酵 素

酵素が肥満に関係するという今回。
スポンサーで丸々と太った肥満番組に何がわかるというのか?

「酵素とは」
「日本総健康時代」というナレーションから始まった今回。







あんたが崩してんだろ


とツッコミたくなるが、まあ、それはそれとしてビタミン剤などのサプリが売れていて、街頭調査ではそれを飲んでいる人に効き目はどうかと質問していました。結果は「効果がない」という人がほとんどだそうで、次のナレーションで腰が抜けてしまいました



ナレーション
「ビタミン・ミネラルだけで健康になれると思うのは大間違いなのです」








今までの放送は一体なんだよ



さんざんビタミンやミネラルを大げさに取り上げて何も知らない国民を脅しに脅し、いきなり今までの放送を自ら否定してしまうという、もはやコメントのしようがない発言。ホントになんにも考えてないんだな、ここのスタッフは。バカタレが。でも、言ってることは正しいです。


そしてビタミンやミネラルは「補酵素と結びついて酵素の働きを助ける」とし、人体の機能に関係するのは3000種類あるのだそうです。その酵素はそれぞれ別の働きをしていて、ひとつでも異常が起きれば「生命の危機」と、これまたこの番組恒例の無意味な脅し。まあ、ここまでは脅し以外は問題ありません。この問題児めが。


ここでスタジオに切り替わりますが、今回もひときわ意味不明のオブジェが堺正章らの頭上に居座っていました。いつも思うのですが、なんじゃこりゃ?



堺正章
「酵素の働きを今年の最重要課題にしていこうと思います」




「クエン酸」や「マイナスイオン」の回でも今年のキーワードって言ってたのに、舌の根が乾かぬうちにもう最重要課題だなんて、視聴者をバカにするのもいいかげんにせい。



菊間アナ
「酵素が働かないと栄養が吸収されないので脂肪がたまる一方です」






は あ ?



「消化酵素の暴走」
栄養素の分解をする消化酵素には3つあるそうで、「糖質をブドウ糖に分解するアミラーゼ、タンパク質をアミノ酸に分解するプロテアーゼ、脂肪を脂肪酸に分解する分解リパーゼ(膵リパーゼ)」、だそうです。しかし、簡単に説明するために省いたのかどうかはわかりませんが、実際はもっと多くの酵素が関係しています。ここはまずまず。


そして、乱れた食生活が続くと消化酵素の暴走がはじまり、「分解リパーゼが摂取した脂肪を全て分解して吸収されやすくなるので脂肪が身体にたまる」としていました。ここで言う「消化酵素の暴走」という説明がそもそも意味不明。


ここは食物に応じて自動的に分泌された消化酵素を「暴走」だとする、この番組お得意の論理の飛躍。単なる食べ過ぎに屁理屈をこねているに過ぎません。でもまあ、今の日本人は食事からの脂質の割合が多いのは事実なので目をつぶります。こんちきしょー


「さらに!これだけではない」と脅かし、消化酵素の暴走ですい臓に負担がかかると「上腹部痛や背部痛が起き、プロテアーゼがすい臓のタンパク質を分解し炎症が起きる」としていました。そして「すい炎が生命の危機を招く」とこれまた死すらもにおわせて脅かしています。おいおい。


重症な場合50%以上が死亡する急性すい炎は、主に胆石、そしてアルコール摂取が原因で、慢性すい炎はアルコールが原因になることが一番多く、そこのところを放送しないで脅かすのはやめなさいよ。バカタレが。ちなみに慢性すい炎になればアルコールはもちろん、脂肪の摂取も制限されます。あ〜トンカツ食いてー



「吸収酵素の暴走」
吸収リパーゼは「リポタンパクリパーゼ」を言うのだそうで、脂肪を脂肪細胞内に取り入れる酵素だそうです。ここは調べたらそうでした。この酵素は脂肪組織、心筋、骨格筋などの臓器に広く分布していて、中性脂肪をグリセロールと脂肪酸とに分解する働きもあります。これが先天的に欠損している人は「家族性高脂血症」と呼ばれます。


そして第一段階として「脂質を過剰に摂取すれば吸収リパーゼが働いて中性脂肪を脂肪細胞に蓄える」のだそうで、結果として肥満になると説明しています。そんなことごちゃごちゃ言わないで「脂質を控えて運動しましょ」だけで済むだろ。ここを読んでいる方も出来るだけ脂質は控えましょう。私は控えませんが。


続けて脂質の摂取量が限界になると「吸収リパーゼの働きが休止する→中性脂肪が血液中にあふれる→肝臓での蓄積を超える→ドロドロ血になる」としていました。ここも吸収リパーゼの働きが休止するのではなくて、吸収の限度を超えてあふれている訳ですから単なる食べすぎが原因です。さて、腹いっぱい食うとするか。


そして「血液や肝臓が脂まみれになり、高脂血症や肝硬変は吸収リパーゼが原因」としていました。おい、違うだろ。食べすぎを無理やり酵素に関連付けようとするからおかしなことになるんです。それに肝硬変がリパーゼに関係するというのは意味不明。ちなみに肝硬変はC型肝炎が一番の原因です。アルコールも関係しますが、私に都合が悪いのでカット←おい



「脂肪燃焼酵素」
最後に出てきたのがこの脂肪燃焼酵素「ホルモン感受性リパーゼ」。これは「中性脂肪を遊離脂肪酸に変える→吸収リパーゼ復活→中性脂肪を脂肪細胞にためる」だそうですが、分解しながらためるってどういうことじゃ?しかもホルモンの作用から活性化されるだけの酵素に「脂肪燃焼酵素」と勝手に名付けるのは不適切。クリントンとモニカの関係に似ています。ぴゅっ。


さらに太っていると「脂肪が断熱材の役割をするので体温を容易に保てるようになる」のだそうで、そうなると「筋肉が活動を停止し、筋肉が動かない体質になるのでリパーゼの活性が低下する」としていました。なんだこの説明は?。へぇ〜と納得した人は放課後に校舎の裏へ。


それではどうすればいいかということで出てきたのがアドレナリン。アドレナリンは確かにホルモン感受性リパーゼの活性に関係し、貯蔵脂肪を分解して脂肪酸を血中に放出します。だからといって動かなければ消費もないわけで、やせるわけがありません。何を言ってんだか。


しかし、いただけないのが唐辛子のカプサイシンとコーヒーのカフェイン。番組ではアドレナリンが増えるのでダイエットに役立つと言っていますが、こんなもん運動しなければ何の役にも立ちませんし、どれだけ飲めばアドレナリンが増加するのかの指標なしで、放送しないでいただきたい。がぶ飲みして体調を崩す人(特に胃腸)がいたらどーすんの?やはりこの番組は屁理屈をこねるバカタレ番組です。


ここで、「さらに新物質を発掘」と大げさに展開しています。で、出てきたのはなんと成長ホルモン。成長期には盛んに分泌されるが、大人はだんだん減少していくのだそうで、それを増やすのが筋トレ。そうして筋トレすればホルモン感受性リパーゼが活性化するという最新研究があるそうです。まあ、どうでもいいことです。


そしてホルモン感受性リパーゼが活性化すれば遊離脂肪酸が増えるが、運動をしないと消費もないわけで、だから有酸素運動、とりわけ20分間ウォーキングが良いとしていました。しかし、この番組は過去の放送を否定するのが常識なようです。去年「10分間ウォーキング」がいいとしながら、今年になるときれいさっぱり忘れ去っています。つまり、視聴率しか考えていないC級アホ番組なのです。


最後の「ある子のコーナー」は、年齢と共に食が細くなるのは「胃腸の運動の低下の結果だ」としてました。まあ、そうですが、基礎代謝は年齢と共に低下しますので、それに伴い摂取必要量も減ってきて、自然と食が細くなるのでしょう。関係なくバカスカ食う人もいますが。誰ですか?お菓子を食いながらここを読んでる人は。



ナレーション
「食事は規則正しく食べすぎに注意!」



いい事いうじゃないかあるあるよ



しかしここまで見てきた視聴者は、何かダイエットの秘訣でも放送するんではないかという期待がはずれたことでしょう。「なんだ単なる食事制限と運動かよ」と。そう、それが一番大切なのです。ですから毎日の食生活、運動習慣を見直してみましょう。私は全く見直しません。


ただ、いつもの放送に比べたら

やっと食事や運動の基本がわかってきたようです




最後のナレーション
「脂肪をためがちな現代人は燃焼酵素を働かせることが必要不可欠と心得よ」






全くわかってないんかい



ここでエンディングですが、ゲストの林家こぶ平が叫んでいました。


林家こぶ平
「吸収リパーゼって、頭くるよなー」







あんたは単なる食いすぎです