老 後

番組は見てませんので、
くだらんショートショートなどどうぞ(^^ゞ

俺は今年で139歳になる。120歳で定年退職し老後を楽しんでいるところだ。振り返ってみると21世紀に入ってからの医療の発展はめざましく、100年ほど前にはガンで死ぬ人がもっとも多かったのだが、今や過去の病気である。そして様々な新種のウイルスや疾病をことごとく克服した人類は老化のメカニズムも完全に解明し、その予防法もほとんど確立されたために今や平均寿命は180歳を超えたのだ。現在死因の第一位は夫婦喧嘩である。


さて現在では、人間の身体で交換できない部分は脳と神経だけになり、精密な機構を持つ目でさえも交換出来るのだ。むろん俺の陰茎はLサイズに交換済みである。なぜLLサイズにしなかったかというと、元々SサイズしかなかったものがいきなりLLサイズになったら怪しまれるからだ。昔の彼女と再会する確率もゼロではないだろうし、俺の陰茎を見て脱糞することも十分考えられるって俺は一体何を書いているのだ。


この限りなく実物に近い陰茎は実にうまく出来ていて、普段無意識に勃起する事はなく鼻の穴の奥にあるスイッチを押すと亀頭に血液がぐぐっと集まりその後根元で血流を遮断する。スイッチを入れる動作を見られなければバレることはないし常に最高の硬さと自由自在の持続時間も手に入れたのである。


そして、終わろうと思えば足の親指にあるスイッチを押せばきっかり3分後に射精してしまう。この足にあるスイッチというのが行為中は実に押しづらくて誤作動も多く、ぜひとも改良してもらいたいところなのだが、「ボッキン3世」というふざけた名前を持つこの商品の製造元である潟cbコリメディカル社に問い合わせたところ、オプションとして反対側の鼻の穴にスイッチを作ることができるらしい。しかし鼻の穴といっても奥にスイッチがあるものだから押す姿は誠に締りがない。


もうひとつ最大の欠点は、終わるスイッチを押したら胸の中央にあるカラータイマーがピコンピコンとけたたましい音を立てて点滅することである。スイッチは隠してあるのに何ゆえこのような破廉恥な装置を付ける必要があるのかが理解できないが、とにかく上着は脱げないのだ。大抵の女はこの音にビックリして興ざめしてしまうらしい。だが、俺の女はそんなことには全く驚かない従順な子である。ただ、今の俺の悩みは200Vが主流となった現在でも彼女の充電に10時間以上かかることである。


続く・・・?