毎回めまいを起こすほどの内容を放送しながら
立ちくらみを自ら解明するという今回。
原因はあんたじゃバカタレが
「立ちくらみとは?」
猛暑の今年、夏に多く見られる立ちくらみが20代女性に増えているのだそうで、最近では女子中高生でも急増しているそうです。はは〜ん、ターゲットは20代か。これは偏った栄養バランスで貧血を起こしているのが大部分でしょう。そして耳の三半規管や心臓に異常があって長期化しやすい「めまい」は立ちくらみとは違うのだそうです。
心臓に異常があるというバカバカしい表現はクソッタレですが、この場合循環器系(高血圧、低血圧、貧血)などの全身性のものや更年期障害、ストレスも関係しています。その他、三半規管に異常があれば回転性のグルグル回るめまいがあらわれ、メニエル病や突発性難聴などの耳の病気が原因です。こういうまともな説明をしないのも、番組の基本が正確性よりも面白さに重点をおいているからなのだろうな。ガッテンは全く逆。
そしてめまいとは違う「立ちくらみ」については、身体に異常がなく一過性ですぐにおさまり、多くの人は「とりあえず放っておく」という事なんですが、「本当に放っておいていいのか?」という、これまた大きなお世話がまた始まっちまいました。安静にするしか方法がないではないか。
ここからはダイジェストを経て、以前放送の「脂肪分オーバーのドロドロ血」、「糖分オーバーのベトベト血」を振り返り(なんと大げさな)、「生命の新たな脅威が!」という大げさ極まりないナレーションと共に現れたのが驚くなかれその名前なんと「トロトロ血」。健康を脅かすのはおまえじゃ。それにしても今回のテーマを現すオブジェはいつにも増して奇妙キテレツ。
「立ちくらみの原因」
まずは貧血が関係すると言う当たり前の説明のなかで、鉄欠乏性貧血は「赤血球が小さくなって酸素が運べなくなる」と言う説明がありました。へ?食事からの鉄分不足による赤血球の数が足りないか、もしくは造血機能が低下しているのが鉄欠乏性貧血であるのに赤血球が小さくなるとは一体誰の監修か。ひょっとして想像力豊かな菊間アナか。
では、貧血以外でも立ちくらみを起こすのは何が原因か?ということで「立ち上り型」の説明です。ここでは立ちがった時に血圧の上昇がないことに着目し、血圧の変動をコントロールする自律神経の乱れがあるから立ちくらみが起きるのだと勝手に決め付けています。女性に多い貧血の解消法でも放送すりゃーいいものを、これが新発見だとはちゃんちゃらおかしいぞなもしかして(By にゃんこ先生)←わからない人は放課後に体育館の裏へ
そしてそういう自律神経の乱れが起きる原因は、夜型生活が原因の睡眠不足やストレス、過剰な冷房による冷房病などだとしています。原因の説明としてはいいとしても、最も多い原因である食事バランスの乱れからの鉄分不足を放送しないのはなぜかねチミ。ここでは全ての原因が自律神経失調症にされちまいました。なんともはや、なんにも調べてないんだな、このボットン便所めが。思わず腰を浮かしたくなるではないか。
続けて「立ち続け型」についてですが、ここはおおむね良い説明です。しかし立ち続けるというのも最近めっきり衰えましたなどと自分の事を書いている場合でもないのですが、どうして起きるかは、立ち続けると足の筋肉ポンプが働かずに上半身に血液が不足して立ちくらみが起きるということで、ここは正しい説明。貧血の人は特に注意です。
これを「夏の立ちくらみ増加」ということに無理に関連付けるために出てきた説明は、暑いと熱を放散するために体表に血液が集まるので筋肉の血流が低下し、その結果脳への血液量が不足するというもの。ここは暑さによる体温上昇によって脳内の温度が上昇し(熱中症)、立ちくらみのような症状が出たと考えてもいいところですし、そんな理屈なら誰でも夏は立ちくらみがおきてみんなフラフラだ。
「立ちくらみの恐怖」
ある意味、たけしの「アンビリーバボー」の心霊写真特集より恐いと言えるこの屁理屈番組ですが、ただ単に人を脅かして面白がっているとしか思えません。なんちゅー番組じゃ。それはさておき、まずは「脳の酸欠」についての説明です。
暑さで体表の血流が増えると脳の血流も2割近く減り、その結果脳が酸欠状態を起こすのだそうで、そうなると平衡感覚がおかしくなり立ちくらみが起きるということです。足の筋肉ポンプのところでも言いましたが、夏に「熱中症に注意しましょう」というのは食中毒や日焼けと並んで新聞や雑誌などでもよく見かけるものです。
しかし脳の酸欠がどうたらこたらというのはトント見ません。なのでここは聞き流してもよろしい。っていうか、見てもいないかもしれませんが。しかし、それよりかは熱中症と水分補給に注意すべきです。ということで、お次は「脳の脱水」。
汗で水分を失うと血液の濃縮が起きるとし、それはすなわちトロトロ血であり止血のための血小板が固まり血栓が出来やすいのだそうです。血小板と言うよりはコレステロールや中性脂肪などが問題なのですが、ここは少々大げさなものの水分補給の大切さを説明するにはなかなかよろしい。バカタレが。
そして「更に!」と脅かしておいての説明は、身体の水分が少なくなると血管が細胞外液から水分を吸い上げ、さらに足りないと細胞内液からも水分を奪うと脳細胞も水分を奪われて脱水を起こすとしていますが、なぜこんなへなちょこな説明をつける必要があるのかさっぱりわかりません。脳の脱水とはいかなる状態か。
続いて汗をかきにくいというコックさんの例では、うっすら汗ばむ程度の自覚症状でも体内では脱水と血栓が同時進行しているとしています。それを番組では「新説!立ちくらみは脳が発する危険信号」などと誰も相手にしない説をでっちあげています。脱水による体温上昇で意識がもうろうとした状態を立ちくらみという心配ない症状に置き換えてお祭りに利用しているとしか思えないがな。まあ、いいか。
さて、脳の酸欠や脱水うんぬんは、夏の水分補給の大切さを知らせる手段としては不適切なクリントン大統領ですが、モニカが言うには「大統領ったらお口が好きなの」という古い話はさておき、結局のところ「水分補給をしなさい」といういことなので、まあいいとするか。
ここでスタジオに切り替わり、菊間アナがのっぴきならぬ発言をしていました。いわく「立ちくらみが頻繁に起きる人は自律神経からが現代人は多いので、神経内科に行きましょう」ですって。病院はそりゃ大迷惑だろうなー。まずは貧血を疑い内科へ、グルグル回るようなら耳鼻科へ、立ちくらみの他に頭痛や手足がしびれるなら脳神経外科へ、と言ったところか。菊間アナよ、君はパッパラパーかね。
「立ちくらみ対処法」
まずは足の筋肉を使うということです。踵から着地してつま先を蹴りながら歩く方法がいいということで、ここはいいでしょう。私なら、あるあるに踵落としをお見舞いし、つま先で蹴飛ばしてやるところですが。
続いての対処法は、なんとチェダーチーズをむしゃむしゃ食うと言うもの。5人に毎日100gものチーズを食わせると言うお仕置きのような実験からチーズが交感神経に作用すると言う、誠にくだらない結論はボケナスです。止めときゃいいのに。
お次が本命の水分補給。喉が渇いてから飲むのではなく、渇く前に飲めばいいのだそうで、30分置きに100mlが目安という事です。炎天下の屋外で長時間過ごすようならこれぐらいは補給した方がいいでしょう。屋内にいるなら気にしなくてよろしい。
続けてどんな飲み物がいいのかということで、まずはスポーツドリンクが1番で、糖分が少ないバナナやグレープフルーツジュースでもいいのだそうです。ここで東海大学の助教授が「大量の汗をかいていないときは塩分過剰になるかもしれない」と発言していましたが、塩分よりもむしろ糖分に注意しないといけません。
注意したいのはポカリスエットなどのスポーツ飲料で、糖分は多いもので20g。コーラなどを喉が渇いたからと飲んでしまえば350mlで砂糖がなんと40gも入っています。ですから糖分に注意するとともに、運動以外で喉が渇いたなら、ぬるい水に塩をほんのひとつまみ入れて飲めばOK。毎回なんか抜けてんだよなー。ワシに番組作りをまかせてはどうかね。
番組でも言っていましたが、ビールは水分補給にはなりません。利尿作用でかえって身体の水分を奪ってしまうので、夏場の水分補給にビールを飲むのは逆効果。うるへーばかやろー。でも実際暑いときに飲むビールはこれまた実にうまい。
とまあこんな感じの今回ですが、立ちくらみがどうこうと言うより結局「暑くて汗をかいた時には水分を補給しましょう」という、誠に当たり前の内容になるわけです。たったそれだけのことに1時間も大騒ぎしやがって。
さて、スタジオではチーズをむさぼり食いながら久々ににぎにぎしく終了しました。途中で三田寛子が「あるある見た方がいいですよー、病院も」などとのたまってましたが、畑山隆則もエンディングで念を押すかのように言っていました。知らないと言うことは実におめでたいことです。
畑山隆則
「病院の先生にもぜひ見て頂きたいと思います」
間違いなく腰を抜かします