ニ ラ


「もやし」から単品食材追求シリーズがなかったのですが、
今回ようやく復活したようです。
タチの悪い押し売りネタはそろそろ尽きたのか?


「ニラとは」
ニラはニンニクと同じネギの一種ユリ科の植物で、これからが季節の鍋料理には欠かせない、だけどもその健康効果については何もわかっていないし研究もされてないのだそうです。まっ、するだけ無駄というものだな。されども「あるある」が無理やり健康食に仕立ててしまおうということですが、毎度毎度の大きなお世話じゃボケ。


ニオイがキツイということが食の嗜好から考えても不利なニラの効果なんか調べてどうしたいのか。つまり効果もへったくれも関係なく毎日食える食材ではないということです。あなた毎日食えますか?しかし最近まともだと思っていたら、ニラだけで健康になろうというお祭り番組健在だな。


そして、「今までの調理法は100%間違っていた!」なんて言うもんだから、おいしい食べ方なんぞを放送するのかと思いきや、「ニラの健康パワーを一滴も身体に入れてない」ってな事を言うもんだから、いつもの祭りだワッショイワッショイ。



「ニラの切り方」
切り方で健康パワー(こういう言い方はやめなさいよ)が違うのだそうで、まずは切った場合について。切るとイオウ化合物であるCSOが分解酵素でアリシンというイオウ化合物に変わり、それがビタミンB1と結合してアリチナミンに変わり、それが乳酸を除去するので疲労回復になるということです。


しかし不安定なアリシンは10分で他の成分に変わるので、細かく刻んで10分以内にいためるとか豚肉と混ぜればいいということです。しかし不安定なアリシンが加熱でなくならないという摩訶不思議。ここは変だし、アリシンは血中には現れないけどな。なのでアリシンを壊さない為にそんなことしてなんの意味があるのか。


逆に切らない場合はCSOがそのまま残るのでアドレナリン分泌が増加し、脂肪が燃焼した結果身体があたたかくなるのだそうですが、何度も言っているように何かの食材を食べるだけで脂肪は燃えません。それに身体が温かくなるのは熱い料理を食った当然の結果であってCSOが働いているかどうかははなはだ怪しい。


しかもCSOは切ったら10秒でなくなるというニワトリ並の早さで終わってしまうので、よって生では切らずにレンジでチンしてから切ればCSOはそのまま残るということですが、ニラを食うことによる脂肪燃焼説は全部却下。


なぜか番組では触れてませんでしたが、ニラは食物繊維が多く非常に消化も悪いのでお腹が膨れて食えなくなるということではOKです。まぁ、毎日大量に食えばの話ですが、毎日そんなに食えるかバカ。それでもニラで脂肪が減ると信じたいメスブタの諸君は、毎日ニラ入りの野グソでもしてなさい。



「イオウ化合物の健康パワー(それやめなさいってば)
新たに発掘したというニラのおせっかいパワーは切ってから15分後に最大となるニオイの成分であるイオウ化合物ジスフィルドで、その成分に殺菌作用があるのだそうです。シャーレ内ではカビに100%、黄色ブドウ球菌では30%の殺菌力だということですが、身体の外で効果があることと食べて吸収して働くことは全く別。


その前提を受けて「ならばカゼのウイルスや細菌にも効果があるのか?」ということで、実にいい加減な実験を行っています。カゼだという7人に100gものニラを食わせる食わせないで比較をして「効果あり!」としていましたが、これなどは個人差を無視した何の統一もない無意味な実験の典型であり被験者への嫌がらせ。


もしそういう実験で効果があるとするならば、被験者の年齢や体格、性差や運動習慣、喫煙の有無などを出来るだけ統一して少なくとも100人は数を集め、なおかつ健常な状態で皆いっせいに鼻の粘膜にカゼのウイルスを塗りつけて比較するってなことをしないと全くわからん。効果があるとはそういうものだ。


しかも屁理屈の説明では「カゼの細菌にジスフィルドが触れると変質させて殺す」というたわけたもので、そもそもウイルス感染であるカゼ症候群に対して「カゼの細菌」と堂々と放送してしまうところがこの番組らしい。いかに素人集団が適当に番組を製作しているかがよくわかるってもんだ。番組の信憑性は専門家と実験の数に反比例します。人これを出鱈目と言う。


更なるジスフィルドのパワーは血小板の凝集を抑制するのだそうですが、そんなことわしゃ知らん。結局のところこのジスフィルドはみじん切りで15分間置くとカゼに効き、また切った後1時間置いて70度以下で調理すると血栓予防だということです。しかし誰がそんなややこしいこと考えて毎日100gも食うんだ。



「黄ニラの健康効果」
さて最後が真打「黄ニラ」の登場です。わしゃこんなの知らんがな。で、黄ニラは葉を除いて日光をさえぎって栽培されるのだそうで、市場に出るニラの1%以下なのだそうです。味やニオイに癖がなく食べやすいということですが、黄ニラについては誰も研究していないのだそうです。そりゃそうだろ。


ということで、ニンニクの研究では左に出るものはぎょうさんいても右に出るものはいない湧永製薬で調べてもらった結果、他のニラには少ないアホエンというイオウ化合物が発見されたのだそうで、アホとはスペイン語でニンニクのことなのだそうです、このアホめが。


そしてアホエンは神経伝達物質の消失を防ぐので痴呆症の治療薬として研究されているらしいのですが、お金もかかるし効果もはっきりしてなくてまだまだ実用には程遠いのでしょう。しかもアホエンはニンニクの方が多いということですし。


しかしそれでは収まりがつかない番組では、「黄ニラの方が優位に立つ調理法があった!」として湧永製薬の研究員の「低い温度で油を使った方がいい」というコメントを無断拝借して決定していましたが、研究員はひとこともニラに多いなんて言ってないじゃんか。人これを捏造という。


その説明が「ニンニクは高温で調理されるからだ」と言いたいようですが、ニンニクも低温で調理すれば黄ニラよりも多いという事を意図的に放送しないのにはあきれるばかり。まぁ、大した問題ではないですが、ちょっと目に余ったので。


そして黄ニラを食わせる記憶力実験では「理論上記憶力はあがるはず」と机上の空論を展開し、結果は当然のことながら良くて「効果あり」としていました。このように、勝手な仮説からいいかげんな実験、専門家のコメントとにぎにぎしく続く時は大抵が全部嘘っぱち。


ということで、スタジオではニラ料理をもぐもぐ食って終了です。こんなええかげんな放送でもほとんど狂人と化した熱烈な視聴者は今夜ニラを大量に食らうおまえらはバカか。ニラ食ってクサイ息を吐くのもいいかげんにしときなさい。


最後にゲストの加藤明日美(誰それ?)が受験の時に食えばよかったとか、田舎のおばあちゃんがあるあるを見た直後に、アレ食えこれ食えこれも食えと電話があるので今日は自分から電話するとか言ってましたが、おばあちゃんも「あるある教」に発狂させられた犠牲者でしょう。大丈夫か、おばあちゃん。今回はオチなしで。