サプリメントで健康になろうという本末転倒な今回。
減らず口もいいかげんにしなさい。
テキスト長いですよ。
「サプリメントとは」
サプリメントには身体に必要不可欠なベースサプリと身体の機能向上を目的としたオプショナルサプリに分けて考えることができるのだそうで、あるある独自の調査によると200人の女性の内、「80%にあたる160人が何らかのサプリを飲んでいる」のだそうです。アホか。こんなの調べりゃデタラメだってすぐわかるのに。
厚労省が行った「平成13年国民栄養調査」では、無作為の4424世帯、男性5852人、女性6629人を調べて「80%は飲んでいない」という結果が出ています。それによると番組が意図するところのターゲット年齢である20〜30代だけを見ても1538人の有効回答が得られており、番組が主張する「80%が飲んでいる」というのは都合よく展開させるために作為的に選んだ結果かウソだろう。
「サプリを飲まないことは流行に後れてますよ」とでも言いたいのだろうか。食事で足りなきゃサプリで補給!みたいなのは一番最後に考えることだ。それにサプリを飲むくらい食生活に関心があるのならば、サプリを飲む必要がない食事をしているとも言えるだろう。ここまでで番組の意図するところのサプリを飲みましょうというのがいきなり破綻しておる。
「ベースサプリとは」
身体に必要不可欠なビタミン群、カルシウムやマグネシウム、亜鉛、鉄などは3大栄養素を効率よく働かせるベースサプリだということで、サプリ先進国であるアメリカに比べ日本は食事の欧米化による食の乱れ、紫外線やストレスなどの環境悪化、野菜のビタミン・ミネラルは20年前のほぼ半分と摂取不足なのだそうです。
そして、一般には何が必要なのか何が不足しているのか知らないということで、ある家庭の3日間の食事状態を調べてみると、朝はパンとコーヒー、昼は鳥のから揚げとサンドイッチ、夜はカレーライスとサラダといった具合に肉類に偏っており、これではビタミンB群やCa、タバコでVC、酒で亜鉛の消耗と、不足するのでサプリを飲めとタヌキは言う。こんなのは放送用の猿芝居。
おまけに、サプリVS食材でも吸収率は変わらないとか、原料は天然素材だから安全だと駄目押ししてました。こんなことを二枚舌でぬけぬけと言うのではなく、バランスを正すことが先決となぜ放送しないのか。これでは食生活はそのままでサプリを飲めと言っているようなものであり、安易に走ってしまう大馬鹿者を増やすだけだ。ま、それは番組が狙っているところなのだろうけど。
「栄養所要量調査」
番組が参考にならんので現状を。国民栄養調査では、「カルシウム摂取量は全体の平均で550mg、鉄摂取量は8.2mgとなっており、ともに所要量を下回っていた。一方、新規に公表した栄養素をみると、おおむね所要量を上回っていたが、亜鉛、銅及びビタミンB6摂取量において所要量を下回っていた」という結果が出ています。
食物繊維の目標量20〜25gに対して14.6gの結果なのになんで記述がないのかはわかりませんが、「食事から必要な栄養素をとれていない」と自己評価している者で、ビタミン・ミネラルをのんでいる者は、男性で20.3%、女性で29.7%」という結果も出てますので、女性のサプリ摂取者の内わずか30%が足りていないと思って飲んでいるわけです。つまり全体の6%ぽっちの話。
しかも栄養調査では、サプリに関しては「本調査においては、食事からの栄養素等の摂取を把握することとしているため、サプリメント等による補助的な栄養素等の摂取量は把握していない」と無視しており、食事のみでの調査結果で猫も杓子も一緒くたにして調べたら上記のカルシウム・鉄・亜鉛・銅・ビタミンB6が不足していた、というのが現実に一番近いものだろう。
しかし、この数値は平成12年度の国民栄養調査によると「栄養や食事について「まったく考えない」または「あまり考えない」者の割合は、男性の15〜29歳で約5割、30歳以上で約3割、女性の15〜29歳で約4割、30歳〜69歳で約1割、70歳以上で約2割」というのを含んでおり、毎日外食をする人も2〜3割いることから考えると、気をつけている人の不足はほとんどおきていないと考えるのが普通です。
関連して、「野菜の栄養価が下がってきているからサプリを飲みましょう」と頭のネジが500本ほどぶっ飛んだ栄養士にそそのかされてマルチ商品の信者になり、頭のネジを120本ほどぶっこ抜かれた哀れな人からちょっと前にメールをもらいましたが、めちゃくちゃけなしたら、「商品を飲んでから文句を言ってください」と言われました。いっぺん野菜畑に埋めたろかっての。
さて、もしも不足している現状であっても健康日本21では「カリウム、食物繊維、抗酸化ビタミンなどの摂取は、循環器疾患やがんの予防に効果的に働くと考えられているが、特定の成分を強化した食品に依存するのではなく、基本的には通常の食事として摂取することが望ましい」とされることからも、サプリ飲め飲め祭りをするというのは、特定の成分を強化したモノは後々の弊害があるかもしれん。
特に特定のビタミンやミネラルを過剰に摂取すれば過剰に働くかのような放送ばかりするこの番組は、見れば見るほどバランスを崩す元凶であるのに崩れたバランスを正すために更にサプリを飲めと言うのだから、一生懸命キーボードを見ながら入力した後モニターをみたら全部半角ローマ字だった、みたいに不愉快な事極まりない。
「オプショナルサプリ」
ある程度の薬理効果を狙って必要に応じて飲むのがオプショナルサプリだということで、局部型、といってもポコチンの型をとるわけでもないが、特定の臓器や器官に向けて必要な栄養素を、全体型は全身のバランスを整える栄養素を、という様に2種類に分類できるということです。
局部型ならば、脳にDHA、目にブルーベリー、肝臓にウコン、便秘下痢に乳酸菌や食物繊維、関節痛ならグルコサミンやコンドロイチン、全体型ならば、更年期にイソフラボン、抗酸化作用ならCoQ10、美肌にコラーゲン、ダイエットにカプサイシンやキトサン、免疫ならフコイダン、抗ウツならセントジョンズワート、とまあこれだけ出してきたわけですわ。
この中で、「効果がありそうだ」とまあまあ言えるのは乳酸菌と食物繊維、グルコサミンとコンドロイチン、イソフラボン、セントジョーンズワートぐらいか。中でもセントジョンズワートはドイツで医薬品として認可されておるくらいだから、これには効果があると客観的に言えるかな。その他は裏の畑でポチが鳴く程度の効果だろう。
「飲み合わせの間違い」
「飲んでも痩せない人は飲み合わせが悪かった」ということで頓珍漢な解説してました。ある人はキトサンとマルチビタミン、ビタミンEを飲んでも痩せないらしく、それはそれで当たり前なのですが、キトサンは脂溶性なので同じく脂溶性のEを吸収するからキトサン本来の機能を果たせないのだとか。
そして効果的にするには、脂溶性のサプリは朝と昼に飲んで阻害性サプリは夜に飲む、つまりキトサンは「脂肪を吸着して体外に排泄させる」ということであるからして、医薬品で30%阻害でもパンツどろどろの下痢になるらしいので、本当に阻害するならば次の日からリハビリ用紙パンツのお世話になることだろう。
更に、食物繊維はミネラルの吸収を悪くさせる可能性があるとのことですが、脂溶性ビタミンが脂肪阻害系サプリで吸収が悪くなるのは一時的であり、日常的に飲んでたらかえって吸収能があがるんじゃないかと最近思ってきた。
なので、野菜を摂取することは食物繊維も摂ることですから同時にビタミン・ミネラルの吸収を阻害するということにもなり、野菜を食っても比例して食物繊維も摂取が増えるのだから外から補給しないと食っても食っても不足する事態も考えられる。そんなことは聞いたことないし、不足分を1日3gとか補うことはさしたる影響はないと思うけど。
「上手な摂取法」
サプリを飲む際に基本は水なのですが、脂溶性なら牛乳が吸収がよく、ミネラルならオレンジジュース、そして意外や意外、アルコールも血管が拡張して吸収率があがるのだとか。酒で飲むバカもいないとは思うけど、肝臓はアルコールを処理するのにビタミンが大量に必要なので意味ないが。まあ、毎日酒を飲むわしが言うのもなんなのですが。がはははは〜〜、ひっく。
最後に「摂りすぎると身体によくないのか」という疑問には、ビタミンCやCaの過剰で結石が出来るという話はオオカミ少年が「オオカミが来たぞー」というくらい根拠のない話なので無視してもよいとか。ただし、ビタミンA、Mg、亜鉛、鉄は過剰に注意しようということです。それ以外のビタミン・ミネラルに摂取上限があることを知らないのだろう。
「まとめ」
今回も単なるお祭りと見ればいいのですが、サプリを摂って健康になろうという役立たずの内容を信じるんじゃなく、基本的には飯に気をつけよう。そうじゃないと何が不足しているかがわからない素人が安易に手を出すのは過剰症の心配もあり感心しません。しかし菊間アナは10種類も飲んでるらしいのですが、この人の頭は大丈夫でしょうか。
ただし、1人暮らしや外食に頼っているチョンガーならば、個々の食事内容や性別によっても不足する栄養素は違ってきますので、もし何かを補給したいということであればきちんと相談できるお店でどうぞ。でもあくまでも食事には気をつけるようにしたいものです。
ということで、サプリを飲まないと維持できない食生活こそが問題だというのが結論です。ちなみにわしは滋養強壮にニンニクと薬用人参、肝臓に田七人参、腸にサイリウム、関節にグルコサミン&コンドロイチン、食事内容によっては国産のクロレラを飲んでます。話が全然違うじゃねーか。