春の健康診断スペシャル


今回は年に2回ある番組改編時恒例の時間枠拡大版。
ということは、まだまだ続くんだろうなぁ。ブツブツ。


「従来の血液検査」
今回は秋に続いてゲストやあるある会員を無理やり病気にしてしまおうというスペシャル企画です。さて、アメリカの一般的な血液検査は平均30項目に対して日本では17項目しかないという事で、それでは十分わからない事を新たな検査で知ろうというのが今回の趣旨。スタジオでは堺正章が「日本の医学会に一大提言をしたいと思う」なんてことを言ってました。どこの医者がこんなクズを相手にするんだよ。


続いて一般的な生活習慣病予防に関連した検査では、脂質代謝検査、糖代謝検査、肝機能検査があるということで、血液には600種類の成分が含まれるということです。その成分は、赤血球などの血液成分、ビタミンなどの栄養素、ホルモンなどの伝達物質、尿酸などの老廃物に大きく4つに分けることができるそうです。なまんだーぶ、なまんだぶ。



「コレステロールの質」
総コレステロールの検査数値が正常でも心筋梗塞になってしまうような人は、中性脂肪が多いことでLDL(悪玉)コレステロールの粒子が小さくなるのが原因だということで、そうしてできた変性LDLは動脈の内膜に入りやすく動脈硬化を進行させるということです。


ならば、空腹時に検査する中性脂肪の値が正常ならばよいかと言えばそんなことはなく、普段の食生活でも気をつけるということですが、食事の影響を受けやすい中性脂肪の値は空腹時に測定しないと目安はつけられんがな。ちなみにコレステロールはすぐさま値に反映されない。


まあ、食事に気をつけ運動をしようということなので別にどうということはないですが、番組ではLDLの大きさを測る検査(6500円も出せるかバカ)を無理やりすすめていました。それによって普段中性脂肪が低くても動脈硬化になりやすいかどうかがわかるとか。無駄な検査ですな。なっはっは。


これに関してはガッテンの昨年3月放送「続・コレステロール新事実」で、「病院での血液検査で総コレステロール、HDL(善玉コレステロール)、中性脂肪の3項目の数値しか計測されないのは保健が効かないからで「総コレステロール−HDL−(中性脂肪÷5)=LDL」そして「LDL÷HDL」が3以下は、医療機関による五万人のデータから危険度は低い」という内容でした。こっちがまとも。


それに、正常人でも人種、年齢、性別、食習慣、飲酒・喫煙歴、職業、体重、遺伝的要素などの条件が異なれば当然各種の臨床検査値に差が出てくることになり、この個人間変動はかなり大きいために正常人集団で得られる正常値の上下の範囲は大きくなっているのだから、正常値でも危ないと言ったところでたいした意味もない。



「アレルギー検査」
お次はアレルギーについて。現代人でぜひ調べた方がよいという重要項目として登場したのは、侵入者に直接攻撃するTh1と抗体を産生するTh2のバランスの数値だということで、Th1/Th2の値が10以下ならアレルギー予備軍だということです。ここは難しいのでわからんでよろしい。


そして異常な清潔志向で菌や寄生虫などを排除した結果、Th2が暴走して花粉やダニなどを異物とみなしてIgE抗体を過剰生成してしまうということです。その対策法で腸内改善だけを目的としてヨーグルトを食えばいいという根拠は、あるある会員の体験談と机上の空論のみ。


しかしアレルギーの原因は、公害や住宅などの環境変化や肉食、食品添加物や農薬を山ほど使った野菜、加工食品やインスタント食品、ファーストフードを代表とする食の乱れ、そしてストレスなど様々であり、今回番組が触れた寄生虫がいないことが原因と断定するならば、回虫やぎょう虫、ついでにサナダ虫でも飼いなさい、ってのがストレートでいいだろうに。


でもまあ、そういう仮説も一因としてはあるのだろうが、予備軍だと検査でわかったところで症状がない人がどれだけ参考になるかは甚だ疑問だし、そもそも検査を受けに行くことすらしないだろう。それに原因が多すぎて何がどうなってアレルギーになるかがはっきりしないのに、食事や運動以外は気をつけようがない。まっ、言うのは簡単だけどな。



「ある子のコーナー」
今回は「血栓があるのを検査で発見できないのか?」という質問が多数あったのだそうですが、血栓が心臓で出来たら死の淵をさまようってなことも知らないおめでたい人間がいかに多いことか。ま、こういうドテチンを相手にしないと成り立たない番組でもあるのだが、マンモーやヒメモグラもその仲間、ゴーン。


続いてにぎにぎしく食材の登場です。血栓を出来にくくする食材はDHAやEPAを含むサバやハマチ、そしてなんとイワシの缶詰。健康の為に缶詰を食えだとは健康を考えてないと同じ事。他にはニラやニンニク、中国黒酢、血栓を溶かす作用がある納豆、乙類焼酎や日本酒だということですが、過去に放送したからという理由だけで都合よく登場させるいつものパターン。


これなどは偏食を奨める典型例。イワシの缶詰なんかはDHAが多いにしても非常に酸化されやすい、つまり変質しやすい性質のDHAやEPAを加工食品から摂取するという事自体がムチャクチャ。それにアルコールの摂り過ぎは中性脂肪を増やしますし、そして何より野菜を食いましょう、ということが一切ないバカ丸出しの方法。



「ホルモン検査」
最後はホルモン検査について。なんでも男性はフリーテストステロン、女性はエストロゲン2がやる気とか闘争心に関係しているそうです。これはストレスが原因で無気力状態になるのだということで、軽度うつ病の可能性もあるとのこと。


更に副腎皮質から出る男性ホルモンの一種であるDHEAが体内で増加すると精神的ストレスでイライラしやすいとかってんで、それを鎮めるのにはギャバが多い発芽玄米を食えということです。ほんまにアホかいな。で、これを調べてもらえるのが一部の大学病院しかなく、それがわかったからといって何だって言うんだ。こんなもん調べる必要なんて全くナシ。


という訳で、一般の検査でわからないことを調べて健康に役立てようという事でしたが、フタを開けてみれば特別役に立つ情報があるわけでもないし、過去に登場した食材を都合よく当てはめただけでまるで役立たずの内容。番組を見て検査に行ったところで生活改善などしないのがあるある信者なのだ。


まあ、これはいつものパターンであり導入で大判風呂敷を広げてはみたものの内容がしょぼすぎで、例えて言うとわき腹は言うに及ばず背中や腹の肉さえをも寄せて上げ、尚且つ分厚いスポンジを隙間にかませて服の上からはボインちゃん(死語だ)に見えてもいざ脱いだら、おいおい、そりゃないだろってのと同じ詐欺みたいなもんです。誤解のないように言っておくが、わしゃデカパイが特別好きなわけではない。どぅわははははは・・・ドスッ。あいててて。