ガッテンでも去年水分補給に関して放送してましたが、
パクリかどうかに注目して見ました。
「現代人の水分」
身体の中の水分量は男性60%・女性で55%が標準であり、通常体内では厳密にその量を調整しているということですが、順天堂大学・循環器科の砂山博士の「体内の水分調節機能が低下しています」というコメントをちょいと拝借して「現代人は水分調節機能が異常なのだ」というボンクラな導入は見てらんないね。
砂山博士のコメントは恐らく「腎機能に障害がある人は」という前の部分が抜け落ちており、しかも街頭調査では体脂肪計みたいな機械で水分量を測って男は60%、女なら55%ドンピシャじゃない人が多いので調整機能が異常だとする設定には納得いかねーや。病気じゃないんだから。
なぜなら、例えば1%の変動は測定誤差という見方も出来るし正確に測定するのは簡単にはできず、実測するのならば強大な万力で身体をペチャンコになるまで締め付けて出てきたドロドロの液体を採取し遠心分離機で水分のみを集めるか、ジャンボミキサーで粉々に砕いて水分だけを搾り取る、そうすると死んでしまうのであります。
また、1%の水分に関しては量に換算しても体重60Kgならばざっと600mlなので飯食った後とかションベン我慢してたら増えるだろうし、汗かいて喉がカラカラならば少ないだろうし、または筋肉が多いか脂肪が多いかでも変わると思うが。
つまり、腎臓などの病気以外では、食事や水分補給、発汗や寝ションベンなどで多くなったり少なくなったりを1日でグルグル変動しながら身体はキチンと恒常性を保とうと調整している、というのがまともな見方であり、断片をとらえてあーだこうだと言っても全く無意味。
更にその状態が続けばオータムショックと言って、秋には太ってたるみ・シミやシワ・だるいなどの症状が出るとのことで、これは「全て水分調整機能の衰えだ」ということですが全部却下。そうなる原因は、太るのは食いすぎだし基礎代謝が夏には低くなるからで、シミやシワは紫外線、だるいのは麺類とかあっさりしたものしか食わないための栄養バランスの崩れが原因なのだよ。
「水分の働き」
当たり前に水は身体になくてはならないということで、水分の量は常に一定に保たれてはいるが多い人は腎臓に負担がかかり老廃物を処理しきれず身体がゴミ溜め化すると言ってましたが、こんなの実際に透析受けている人が見たら怒るぞ。(※透析=血液をろ過して尿にする腎臓の働きが悪い人が血液中の老廃物などを人工的に排出する療法)
更に3%でも水分が不足するとドロドロ血になり細胞の活動が衰えた結果、血栓症、心不全、急性腎不全の危険があるということですが、喉が渇いたり炎天下では水分補給を小まめにしましょうという、たったこれだけの内容に大騒ぎしやがって。人これを、針小棒大という。
「タプタプ型の恐怖」
水分量の街頭調査50人中正常者は8人(この時点ですでに説得力ゼロ)で、水分過多の「タプタプ型」はなんと26人もいたのだそうです。そして29歳OLの1日の出納を調べたら排出2.0リットルに対し摂取が2.4リットルなので、0.4リットルが細胞に溜まっているのだとか。番組が言うところの排出機能の衰えが原因ならば1ヶ月で12リットル水分が増えるわけだ。こうなりゃ死ぬぞ。
そして、その原因が過剰冷房による腎臓機能の低下だというんだから、慢性腎不全になっている人は調査の結果半数以上だとでも言いたいのか。バカだなホント。これを監修した砂山博士は放送見てアゴが床まで落ちたことだろう、たぶん。
こんな感じで
そして、対処法は特に何もしなくてもいいのですが、60度のあたたかいコーヒーや紅茶を利尿作用があるので飲み、カリウムを多く含む野菜や果物で腎臓機能のアップができるということです。どーでもいいです。でも野菜は高値みたいだけどしっかり食おう。
さて、菊間アナは「水分量はピッタリじゃないと異常です」と言っていたのですが、ゲストの片岡鶴太郎は基準値を1.5%上回る61.5%で、これについては筋肉が多く脂肪が少ないので正常なのだとヌケヌケと注釈をつけてました。数値なんて所詮そんなもんだということを自ら証明したわけだ。
「カラカラの原因」
最後が逆に不足のタイプについて。タプタプと同様に外回りが仕事で汗を沢山かく1人の水分出納を調べたら排泄が1.4リットル多かったのだそうで、これは発汗で失われたイオンを補給しないと体内のイオン濃度を一定に保つしくみから水分が尿として排泄されるからだそうです。下痢でも同じく。
更に、たまげたことに空腹でビールを2リットルも飲ませてアルコールの利尿作用を調べてやんややんやと騒いでましたが、そんなのわざわざ実験なんかしなくてもわかってんじゃん。まあ、ビールなどのアルコールに水分補給の意味は確かにないが、ゴルフをする人は夏場は特に茶屋や昼メシの時のアルコールは控えよう。ヘタすりゃ死ぬぞ。
最後の対処法は冷たいスポーツドリンクやルイボスティーにはイオンが多いので、200〜250mlを飲む、30分に一口程度渇く前に飲む、ということです。何度も書いたけど、スポーツドリンクの類は糖分が多いもので20gも含まれるので、「スポーツをしている時に適した飲み物」という認識は忘れずに。コラコラ!風呂上りにポカリなんか飲むんじゃないって。
さて、このコーナーではイオン一辺倒で中でも一番肝心なナトリウムの説明がありませんでした。ガッテンの放送「ホントの疲労回復術」(去年9月放送)では実にわかりやすく塩分と水分補給の関係を放送してましたが、そこでも触れたように発汗時の塩分の補給は大切です。ガッテンのパクリを避けた結果こういう片手落ちの放送になるのだろう。
ということで、喉が渇いたら水分補給をしましょうという何でもないテーマだったのですが、やはり役に立つ新発見は全くないし糖分の注意はないし、ガッテンのパクリを避けて塩分の大切さはうやむやにするしで、内容なんてどーでもいーですな。なっはっは。