チャタンヤラクーシャンク
なんて難しい名前じゃなくて空手トーナメントでいいじゃん

 

  チャタンヤラクーシャンクは1992年にミッチェルから発売された対戦格闘ゲーム
  で、「最近の格闘ゲームはちょっと・・・」というようなオールドゲーマーの方に、
  是非プレイすることをお勧めしたいゲームです。
  チャタンヤラクーシャンクの操作系は8方向+攻撃,ジャンプの2ボタンというシン
  プルなもの。最近の複雑な操作系の格闘ゲームを見慣れた人は「本当にこんな操作系
  で格闘ゲームなの?」と思われるかもしれませんが、侮るなかれ。チャタンヤラクー
  シャンクはこのシンプルな操作系で、なかなか多彩なアクションを実現しているので
  す。

  1) 攻撃システム

   チャタンヤラクーシャンクのキャラクターは、レバーをニュートラルを含む9つの
   位置に入力することによって、それぞれ異なった9種類の空手の形をとります。
   この9種類の形は、大きく分けて上段の形・中段の形・下段の形の3種類に分類さ
   れ、これらはレバーのY軸方向の入力によって決定されます。
   レバーの位置と形の関係をまとめると、以下の表のようになります。

 

レバーの位置
上段・近の形
        
上段・中の形
上段・遠の形
        
中段・近の形
        
中段・中の形
中段・遠の形
        
下段・近の形
        
下段・中の形
下段・遠の形
        


   この個々の形をとっている状態でAボタンを押すと、キャラクターはこの形に対応
   した9種類の小技を、ABボタンを同時押しすることで形に対応した9種類の大技
   を繰り出します。
   各小技は近の形が最もリーチが短い代わりに技の出は最も速く、逆に遠の形は最長
   のリーチを誇りますが技の出は最も遅くなっています。中の形は両者の中間です。
   大技も基本的には小技と特性は同じですが判定はいずれも2HIT扱いになってお
   り、また以下のような特性があります。

   上段・近の形の大技

   足を大きく上に振り上げる上段連続回し蹴りを繰り出します。
   この技は対空攻撃としては絶対的な強さを持っており、上段・中,遠の大技や、空
   手ジャンプ+攻撃の攻撃に絶大な威力を発揮します。近接攻撃のため技の出も速い
   ので、相手の技を見てから出しても迎撃が間に合うのも強みです。
   COMはこの技の使い方が非常に上手いです・・・そりゃもう、サギ臭いくらい。

   上段・中の形の大技

   両腕を鳳のように羽ばたかせつつ、天空に舞い上がって飛び蹴りを放つ技です。
   この技の肝は、その技の出のモーションにあります。なんというかこう心を打つよ
   うなその動きは、見た瞬間に
「俺の決め技はこれしかない」という気持ちになりま
   す。個人的に必殺技指数はかなり高めです。
   技の性能面では下段系の技にカウンターで2HITさせやすく、とくに下段・遠の
   大技である旋風脚に対して相性がいいので、COM戦ではかなり重宝します。また、
   COMが比較的多用してくる上段・遠の大技の飛び2段蹴りにも打ち勝てるので、
   見た目以上に使える技です。敵キャラのアルゴリズムによっては、この技を利用し
   た連携パターンもあります。

   上段・の形の大技

   
大きく上空に舞い上がり、飛び2段蹴りを放つ技です。
   この技は最大級のリーチと中段攻撃に潰されにくいという利点を持っていますが、
   上段・近の大技にからきし弱く、上段・中の大技とかち合っても一方的に潰されて
   しまうため、あまり使い勝手はよくありません。
   茶帯,黒帯のCOMは、遠距離戦になるとこの技を多用してくる場合が多いです。

   中段・近の形の大技

   鎌のような切れ味を彷彿させる下段右後ろ回し蹴り(でも判定は中段)を連続で2
   度繰り出します。
   これといった使いところのある技ではありませんが、COMが歩いて近づいてきた
   場合のカウンター技や、下段・遠の小技HIT後に両者の間合いが狭い場合に使用
   してもよいでしょう。
   中段技の中では、比較的潰されにくいほうだと思います。

   中段・中の形の大技

   肘うちから正拳突きの連携を繰り出します。
   1段目の肘うちの出が速く、2段目の正拳突きは意外なリーチを持っているので、
   中段技の中では最も使える技です。決まると格好いいですし。
   この技は単発で使ってもあまり意味がなく、下段・中,遠の小技からの連携や、下
   段・遠の大技から連携といった使い方をすると真価を発揮します。ピンチのときの
   逆転1本勝ちが狙える技なので、狙っていく価値は大です。

   中段・遠の形の大技

   浴びせ蹴りから前蹴りの連携を繰り出します。
   まず大きく前に浴びせ蹴りを繰り出すので、リーチ面ではかなりのものがあります
   が、いかんせん技の出が遅く、COMにHITさせることはまずできません。正直、
   COM戦では忘れてしまってもいい技です。
   COMはこちらの下段技のカウンター狙いでこの技を使ってきますが、焦ってガー
   ド方向を間違えなければ確実にガードできますので落ち着いていきましょう。

   下段・遠の形の大技

   その場で小ジャンプして足元を狙う飛び蹴りを2回放つという、見た目には不条理
   感いっぱいの技を繰り出します。
   見た目にはジャンプしているように見えるので下段の小技を避けられそうな気がし
   ますが、残念ながら相打ちになってしまいます。しかも、相手はレバー入力が下段
   になっているので、タイミングで読み勝ってもオートガードが発動してしまい、ダ
   メージを与えることはできません。使いどころとしては、画面端近辺での密着時に
   場外を狙うときぐらいです。中段・遠の大技同様、使用頻度は低い技です。

   下段・中の形の大技

   下段連続足払い旋風脚を繰り出します。
   技の性質上、上体が低くなっているので相手の中段攻撃をスカして攻撃することが
   可能になっていますが、上段・中,遠の大技には一方的に負けてしまいます。ただ
   し、上段・近の大技には打ち勝てるので、形を見て反応できれば威力を発揮します。
   この技の利用価値は比較的高く、上段・中の大技からの連携や、連続で繰り出して
   相手を場外に追いやってしまう戦法などに使えます。

   下段・遠の形の大技

   中よりも大振りな下段連続足払い旋風脚を繰り出します。
   見た目は下段・中の大技とほぼ同じですが、技の出が遅くなっている分だけ1段目
   の蹴りのリーチが伸びています。それ以外の性質は下段・中の大技と同様です。
   下段・中の大技に比べて技の出が遅くなってしまっているため、相手の技を潰すと
   いう目的にはあまり使えませんが、そのリーチを生かして場外狙いの場合の最初の
   1回目に使用すると威力を発揮します。

   この他にジャンプ中に攻撃ボタンを押すことでジャンプ攻撃を繰り出すことができ
   ます。下段・近と違って本当にジャンプしているので、相手の下段小技攻撃を避け
   て攻撃することが可能ですが、あまり有効ではありません。技の扱いも小技扱いな
   ので、意図して使用する必要はないと思います。ジャンプ攻撃は、レバーが上段方
   向かニュートラルでなければ出すことができません。

  2) 防御動作システム

   攻撃システムのところでも書きましたが、このゲームは黄金の城やブランディアの
   ように、上段・中段・下段という要素が存在します。従って、防御においても上段
   防御・中段防御・下段防御の3種類が存在し、これらはレバーのY軸方向の入力に
   よって決定されます。これはどういうことかと言うと、例えば上段を例にとる場合、
   Aボタン及びBボタンが入力されていなければ、レバーが
でもでもでもガー
   ドが行えるということです。このため、中段攻撃に限っては前進中,後退中はおろ
   
か、レバーから手を離してもガードをしてくれます。
   各防御で防げる攻撃は、

    上段防御 : 上段攻撃とジャンプ攻撃を防御
    中段防御 : 中段攻撃を防御
    下段防御 : 下段攻撃を防御

   です。スト2などのクセがついていると、ジャンプ攻撃や上段攻撃に対して、つい
   中段防御を入力してしまいがちですが、そのうちに慣れるようになります。これに
   慣れておくとブランディアをプレイするとき(があれば)役にたつでしょう。
   また、このゲームでは相手とレバーのY軸入力方向が一致していた場合に限り、技
   の出掛かりや戻りをキャンセルして自動的に防御してくれるオートガード機能が働
   きます。「しまった」と思ったときにこれが出ると非常に嬉しく思いますが、機械
   にこれをやられると「インチキじゃん」とむかっ腹が立ちます。人間とは勝手なも
   のです(笑)。

  3) 特殊動作システム

   レバーが上方向の要素に入力されている場合、もしくはニュートラルのときにBボ
   タンを押下することで、プレイヤーはジャンプを行います。このジャンプ、日本語
   のマニュアルではステップジャンプですが、英語ではKARATE・JUMPと表
   記されています。むちゃくちゃな訳のような気がしますが、空手ジャンプのほうが
   語呂がよさげなので、以後このページでも空手ジャンプで統一したいと思います。
   格闘ゲームにおけるジャンプというと、スト2やバーチャなどの超人的なジャンプ
   力を思い浮かべる方が多いと思いますが、この空手ジャンプはその場で僅かに飛び
   上がるだけ。せいぜい、相手の足払いなどを縄跳びのように避けるぐらいしかでき
   ない程度のものになっています。つまり、本当にジャンプをしたいのであれば、上
   段・中,遠の大技を使用しなければならず、ぶっちゃけた話、この空手ジャンプは
   まるで役に立ちません。ついでにいうと、このゲームでは相手キャラをジャンプで
   飛び越えるということができません。これは数多の格闘ゲームの中で、このチャタ
   ンヤラクーシャンクだけのオリジナル要素です。全然嬉しくないですが・・・。
   ジャンプという要素ではまるで使えないBボタンですが、実はBボタンにはもう一
   つ重要な使い道があります。それは、レバー中段相手方向+Bで出るステップイン
   と、レバー中段相手逆方向+Bで出るバク転です。
   まずステップインですが、これは相手との間合いを瞬時に詰めるのに使用します。
   このゲームのCOMにはジリジリと歩いて近づいてくるタイプのものが存在します
   が、このようなタイプのキャラと対峙したときは、ステップジャンプ−>下段小技
   という攻め方が非常に効果的です。このステップジャンプの間合いを見切ることが、
   このゲーム上達のコツの一つと言えるでしょう。
   もう一つのバク転のほうですがこれは完全な回避技であり、技の出かかりから終了
   まで全てが完全に無敵になっています。「ヤバイ」と思ったときにはとりあえずバ
   ク転を出しておけば、相手の攻撃をほぼ完全に無効化することができます。但し、
   このバク転にも欠点があり、相手の小技や近攻撃にバク転を出してしまうと、バク
   転のモーション中にステップインで間合いを詰められてしまう可能性があります。
   また、かなり大きく後ろに下がるので、画面の端近くでは自爆して場外になってし
   まう危険性もあります。とはいえ、これらのリスクを考えても多用していきたい技
   ではあるので、ステップイン同様バク転の使い方もゲーム攻略の鍵と言えるでしょ
   う。   

  4) ゲームのルール

   チャタンヤラクーシャンクでは、彼我ともに6メモリの体力を持っています。もち
   ろん、この体力を先に0にしたほうが勝ちとなります。
   この体力メモリですが、小技がHITするとなんとそれだけで1メモリ減ります。
   つまり、小技を6回HITさせればそれだけで決着がついてしまうのです。逆に大
   技のほうは技が2回HITすれば1メモリ減りますが、単発HITでは相手がダウ
   ンするだけで体力を減らすことはできません。
   「なんだそりゃ? じゃあ大技に意味なんかないじゃん」と思われるかもしれませ
   んが、ここからが空手ルール。このゲームではダウンしたときの状況で「技あり」
   または「一本」という判定が行われるのです。大技の単発HITで相手がダウンし
   てしまった場合、これは「技あり」となり、残体力メモリが1減ります。しかしな
   がら、小技−>小技と連続HITした場合や、小技−>大技の1発目がHITした
   場合、または大技が2発クリーンHITした場合などは「一本」となり、残体力メ
   モリが2減ってしまいます。判りますか。もし大技が2発クリーンヒットしたとす
   ると、上記の説明にあるとおりまず大技のHITで体力1メモリが減り、次にダウ
   ン時の判定で「一本」となるので更に体力が2メモリ、計3メモリが一瞬で無くな
   るわけです。MAXが6メモリの3メモリといったら半分です。つまりこのゲーム
   では、大技が2回クリーンヒットすれば、それだけでなんと決着がついてしまうの
   です。まさに一瞬も気を抜けない緊迫感爆裂のルール。さすがはミッチェルといっ
   た感じです。小技−>小技の場合に限り、ダウンしたりしなかったりということが
   ありますが、これは小技−>小技までのHIT時間か、カウンターという要素が加
   味されていると思われるのですが、正確なところは判りません。一応、以下にイン
   ストに記載されているカウンターの組み合わせを明記します。

    ・ 上段攻撃には下段攻撃がカウンター
    ・ 中段攻撃には上段攻撃がカウンター
    ・ 下段攻撃には中段攻撃がカウンター    

   勘違いしないでいただきたいのですが、これはあくまでもカウンターの要素であっ
   て技の優劣ではありません。中段攻撃には確実に上段攻撃が勝つというわけではな
   いので注意してください。
   このようにミスをすることが許されないタイプの格闘ゲームの場合、徹底的にガー
   ドを固めて待ち、反撃のチャンスを窺うといった戦法が有効な場合が多いのですが、
   このゲームではそれすら許してくれません。ガードをし続けたりして自分が画面の
   端に到達してしまった場合は「場外」となり「警告」となります。この「警告」を
   2回受けてしまうと「技あり」となり、問答無用で体力を1メモリ減らされてしま
   うのです。「待ち」などという甘い言葉はこのゲームには存際しません。
   そして極めつけが残機制というルール。負けていいのはゲーム中にたったの2回だ
   け。もちろん、エクステンドなどという甘えたものは一切存在しません。

大技爆裂! でりゃぁ、名古屋だぎゃぁ

  そうです。このチャタンヤラクーシャンクはスト2などの近年の対戦格闘ゲームの亜
  流ではなく、飛龍の拳やイーアルカンフーといった往年の対戦型アクションゲームの
  進化系と言える格闘ゲームなのです。ファイナルファイト以降のゲームなので、エク
  ステンドや残機といった部分では遥かに厳しくなっていますが、脳髄の奥深く埋もれ
  ているブルースやライオンマスクといったキャラと熱い戦いを繰り広げていたころの
  記憶を呼び起こさせるようで、個人的にはかなり気に入っています。駄菓子屋ゲーセ
  ンで「うまい棒」を食べながらプレイしたようなデジャブに陥るなようゲーム、それ
  がこのチャタンヤラクーシャンクです。

 

 COM戦の基本攻略について

  COM戦をプレイする前にすること、それは自分の帯の色の選択です。この帯の色に
  は白帯,茶帯,黒帯の3種類があり、白−>茶−>黒の順に初期難易度が変化します。
  といっても、白帯が激ヌルで黒帯が発狂モードというわけではなく、やや難しいとい
  う程度でしかありません。勝ち抜き数を上げていけばそのうちに差は無くなってしま
  います。ハイスコア集計は一応別なので、自分の好みで選ぶといいでしょう。


  このゲームでまずしなければならないこと、それは形を全て覚えることです。自分と
  敵に全く性能差のないこのゲームでは、敵の構えを覚えて瞬時にどの技がくるか判断
  することが攻略の重要なポイントになります。最低でも、上段,中段,下段の区別ぐ
  らいは付けられるようになってください。でなければ、まずガードが対応できません。
  形を覚えることができたら、次は敵のアルゴリズムを知ることです。このゲームの敵
  のアルゴリズムは、大別すると以下の4つに分類されると思います。

  1) 様子見型

   試合開始直後ぐらいの遠距離の間合いになると、とりあえず手出しをせずにこちら
   の様子を見てくるタイプです。このタイプは4つのアルゴリズムの中では一番組し
   やすく、連携技の調査などにはもってこいといえます。

  2) 大暴れ型

   試合開始直後から上段・遠,下段の遠の大技の2択をかけてきたり、息をも継がせ
   ぬ大技ラッシュを多用してくるタイプです。こういうタイプのキャラは、普通自爆
   してくれることが多いのですが、このゲームの場合はそんなに甘いものではなく、
   こちらから攻撃をしかけると突然対応モードに豹変して確実に迎撃技を繰り出して
   きます。
   このタイプのキャラを相手にする場合の対処はとにかく慣れること。開幕直後に相
   手の構えを瞬時に判断し、上段ならば上段・近の大技で迎撃。下段ならば上段・中
   の大技で一本を狙います。最初のうちは一瞬で型を判断することはなかなかできな
   いかもしれません。しかし、大丈夫。しつこくプレイしていればそのうちに必ずで
   きるようになります。
   Don’t think,feel.(考えるな。感じろ)
   かのブルースリーが理不尽に子供の頭をひっぱたきながら教えた言葉をあなたも復
   唱しつつ、鍛錬に励んでください。

  3) 迎撃型

   あまり自分からは近づかないで待ち、プレイヤーが何か技を繰り出した瞬間を狙っ
   て返し技を繰り出してくる卑怯臭いタイプです。対戦プレイでこんなことをしたら、
   現代ならば喧嘩上等、江戸時代ならば即座に斬り捨てご免になるところですが、相
   手が人の血かよわぬ機械では是非も無し。ここは冷静に対処して、人類の偉大さを
   証明してやりましょう。
   このタイプのキャラを相手にする場合に鍵となるのはステップインからの下段の小
   技です。これは相手がこちらの動きに反応して何か返し技を出してくる性質を逆手
   に取ったもので、時に間合いに飛び込むことで敵の迎撃技を誘い、それを下段の小
   技でカウンターで返します。もし、相手が反応して下段技を出してくたとしても大
   丈夫。自動的にオートガードになるのでダメージは受けません。下段技HIT後は
   バク転で間合いを離し、再びステップインからの下段の小技を狙っていきます。

  4) ジリジリ型

   もっとも恐ろしいのがこのジリジリ型です。このタイプは基本的には迎撃型なので
   すが、間合いが離れているとジリジリと歩いて近づいてきたり、ステップイン連発
   で急接近してきたりして。ジワジワとこちらを追い込んできます。
   このタイプのキャラを相手にする場合ですが、相手がジリジリと近づいてくるのを
   ガードで待ち、ステップインで飛び込める間合いまで近づいてきたらステップイン
   で懐に飛び込んで下段・小技という攻め方が一番リスクが少なく有効です。下段小
   技HIT後はバク転で間合いを離すのが基本ですが、画面端近くまで追い込まれて
   いる場合は下段・小技−>下段・中の大技−>バク転とつないで間合いを稼ぐ手も
   あります。
   もし。ステップインの間合いに入ったときにCOMが先にステップインを仕掛けて
   密着されてしまった場合、このタイプとの接近戦では基本的にCOMに勝つことは
   できないので、ここはおとなしくバク転で間合いを離します。それでもしつこくス
   テップインでCOMが追いかけてきた場合は、最終手段として自分から場外に出て
   しまう手がります。「場外」は2回で「技あり」となってしまいますが、逆に言え
   ば1回目の「場外」ならば、なんのペナルティーのもなく両者中央の位置から再ス
   タートにすることができるということです。頻繁に使える手段ではないですが、覚
   えておいても損はないと思います。

  勝ち抜いていくと反応が早くなったりする違いはあるものの、COMの動きは基本的
  には上記4つのアルゴリズムに分類されます。従って、新しい対戦相手と対峙したと
  きに、いかに素早く相手のアルゴリズムを見切れるかということが、戦略上かなり重
  要なポイントになると思います。
  ここまでのポイントが理解できると、俄然このゲームが面白くなってきます。更に、
  連携技による攻めパターンの組み立ての面白さを理解できると、マジでこのゲームは
  ハマります。以下は、私がお勧めする連携技(基本組み合わせ)です。

   1) 上段・中の大技(空振り)−>下段・中(遠)の小技
   2) 上段・中の大技−>下段・中(小)の小技−>中段・中の大技
   3) 上段・中の大技−>下段・中の小技−>下段・遠の大技−>下段・中の大技
   4) ステップイン−>下段・中(遠)の小技
   5) 下段・中の大技−>中段・中の大技

  これらの連携技はそれぞれによって用途が異なります
  1)の連携技ですが、これは上段・中の大技の空飛び込みをCOMが見逃してくれた
  場合、次の下段の小技が必ずHITするというパターンを利用したもので、確実に敵
  にダメージを与えることができる連携技です。このパターンは様子を見るタイプのア
  ルゴリズムを持つ敵に特に有効で、大暴れタイプにも有効です。
  2)は1撃必殺の威力と相手を場外に追い込む攻めを併せ持つ連携で、最初の上段・
  中は相手がガードすることを前提として出します。これもやはり、様子見型、大暴れ
  型に有効です。
  3)はダメージ狙いというよりも相手を場外に追いやってしまうことを前提にした連
  携で、主に大暴れ型を初期位置に戻したいときなどに使用します。最初の上段・中の
  大技をステップインに変えることで、迎撃型やジリジリ型にも通用します。
  4)はすでに説明済みの通り迎撃型、ジリジリ型に対するの基本戦法です。
  5)はジリジリ型を押し返したいときに有効で、基本的には相手の技をガードした直
  後に出します。HITさせられることはまずありませんが、潰されることもあまりあ
  りません。
  ここで紹介した連続技は基本組み合わせであり、状況によって1)の直後に下段の大
  技や4)の攻めを繋げてみたりと組み合わせは千差万別。また上段・中の大技が絡ん
  でいるのが多いのは私の好みなので、各自で工夫して自分が一番使いやすい組み合わ
  せを編み出すといいでしょう。いい組み合わせを見つけたときの喜びは何物にも換え
  がたいものがあります。
    

 最後に

  ゲームシステムも秀逸なこのチャタンヤラクーシャンクですが、やたらと爆発する背
  景や、何故か歌舞伎衣装で般若の面を常に着用しているという怪しげな審判など、あ
  ちこちに妙なエッセンスが効かせてある点も忘れてはならないと思います。
  特に「ふんどし一本の兄ちゃんが自分の道着を選ぶ」という対戦ゲーム史上最もセク
  シーな対戦乱入画面は一見の価値があると思います。

  オールドゲーマーの皆さん。もし、レゲーリクエストなどができる店がお近くにあり
  ましたならば、是非リクエストしてプレイされることをお勧めします。ツボにはまる
  と面白いですよ。ホント・・・

 

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