今回のテーマはシワ。
特命リサーチの「美白」と連動するかのような今回
はたしてどんなシワ解消法があるのか?
はじめに
シワは老化現象のひとつで、肌の水分量が少なくなったり、紫外線のひとつ、UV−Aにより真皮の中のコラーゲンやエラスチンという繊維が切断されると出来易くなります。また加齢による角質再生細胞の働きが低下することによる皮脂の分泌量の減少が保水能力を減少させることも原因です。特に女性では40歳ぐらいから急速に皮脂分泌量が低下しますので、その頃から急激にシワが増えることになります。
さてシワですが、できたものを消すことは出来ません。もちろんコラーゲンを飲んだり、高価な化粧品をつけたり、エステに通っても消えません。消す唯一の方法は美容外科での手術になります。これにはボツリヌス菌の毒素を皮下に注射したりする方法や、たるんだ皮膚を切除して引っ張る方法があるようですが、そこまでしなくても・・・。では、番組を見ていきますが、特命リサーチと重複するところはカットしていきます。
「衝撃的仮説」
この番組はいつも導入でヘタな脅しをかけるのですが、今回ものっけから実験ではなく余興です。11人の20〜50代の男女に集まってもらい、カギをクッションの上に置き、その上に顔を10分間乗せた後で消えるまでの時間を測ると言うものです。そこでは「11人中6人が弾力年齢が衰えている」としていました。
31歳の女性の場合60歳の弾力年齢だということですが、これを測定した器械が訳のわからないものです。詳しい説明もなく、何を測定すれば肌の弾力年齢を確定できるのかは曖昧なものなのに(たぶん水分量か皮脂量)、おかしな器械で断定するのはいかがなもんかなあるあるさん。ゲストの阿部さんは26歳なのに10歳の、堺正章は80歳の弾力年齢だそうですが、こういう結果を見たらますます怪しさが増します。
そんな不確実な器械を全面的に信用して出てきたあるある流新仮説は
「弾力年齢が衰えるとしわが出来る」
としていました。別に新仮説でもなんでもなく、肌の弾力が衰えるとシワが出来るのは当たり前のことです。
続けて「シワとはなにか?」ということで東邦大学大橋病院、漆畑先生のコメントです。「シワは皮膚が折りたたまれた状態です」だそうですが、そのとおりです。しかし特別解説するような内容でもありません。
「小じわの恐怖」
小じわの原因は弾力性に関係するケラチンの敵、空気の乾燥が原因としていました。特にこれから冬に向けて空気が乾燥するのも原因だそうです。まあ、そうですね。冬の空気の乾燥は確かに肌には良くありません。ちなみに皮膚の一番表面にある角質層は夏に厚く、冬に薄くなります。
次に洗顔の方法として洗う時は洗顔料でやさしく洗い、ゴシゴシこすらないようにするとしています。番組では皮脂を失うと乾燥するので、化粧水、乳液でケアを行うと良いとしていました。そうしないと肌の弾力年齢が衰え皮膚が折りたたまれたまま元に戻らなくなり、小じわの原因になるそうです。恐怖とするにはあまりにも恐くない展開です。
小じわで命が危ない!!!
っていうぐらい大げさな展開はさすがに出来ないようです。
「大じわの恐怖」
ここでは大じわの原因としてコラーゲン、エラスチンが登場していました。角質層なら小じわ、真皮層なら大じわという説明ですがそのとおりです。続いて甘いものをたくさん食べたり、ダラダラ食いが余分な糖分とコラーゲンを結びつかせ、真皮を硬くさせると解説がありましたが、これにはなんと言っていいのやら。もっともらしいCGが出てきましたが、食事が乱れると当然肌荒れには関係していますので、大きく間違いじゃないんですが、私には全く意味不明でした。
さらにシワの最大の敵は紫外線としていましたが、そのとおり。これが最大の原因です。UV−AやUV-Bが真皮に届く→エラスターゼが大量に分泌→エラスチンを切断、という順序でシワが出来るとしていました。ただしUV-Bは真皮への到達が極わずかですので省略できるものです。しかし恐怖というには平凡な内容です。
大じわは脳のヒズミを引き起こす!!!
っていうぐらい大げさな・・・以下省略。
「小じわ対策」
小じわの対策として出てきたのが「規則正しい生活をし睡眠を十分とる」というものです。これにメラトニンが体内時計を整えるだとか、肌のターンオーバーが28日周期だとかいろいろ理屈をつけていますが、説明の必要が全くないことに一般の人が知らないことをつべこべ言ってどうすんの?って感じです。この辺は「おもいッきりテレビ」と大きく違うところです。みのさんなら「おくさ〜ん、夜更かししないでワインでも飲んで早く寝なさい。あしたスベスベの肌になってるから」で終わりです。
「大じわ対策」
ここでいつもどおりのシワに良い食べ物の紹介です。ビタミンCやタンパク質だけでなく、水分を保つコンドロイチン硫酸が登場してきました。これは医療の現場でも使われているもので、角膜の乾燥を防いだりする目的で目薬に配合されています。これは確かに保水に関係しますので、張りを保つことには効果がありそうです。
コンドロイチン硫酸について少し説明しておきます。老化の学説の中に結合組織の老化というのがあって、これは細胞と細胞を結び付けている組織の老化の事ですが、この結合組織は3部分からなります。細胞、繊維、基質なのですが、この中の基質の成分としてコンドロイチンが含まれています。これが年齢と共に結合組織から減っていき老化を引き起こすという学説です。やはりコンドロイチンは老化に関係しそうです。
続けてコンドロイチン硫酸を効果的に摂取する方法が出てきましたが、これによると「トリやブタの軟骨類、サケやマグロの頭の骨やスルメが良い」としていましたが、毎日バリバリむさぼり食うわけにもいきません。番組ではどれだけ食べれば良いかのデータがないと言っていましたが、この辺はきちんとした臨床試験を待ちたいところです(そんなこと研究する人がいるのか?)。 マウス実験を人間に換算すると・・・
トラック1杯分
なんていうことも十分ありえます。
最後に群馬医大、石川先生が最新学説を発表していました。マウスの実験段階なのですが、「運動でコラーゲンやエラスチンの代謝が活発になる」んだそうです。人間でもジョギングや水泳、ウオーキングで代謝が活発になると番組では解説していましたが、別にそんなこと考えなくてもよろしい。かえって紫外線を浴びてシワの原因が増えると思ったのは私だけでしょうか?
そして結論
「シワの原因を改善させるには皮膚の土台を再生させる日頃からのケアが大切と心得よ」
まともな結論ですな。
今回の感想
今回は重要な健康問題ではなく、変なサプリを飲みましょうと言う内容ではないのでまともです。私はシワを消す方法が出てくると期待していたのですが、さすがにそれは不可能とわかったようです。内容はシワの予防に重点が置かれているせいか、特別目新しいこともなく、シワ解消を期待した視聴者は肩透かしを食らったことでしょう。出来たシワをなくそうとしている人はいませんか?
さて次回は・・・不器用
どんなおっちょこちょいの展開なのでしょうか?