カ ン

「カンを鍛えるテクニック発見」という今回。
カンはどうやって鍛えるのでしょうか?

はじめに
「カン」なんていうどうでもいい事を科学で解明するということですが、そんなこと放送したって何の足しになるのか?この番組特有のバカバカしい内容です。いつも結果が先にあって、それをふざけた実験で証明しようとしてぶち壊すというパターンは今回も健在でしょう。では、どんな屁理屈があるのか番組を見て行きましょう。


「カンとは?」
カンとは何かを説明する導入です。まずは街頭で茶筒型のビックリ箱を開けさせ、ビックリさせるというドッキリカメラの様な実験をしていました。その中でも慎重な人がいて、騙されない人になぜわかったのか聞いていましたが、「カンです」とスタッフを満足させる発言が出てきました。っていうより都合のいい部分を放送してるだけなんだけど。この後「試験のヤマがいつも当たる」とか「初めて入るラーメン屋が大当たり」だとか、「ムシの知らせで命拾いした」とか「呼び込みのおにいちゃんに付いていってもボッタじゃなかった」とかの例を出して、カンが働いたとしていました。見ながら「経験や学習だろ」とも思ったのですが、これは後から出てきます。


そこで寿司を食べさせる実験です。目の前で握る3つの寿司の内ふたつに大量のワサビを入れ10人に食べさせていました。「見た目は全く同じ」とナレーションと共に寿司を映していましたが、ネタがマグロなのでわさびがスケスケ。丸わかりじゃねーか。尚、個人的にはスケスケがという話を長々と書きたいところですが、それは今回割愛させていただきますと、わざわざここで言うことでもありません。しかし、わざとワサビが入った寿司を食べてオーバーアクションするバイトはいくらもらうのでしょうか?


結果は10人中3人が10回連続でワサビ無しを食べ、その確立は1/59000なのでカンは運ではないとしていました。しかしそんなもん寿司をよく見たらわかるぞ。そこで「カンと経験は関係あるのか?」ということで訳のわからないアラビア人が出て来てアラビア語で料理の説明をし、それを聞いてフタをされ目の前に出された3つの料理の中から肉料理を当てると言う実験です。当然ですが、これは確率の問題になってきて、カンなんて関係ありません。わかっていながらこんなアラビア人なんか出してきて、わしゃールワンサを想像してしまうじゃないか。


続けて「カンは経験がないと当たらない」ということを3つのワインから本物を選ぶという実験や、3組のカップルの会話を聞いて本物を当てる実験、さらにカップルの会話の音声を変えヘッドフォンで聞かせる実験で証明しようとしていました。そしてナレーション「カンは脳や感覚機能に大きく関係していたのです」だそうですが、それがどうした。


ここからは番組のダイジェストを流しながら、パラパパーパラリラーパラパラパラーフォーワーフォーワーンという、人をおちょくっているとしか思えないBGMの後、導入の結びの言葉「カンを科学的に大検証!」だそうですが、そんなこと調べて何になるのかさっぱりわかりません。


ここで導入からスタジオに場面が変わりました。堺正章らの頭上には、これまた気味が悪く、頭上に電球をあしらった変な人形が頭の電球を点滅させていました。一体何だこれは?


堺正章
「素朴な疑問から大きな謎を引き出す、あるあるならではのテーマです」




どうでもいい疑問から大きな迷惑を引き起こす、あるあるならではのおせっかいです



「カンと記憶の関係」
「何を基準にカンを働かせているのか?」という疑問を証明する為にまたもや実験です。トランプの色を当てるという実験は、5枚赤が続くと次は黒と言いたくなるそうで、これには赤が続くと次は黒かもしれないという記憶がそうさせるのだそうですが、そんなの当たり前だろ。


続けて5個の箱の中に全て当たりを入れて5人の被験者に景品が当たると偽ってくじを引かせるという実験の後、同じ5人で翌日競輪場にて一番早い選手を色で選ぶという実験をし、くじ引きの実験で当てた色と同じ色の競輪選手を選んだ人が5人中4人だったそうです。うっかりすると見過ごしそうですが、5人中4人がくじ引きで違う色を選択する確立は1/3125ですから偶然にしても不可能に近いものです。まあ、こういう人為的に実験結果の操作を平気でやってみせるこの番組だからしょうがない。それにしてもインチキすぎるだろ。


ここで東北大学、北村助教授のコメントです。「カンは常に過去の経験から判断している」そうです。しかしここまで見てくると、カンなんていうものではなく、ただ単に人間の行動パターン、思考能力について述べているようにしか思えません。ではカンの当たり外れは経験とどう関係あるのか?ということで、ここも適当な実験。3つのラーメンを見てどれが本物かを当てるというものですが、油の浮き方でバレバレ。これはスタジオでの余興でもヒロミが言っていました。「油の浮き方おかしーよ、おい」


結果は8人中3人が高確率で当てたそうで、その3人はそれぞれラーメンを食べる回数が1ヶ月間に5回がひとり、10回がふたり、と実験がどうこう言う前に食生活大丈夫か?にこにこ笑って映っている場合ではないだろよ。実験はどうでもいいとして、ここでは「記憶回路の海馬が同じ経験を繰り返すことで記憶が鮮明になる」としていました。それは確かにそうですが、「カン」というタイトルからしたらだんだん内容がずれてきました。


では「毎日の買い物などで経験を積んでもカンが働かない人は何が違うのか?」ということで、さっきまで記憶に関係すると言いながら自ら否定してしまうと言う、どうにも理解できない展開。つまり、どうでもいいということです。ここでは3人のドライバーが運転するタクシーに乗り、本物の運転手は誰かという実験をしていました。結果は全員正解。本物だけが降り際に「ありがとうございました」と言ったからなのですが、これを受けて「わずかな違いを感じ取る」なんて吹き出しそうなコメントが出てきました。ぎゃははは〜〜そんなもん経験なんて関係ないだろが。


続けて6人に昼にラーメンを食わせ、6時間後に同じラーメンがどれか当てるという、もはや理解不能の学芸会。3人が正解したのですが、これは「感情を高めながら食べていたから」だそうです。しかし感情を高めながら食べるってあんたいったいどういう意味じゃ?


ここでこの番組特有のCGを使った偉そうな説明です。それによると「扁桃核が、好き、嫌い、不快などの感情を司り、そこに刺激が加わると記憶の回路を鮮明にする」ので感情を高めればよいのだそうで、例えばラーメン通がいつもおいしいラーメン屋を見つけられるのは、そうなっているからだということですが、店の外観だけでどうして味がわかるのか?入って食ってみるまでわかるわけがありません。ただ行列が出来るラーメン屋なんかは外からわかりますが、そんなのはカンではありません。



「感覚器からの入力」
ここでは視力と聴覚に関する内容ですが、番組が進めば進むほど内容のすり替え、ねじ曲げた解釈が出てくると言ういつものパターンです。ちなみに私のモノは左に曲がっていますし、日本人は大体左に曲がっているなんていう情報を書いたって健康に役立つはずもありません。


ここでは「レジウォッチング」と題して早い人と遅い人がいることや、電車でカンが働いてすばやく座れるなどの説明の後、目の機能が大切だとしていました。そこで実験。もう止めてくれよー、と言いたいぐらい実験実験のオンパレード。視聴者を誤魔化すには、この実験がこの番組では大切なのですが、全ての実験は無意味で意義のある結果は毎回出てきません。これを演出と言ってしまえばそれまでですが、どーしてそんなこと言うんですか。


そしてその実験。その目の機能を確かめるのがレジをすばやく抜ける人と抜けない人、3分で抜かれてしまう管理人はどうでもいいとして、1カット0.5秒間の映像を見せ、微妙に違う写真を当てるというものです。これに正解した人を調べてみると、ピント調整能力が高く、ピントの合う範囲が広いという、まことしやかな屁理屈。意識して見ているかどうかの違いに過ぎないことをつべこべ理屈をつけ、「現代人は水晶体を調整する毛様体筋の働きが低下している」とただの近視について説明したってカンとは関係ないじゃんか。参考までに私は女性にはピントが合い過ぎるぐらい合うのですが、これはいったい・・・


さらに実験。ここでは鯛の刺身を新鮮かどうかを見分けるものですが、ここで見分けられた人は「色を識別できる範囲が広い」とし、それが弱るのが「強い光、強烈な色」だそうです。しかも「色を感じ取る細胞が減る場合があります」と東京慈恵大学の北原教授も加担して脅していました。恐いじゃないか、がははははー。


もう疲れてきました。ぐふっ。いやまだまだです。さらにさらに実験。刺身を見分けた2人で10種類の微妙な色を薄い順に並び替える実験では見事に正解でしたが、真っ赤な部屋で30分過ごしたら並び替えは失敗していました。部屋から出て来てすぐはそうかもしれません。ですが、そういう実験をダシに「錐体細胞が疲労し活動が低下する」と結論付けています。なので色の感知能力が低下するそうですが、誰でもそうなることに屁理屈こねても素直に聞けるかよ、このすかぽんたん。


続けて何が重要かということで「聴覚」に注目していました。ここでもウソを見抜く実験していましたが、放送を見るとすぐにわかるぐらい上ずった声で喋っていました。これを指摘できた人は「ウソの時の微妙な高音を聞き分けられる」ということで聴力検査をすると、見分けられる人は「可聴範囲が広く高音まで聞き取れていた」としていましたが、犬じゃあるまいし、人間の可聴範囲なんてそんなに違わないだろーが。


屁理屈ついでの説明では「激しい音を聞きすぎると音を聞き取る細胞が破壊される」ということですが、大音量でヘッドフォンで音楽を聴く習慣があったり、工事現場などで大きな音を日常的に聞かない限りそんなことは起こりません。どうでもいいことですが対策は「クラシックを聞く、鳥の声を聞く」だそうです。まあ、番組見てこれを実行しようと言う人間がどれだけいるかはわかりませんが、さて、明日から毎日山に登ってクラシックでも聞くとするか。



「女性のカン」
最後は女性のカンです。一人の男性を捕まえて奥さんに接待だとウソをつかせ、高級クラブで2時間遊んで帰るとどうなるか、という、経費をかけるからにはどうしても都合の良い演技を奥さんにしてもらわないと成り立たない実験です。家に帰ると案の定、奥さんの罵声が矢継ぎ早にだんなに突き刺さり、だんなはしどろもどろ。しかしこれは演出のなせる技。ご夫婦での演技、ごくろうさんでしたとしか言いようがありません。これをカンと結びつけるのはどうしたものか?


女性のカンが鋭いことを部屋の変化を指摘するという実験や色の付いた雪だるまを一瞬で識別するという実験で確かめていましたが、それによると色を見分ける能力が高いのだそうです。しかしこれなどは後から出てくる説明に信憑性を増すための典型的な実験で、毎度のことですがただのお遊び以外にたいした意味を見つけられません。


どうして女性が色を見分ける能力が高いのかの説明では、「色を識別する錐体細胞が、男性は赤、青、緑の3種類なのに、女性は赤と緑が各2種類、青が1種類と男性より多いので色を識別する能力が高い」としていました。しかし3原色だけで十分識別できる、というか人間の目には3種類の錐体色素があって、これで色を識別しているのに、どうして多いことがよく見えることになるのかわからんじゃないか。


あ〜閉店まであと1時間、これ完成できるのか?ということで急いで書きましょう。次は「色の識別以外に脳の機能に関係はあるのか?」ということで実験していました。それによると女性はテレビを見ながら音楽を聴き、パソコンの質問に答えるという、まるで聖徳太子のような実験です。


脳の活動状態を調べると、読み書きに関係する左脳の働きが活発な男性に対し、女性は全体が反応していたとし、「脳の情報を伝える関所のような働きの視床が情報を通しやすい、さらに左右の情報の橋渡しをする脳梁(のうりょう)が男性より太いので理論と感覚を総合的に使いカンが鋭くなる」と諏訪東京理科大学の篠原ちゃんが言っていました。篠原ちゃん、儲かったね。


しかし実際どうなんでしょうかこれは。脳梁が太いことと情報伝達能力が高いことがどう結びつくのかがわかりませんし、そんな機能なんて訓練すれば向上できるだろ、なんて思ってしまいます。でないと男性は女性よりも感覚的な思考ができにくいとか。もしそうだとすると、どうして女性がそうなのかを言いなさいよ。まあ、そういう傾向があるのかないのかはよくわからないものの、男と女は違うのかもしれません。ただ、これにカンが結びつくのかどうかは、はっきり言ってわかりません。


「ある子のコーナー」
今回はこのコーナーが最後で、なおかつ解決法を兼ねるという、いつもとは違った展開です。これには結局カンがどうこう言ったって解決法がない事を意味するのですが、やはり今回はどうでもいい内容ということです。それでその解決法とは?ということで日本医療栄養センター、井上所長がコメントしていました。


「カンを良くするには大豆や卵に含まれるレシチンを多く摂ることです。レシチンは脳の神経細胞伝達物質アセチルコリンの材料となり情報伝達がスムースになります」だそうですが、セリフを棒読みしながら特定の栄養素に注目し、それをどか食いしたって特別働くこともありませんし、まさかいないとは思いますが、大豆は良しとしてもカンを良くしたいが為に卵をむしゃむしゃ食べすぎることは問題です。井上ちゃーん、いくらもらったんだー?


ここでスタジオで食材の紹介がありましたが、納豆、枝豆、豆腐の味噌汁、ご飯、卵、オムライス、ピーナツバタートーストにレシチンが多く含まれているそうで、特に卵を2個使ったオムライスがカンを鋭くするにはいいのだそうです。何ともお粗末な締めくくりだこと。さて、今夜はオムライスでも食うとするか。



今回の感想
「カンを科学的に検証する」とした割にはたいした内容ではなく、だからどうしたの?という程度の説明ばかり。これを見た人は「何をどうすりゃーえ〜んじゃ」と思ったことでしょう。また解決法にオムライスが最適とは、もう言葉もありません。よって今回もどうでもいい内容でしたとさ。


さて来週は「マイナスイオン」
これを利用したエアコンが去年売り出されていましたが、
科学的にはなんら証明されていません。
どんなデタラメ実験を見せてくれるのでしょうか?