今回はエコナとヘルシア緑茶の明らかな宣伝番組です。
あるあるの進軍ラッパに視聴者は大行進してしまうのか。
なんてこったい。
「内臓脂肪とは」
内臓脂肪は文字通り内臓に付く脂肪なのですが、なかなか落ちにくい皮下脂肪(指でつまめる脂肪)に比べて運動しなくても落とせる方法が発掘されたと言うのが今回の主旨。その内臓脂肪は一般に男性に多く、これには男性ホルモンであるテストステロンが関係しているそうです。うむ。運動療法にはよく反応するが。
ただ理解不能なのは男性は内臓脂肪がついたら胃が上に押し上げられて横になり、その状態だと食物がすばやく胃を通過するという説明。なんのこっちゃ。まあいいか。では女性はどうかといえば、エストロゲンの働きや妊娠に備えて腹の中にスペースを確保しないといけないので皮下が多いのだとか。なので、更年期以降には内臓脂肪も増えるということです。
しかし若い女性に増えているという理由を作らないと番組上激しく不都合があったようで、下腹ポッコリの原因は内臓下垂だと以前脅かしたのに、今回は極端なダイエットや冷房、不規則な生活でエストロゲンが減り、下腹ポッコリひょうたん島になるという、誠にブラボーなヘソ曲がり理論。なもん当てはまる人の方が少ないわい。自分の下腹つまんでみ。
「脂肪肝の恐怖」
肝臓の3分の1に脂肪がたまった状態は脂肪肝なのだそうで(半分じゃないのか?)、高カロリー食や運動不足、酒の飲みすぎ酒だ酒だ酒持ってこーい、が原因なのだそうです。そして脂肪の加工や燃焼をしているミトコンドリアの働きが悪くなり肝臓に脂肪がたまるのだとか。うん、暴飲暴食気をつけよう。
さて、ここで登場したある子のコーナーですが、「脂肪肝にウコンはいいのか?」という質問をしたらウンコを投げられたのだそうで、もとい、質問が多かったのだそうで、聖マリアンナ医科大学・鈴木教授のコメントは「肝機能を助ける栄養素にはアルコール性脂肪肝の予防に有効であるものがあります」です。
ご覧のようにウコンのウの字も言ってませんし、予防に有効ということであって脂肪肝の改善だとは言っておらん。なのに秋ウコンがいいだのシジミがいいだのと勝手な事を番組では言ってました。データがない以上他人の塀にションベンするくらいの効果なのだろう。ただしウコンとウンコは似て非なるものである(誰も聞いてない)。
「簡単解消法」
男性に多い内臓脂肪を無理やり若い女性に当てはめた手前、お腹ポッコリ楽々解消法をウソでも紹介しないと視聴者は納得できないでしょう。いつもの脅しに始まってチンチン食材を奨めるパターンは今回も健在。
これを例えて言うと「あなたのご先祖様が怒ってます」と言われ壺を買わされる様なものであり「自宅で自由に仕事ができます」と言われパソコンを買わされる様なものでもあり「今ならなんともう1袋ついて9800円」と言われクロレラを買ってしまう様なものでもあり出会い系サイトで「会いたいわ」と沢山の女子から言われたのであります。
さて、じゃあどうするかということですが、胃腸が動くのにもエネルギーを使うのであるから、朝は体温上昇が早くエネルギー代謝も高いので朝飯は必ず食う、夜は逆に代謝が低く脂肪になりやすいのでぎょうさん食わない、食いしん坊は噛む回数を増やせば熱産生が高まる(※量を食う前に血糖値が上がって余は満腹じゃ)、ということです。今更って感じですな。
そして、にぎにぎしく登場したお手軽食材は、サバやイワシなどに含まれるDHAやEPA。おまけにまたもや缶詰を食えと言う始末。ホントにアホかいな。で、これがミトコンドリアをプラス45%活性化させるのだと、シャーレの中のおとぎ話をそのまま流用してました。これなどはサバやイワシが肉に比べて低カロリーであるがために有利なだけ、たぶん。
「カテキンの効果」
更に今回の花王の要請である緑茶のカテキンがドカーンと登場しました。なんでもカテキンはミトコンドリアの活性をシャーレの中でほぼ2倍にするのだそうで、食後の熱産生を高めて内臓脂肪を解消してくれるのだとか。
確かに消化吸収にエネルギーは使うのだけど、そういう理屈なら胃腸が活発に動けばいいわけで、ミトコンドリアがいくら脂肪を運び出したところで使うところがなければダメじゃんか。と思うのですが、どうも理屈がわからんのだよなぁ。実験も相変わらず意味ないし。
まあ、花王のサイトを見ても「体脂肪が気になる方に」という表現しかできない特定保健用食品ですし、「脂肪が減る」と勘違いして普段の食生活に無頓着になるのはエコナと同じく危惧するところではありますが、厚労省がトクホと認めてもわしは認めん!(なんでやねん) でも、過大な期待は持たない方が吉。
ということで、今回はエコナとヘルシア緑茶の宣伝をしたいが為の放送と見ればいいわけです。ですが、ヘルシアの味は相当まずいらしいので、緑茶を飲んだほうがいいとわしゃ思うし内臓脂肪はやはり普段身体を動かす方向で考えよう。カテキンはどうでもいいけど、今回わしの新発掘は菊間アナ下腹ややポッコリ。ぷっ。