻して相手だけ殺したり、下からドクロアイテムを相手
　　　　にご馳走してあげるのがこの技の目的です。
　　　　また、相手が大慌てて脱出しようとするのを予測し、地形の無い場所にワザと移
　　　　動してポチャン・・・を狙うのも一興かと。

　　　　進化でＧＯ

　　　　上矢印の進化アイテムを利用した技で、相手の直前で敵を進化させて不意打ちを
　　　　狙います。慣れてくると相手も警戒しているのでそうそうは上手く決まりません
　　　　が、４ステージの放物線を描く魚を相手の真上で進化させて潜る魚にすると、猛
　　　　ダュシュで真下に下りてくるのでかなりの死亡率をたたき出すことができます。

　　　　ツボ残し

　　　　最終ステージに登場するツボ状の敵は放物線上に弾を発射する特徴があるので、
　　　　これを意図的に残して自分は弾の内側の安全な位置で待つ小技。相手が油断して
　　　　いれば、以外に決まります。

　　　　プレゼント・フォー・ユー

　　　　簡単かつ極悪な技です。やり方はドクロを取った直後にチェンジアイテムで相手
　　　　との装備を入れ替えるだけ。これで、一瞬にして相手は真っ裸になります。

　　　このゲームは、ゲーム内容よりも歌うということが前面に出てしまっていることが、
　　　不幸なのかもしれませんね。ＮＥＴ上でも物珍しさが先行して、面白さを紹介する
　　　ような話は見たことがありません。
　　　今からやりこむには環境や場所などの制約が大きすぎますが（そもそも店には置い
　　　てないし・・・）、このゲームは二人同時プレイが一人プレイよりも難易度が低く、
　　　非常に楽しめるゲームだと思いますので、レゲーとして入荷したときは是非二人同
　　　時プレイをお勧めいたします。

　　★　おまけ　サイコソルジャーの歌

　　　　プレイ中に流れるサイコソルジャーの歌です。
　　　　プレイ中に口ずさんで、アテナに浸って下さい。