ミネラルウォーター


ほとんど霊感商法とも呼べるこの壺売り番組
今回もお粗末極まりない内容です


「ミネラルウォーターとは」
ミネラルウォーターとは文字どおり人体に必要なミネラルを含んだ水だとし、あるある独自の調査では100件中78件の家庭に置いてあり、ここ10年で消費量が急増しているそうです。のっけから著しく信憑性に欠けるデータを出してきました。


「飲んだ事がある」という程度であればそういう数値も出てくるかもしれませんが、ここはミネラルウォーターという今回のテーマに合わせたデタラメ調査。飲んでいないことを暗に「遅れてますよ」とでも言いたいのでしょう。まあでも始めから調査などしてないのだろうな。このだんご虫めが。毎度の事ながら調査や統計という概念がさっぱり欠如しています。


そして現代の野菜に含まれるミネラルの量が減ってきているとしていました。これはこれで間違いではないのですが、その解決に「ミネラルウォーターを飲みましょう」という展開を見ると、水が野菜の代わりになるとでも言うのか?バカタレが。


念のために言っておきますが、ミネラルが豊富に含まれるのは水道水との比較であって、必要量の極々わずかなミネラルを含むミネラルウォーターを補給目的で飲むのは大間違いですし、市販の○○水というモノの中には糖分がたくさん入っているものや水道水と変わらないシロモノもあります。


ですから、通常の食事をしていればあえて飲む必要のないものです。ですので食事が乱れていて補給目的でミネラルウォーターを買うぐらいなら野菜や海草でも買って食った方がよっぽど健康にいい。それぐらい必要量に対しては微々たるモノだということです。


まずこの部分で大きな勘違いをしている、と言うより都合がいいように毎回情報を捻じ曲げるのはいつもの事なのですが、ミネラルウォーターと一口に言っても種類があって、これは農水省で基準が決められています。正しい見分け方や選び方を放送しないのは、やはりいつかお世話になるかもしれないスポンサーの顔色をうかがっているのだろうな。この肛門に付いたティッシュのカスめが。


ちなみに1月に放送したガッテンでは「海洋深層水は塩分を抜いてミネラルを足している」と、あっさり天然ではない事をネタばらしした他、アルカリイオン水は「なんら医学的に証明されていないのでなんにも効果がない」とバッサリ斬っています。こういうところが信用に値する所以ですが、「あるある」を「ためしてガッテン」の名前を借りて表現するならば「ダメでした脱糞」と言ったところか。


話がそれましたが、ここまででもう番組内容はなんら役に立たない事がバレてしまいました。しかし「これで終わるあるあるじゃーございません」ということで軟水と硬水の区別です。硬度とは水の成分中、カルシウムとマグネシウムの量を現したもので、100以下なら軟水、それより多いのが硬水と定義し、火山の多い日本は軟水だとしていました。


ここは間違いないのですが、ミネラルウォーターがこれだけ飲まれているので「現代では不足が解消しているのでは?」という、イヌがウンコした後で後足で砂をかけるような、なんともふざけた展開をしています。今まで散々ビタミン不足がどうのミネラル不足がこうのと脅しておいて今回もまたいつものパターンで済ますのか。このスポンサーの寄生虫めが。


番組を無視すればビタミン・ミネラルは食事から摂取するのが基本です。例え不足していたとしても不足分を水だけで補給などできるはずもありません。このようにわざと情報を捻じ曲げたままいつもどおりに番組は進行します。ここから例のごとく「パラパパ〜パラリラ〜ポ〜ワァ〜ンポ〜ワァ〜ン」と、視聴者をバカにしきったBGMでスタジオに移るわけです。テーマは「誰もが驚く健康パワー」だそうですが、誰も驚きはしません。ビックリしたなーもー。



「正しい飲み方」
では実際にミネラルウォーターを飲んで不足が解消されるのかということでどうでもいい実験を行っています。5人に毎日2リットル1週間飲ませた後で尿検査を行い、尿中のミネラルが実験前より3人が多く出たので「明らかに身体に十分足りている」と謝礼金で潤った天本病院院長が発言しています(しかしこんな意義のない実験によくコメントできるな)。


しかしそういう理屈なら、実験前にも尿中にミネラルが出ていることの説明はどうするつもりじゃ?足りているではないか。どうせ実験後にだけ朝のオシッコでも測ったのでしょう。こんな実験で身体のミネラル量が足りているなどとは到底言えません。いいかげんにせいじゃ。


更に、なにがなんでもミネラル不足に仕立て上げたい番組の暴走は続きます。残る2人は数値に変動がなく、なぜかというと一気に2リットル飲んでいるからだそうで、これは単なる個人差に屁理屈をつけるための演出でしょう。つまり結果を見て振り分けたと見るのが妥当なところ。


結局1回に180ccづつ30分以上あけて飲む方が吸収がよく、即効性があるしカロリーゼロといいことずくめ。水を飲んで何が即効で効くのだ???さらに有機酸を一緒に飲んだら吸収率もアップするので更に効果的だとのことです。はあ?そして「今日からミネラルウォーターを飲んでミネラル不足を解消しましょう」という水の販促以外の何物でもない実にバカバカしい結論になるわけです。あたしゃーね、納得いかないってんだよ、ふんっ(久しぶりに浅香みつよ風)



「料理の利用法」
つまらん屁理屈で健康にいいなどといいかげんな放送するんじゃなくて、こういう役立つ情報を流せばいいものを、どうして毎回屁理屈ばっかり放送するのだ!でもまあ視聴率こそが命であるからこういうパッと目を引く構成にするのでしょう。特に女性にターゲットを絞っているのが毎回よくわかります。


さて料理に使うポイントは軟水と硬水の使い分けだそうで、ご飯や味噌汁、紅茶やお茶は軟水、ビーフカレーは硬水、コーヒーはどちらでもいいがコクを出したいなら軟水、マイルドなら硬水を使い分ければいいそうで、これはカルシウムに関係するそうです。


ここは全てガッテンのパクリ。しかし健康問題に関しては慎重な検証をするガッテンに対して、このウンコたれ番組はいいかげんな実験や調査で視聴者をだまくらかす意図が丸見えって一体何回言わせるんですか。



「ミネラル炭酸水」
最後に登場したのが今回の目玉である「ミネラル炭酸水」です。読んで字のごとく水と炭酸を混ぜたもので、身体の中から美しくなるというトンデモ情報が目白押し。まずは筋肉にどう働くかを紹介しています。


いきなりたったの2人の実験でぬけぬけと証明しようとしています。これは多分人数が多ければ多いほどデータがめちゃくちゃになることがわかっていたのでしょう。で、ルームランナーで走らせておいて炭酸水を飲んだ一人が尿のペーハーが6.69→6.14へと酸性に傾いたので「身体から疲労がとれた」としていました。わけわかりません。逆に疲れている証拠だろーが。


激しい運動をすれば尿のペーハーは当然(正常範囲内で)酸性に傾くのですが、「よって尿が酸性なら体内はアルカリ性に戻ったということなのです」という、これまたそこらじゅうの物を蹴飛ばしたくなるぐらいわけのわからない説明。体液は常に弱アルカリ性であり、非常に精密に恒常性が保たれています。尿が酸性なら体液がアルカリになる???なんじゃそりゃ。ぬぉぉぉぉぉぉ〜〜〜〜〜


続けて血液にどう作用するかをしゃあしゃあと放送しています。先ほどの2人に飲ませる飲ませないだけで体表面温度を測るとあら不思議。なんと炭酸水を飲んだ人が5分後の体温上昇が早かったのです。これにて一件落着・・・・・・・ちっきしょーバカにすんじゃねー。


どうしてそうなるかの説明では、炭酸水を飲むと血液中の二酸化炭素が増え、そうなると酸素を全身に運ぼうと血流が増すので表面温度が上昇したのだそうです。テメーいいかげんにしやがれってんだ。成人では安静時に毎分およそ200 mLの二酸化炭素ができることから考えても飲んで吸収される量は極わずか。全身の血流に影響を与えるとはとても思えません。


そうやって屁理屈をこねてから出てくるのが「冷え性や血行促進に強い味方」だということですが、冷たいものを飲めば胃の中で体温まで温めようと血液が集まり、逆に身体の血流は低下します。ですから冷え性を改善することはできないでしょう。っていうか、そんな効果が水にあるわけないだろ、ボケ。


さて最後が胃腸への効果ですが、ここもたった2人の実験です。嫌がるバイトに無理やりバリウムを飲ませて調べていました。炭酸ガスが発生した胃の運動が活発になるのはあたりまえのことですし、かえって胃粘膜を刺激して胃酸分泌が増え、胃酸過多にもなりえますので、せいぜいゲップか屁の原因程度。


さらに便秘解消の説明でも炭酸ガスでお腹が膨れると腸が活発に動き出すとつべこべ屁理屈をこねています。ですが、硬度が相当高い硬水ならばマグネシウムの緩下作用がわずかでも期待できるものの、朝に最大となる胃・大腸反射を促すのであれば普通の水と朝食で十分です。それにガスが胃の中で発生すればゲップが出るのは大抵の人が経験しているはずです。


ここで番組は終了し、「ミネラル炭酸水のパワーは夏に悩む女性の強い味方になると心得よ」という実に大胆で尚且つ視聴者を躍らせる結論になるわけです。今日あたりミネラル炭酸水がよく売れることでしょう。さてと、美容と健康に我が家もさっそくミネラル炭酸水を買うとするか。


さて、来週のテーマは毎度おなじみの意味不明人間観察シリーズ


「あわて者」


「あわて者」を解明するスタッフは・・・・






ならず者