女性ホルモン

「神秘の女性ホルモンパワー」と題された今回
はたしてどんな解説が待っているのか。

はじめに
月経の異常についてまず説明しておきます。通常20〜39歳の成熟婦人の月経周期は25〜38日が生理的範囲とされ、月経持続日数は3〜7日が正常範囲と考えられています。したがいまして月経周期もしくは月経持続日数がこうした正常範囲から著しく逸脱している場合を通常、月経不順と称しています。ほかに月経血量(経血量)が極端に多いか少ない場合、月経以外に子宮出血がみられる場合なども含めることがあります。原因の多くは視床下部,下垂体,卵巣,副腎,甲状腺系の内分泌異常であるのですが、そのほかの子宮内膜異常でも起こります。上記のような月経異常がある人は一度婦人科での受診をお勧めします。


<参考までに月経困難症について>
月経時あるいはその直前から下腹痛、腰痛などの月経痛や悪心、嘔吐、頭痛などが過度に強く出現し、日常生活に支障をきたし治療を必要とする症候群をいいます。頻度は約10%で、一般的に排卵性月経に多く認められます。これは原発性月経困難症と続発性月経困難症に分類されます。原発性月経困難症はなんら器質的疾患が認められないもので、機能性月経困難症ともいいます。初経後から20歳前後の若年者に多く、思春期の月経困難症のほとんどが原発性月経困難症と考えられています。原因には子宮発育不全、内分泌失調、自律神経失調、子宮血管攣縮さらに心理的・精神的異常などがあげられているが明確ではありません。


続発性月経困難症は元来月経困難症がなかったものに発生してきたものをいい、器質性月経困難症ともいいます。すなわち器質的疾患が原因となるもので、子宮筋腫,子宮内膜症,骨盤内炎症性疾患,子宮位置・形態異常などがあげられ、最近は子宮内膜症によるものが増加しています。症状は軽症では下腹痛,下腹部膨満感,腰痛,頭重感などですが、重症化すれば精神症状,自律神経失調症状,消化器症状などを伴い、下腹痛,腰痛,頭痛,焦燥感,不安感,胃痛,悪心,嘔吐,下痢,便秘などを訴える人もいます。原発性月経困難症の治療は原因が明確でないことから、対症療法を行います。鎮痛薬,鎮痙薬投与が主ですが、抗プロスタグランジン薬がよく用いられます。続発性月経困難症ではまずその原因疾患の治療を行ったり手術療法,薬物療法が一般的で、さらに対症療法も行われます。これも該当する項目があればやはり医療機関で調べてもらってください。


検査結果に異常がなく、なおかつ症状がつらい人は日頃の食事バランス、ストレス対策、睡眠と休養、適度な運動などをまず気をつけ、ご自身に合った漢方薬の服用なども併用することをお勧めします。それでは以上のような基本を踏まえたうえで番組を見ていきます。



「あなたの身体が危ない」
いつもの導入です。まずは生理不順を調べる街頭アンケートを実施して得られた結果が48.6%が不順で、雪印が実施した調査でも45.5%が該当するそうです。どういう基準を生理不順にしているかで大きく違いますが、ここはこちらにも資料がないのでなんとも言えないのですが、そんなに多いのか?という疑問は残るところです。「はじめに」で解説した一応の生理不順の定義をきちんと把握していない一般市民に街頭調査をして得られた結果はそのまま当てはまらない可能性が大きく、参考程度と見てよいでしょう。


ここでアンケート結果を受けてナレーションが入りました。


「あなたの身体が危ない」
といつもの脅しをかけていますが、基本的に生理不順に器質的原因がなく、生活の乱れていない人は・・・




そんなに気にする必要はありません


基準はあっても全ての人に当てはまらないということですし、体質も関係します。
原因があればそれを改善しましょう。(例えば食事バランスとか)


続けて産婦人科、対馬先生のコメントが入りました。
「その陰には女性ホルモンのバランスの乱れがあり、放っておくと全身に色々な影響がでます」
だそうです。至極あたり前のコメントですが、この際みんなでホルモンを食べてはいかがでしょうか?


狂牛病騒ぎで風評被害が出ていますのでホルモン類は避けているとは思いますが、ここはみんなでホルモンを大いに食らうと題して食いまくるのです。それこそ大量に余っているはずですから、生理不順の女性を集めてスタジオでホルモンパーティーの開催です。次々に出てくる牛の内臓の数々。グロテスクなものでもおかまいなくかぶりつきます。うっ、うまいっ。みんな久々に食べるホルモンに舌鼓を打ちます。舌鼓ならまだしも、そのうち誰かが太鼓を持ってきてドーン、ドーンと鳴らし始める始末。「みなさーん、太鼓の音に合わせて食べてくださーい」ディレクターからの機転の利いた要請を受けて堺正章やヒロミ、菊間アナ、ゲストも入り乱れてむさぼり食います。もうもうと立ち上る炭火の煙にむせながら合図に合わせてドーンむしゃドーンむしゃドーンむしゃむしゃ。こうなると焼けるスピードが追いつきません。太鼓のリズムはすでにドンドンドンとハイスピード。それを見たスタッフの指示でスタジオでは牛の解体までをも始まり、解体した先からアミ上にのせられます。そのうち誰かが脳みそを食べ始めました。ついでに全部食べちゃえ。もう焼けているかいないかなんて関係なくみんな解体途中の牛に群がりガブリ。特に人気は脳みそと目玉です。ふと見ると生理不順の女性は牛のペニスと金玉の取り合いで大喧嘩。「わたしが先よ、キイーッ」 もうみんな我を忘れて牛にむしゃぶりつき、全て食べ尽くした頃、牛の目玉をしゃぶしゃぶしていたヒロミにディレクターのひとこと。「この牛、北海道生まれの千葉県産だそーでーす」 ほとんど食べた牛の目玉を口からポトリと落としたヒロミが一言・・・・・「やべーよこれ」


この後そのまま放置しておけば50歳代現れる「若年性更年期障害」が現れ、そのまま放っておくと子宮内膜増殖症になり、子宮ガンの恐れがあるとしていました。つまり女性の2人に1人は生理不順で・・・


まさに危機的状態


だそうですが、成因はいまだ明らかではありません。臨床診断で確定できないので正確な頻度は不明ですが、婦人科で開腹されたもののうち10%程度に子宮内膜増殖症は発見され、近年さらに増加しつつあるといわれています。年齢別では35〜40歳にピークがある疾患で、月経困難症や性交痛、不妊が主な症状です。ですからこのような症状がある人はやはり調べてもらいましょう。しかし番組のナレーションを考えたら・・・






脅しもいいかげんにしときなさい


仮に女性人口の半分が月経のある女性だとすると3000万人が子宮ガンの恐れがあるという事になります。まあ、こんなことは考えなくても分かる事ですが。ただし何度も書くようですが、該当しそうな女性はきちんと受診しましょう。


さらに生理が順調でも無排卵月経の人もあり、要注意だとのことです。






あのなー


参考までに無排卵性月経の頻度は年齢によっても異なり、初経後の数年間は高率に起こりその後成人になるにつれ減少し更年期になるとまた増加します。原因としては多嚢胞卵巣,高プロラクチン血症,視床下部性無月経や体重減少性無月経の回復期,甲状腺その他の内分泌異常,過激なスポーツによっても起こります。原因疾患に対する個別的な治療が必要ですが、不妊症の定義としての通常の夫婦生活で1年以上妊娠せず、それが10組に1組の割合であることを考えると別に無排卵月経うんぬんはただ単に脅しの材料を増やしたに過ぎません。せっかくまともな内容なのに、



こういう程度の低い脅しをかけてどうすんの?
って感じです。



「ホルモンとは」
ホルモンとは血液に混じって全身をまわり脳の指令を細胞に伝える物質で70種類以上あるそうです。ちょっと変ですが、まあおおむね正解です。正しくは内分泌器官で産生され、主として血液を介して他の組織の機能を特異的に調節する物質であり、生体内外の情報に応じて産生・分泌され、標的器官の代謝経路の速度や程度を制御しているものですから、脳の指令だけでなく、関係ないところでも身体の恒常性維持に貢献しています。


続けて女性ホルモン、男性ホルモンの説明が出てきました。女性ホルモンは妊娠、出産、皮下脂肪の蓄積などに関わっており、男性ホルモンはヒゲ、体毛を増やし、筋肉や骨格を増強する働きがあるそうです。ここはまともな説明です。ここでは触れていませんが、気になるのがオカマちゃん。彼ら、いや彼女らの身体はどうなっているのでしょうか?


続けて女性ホルモンは他のホルモンと違い一生の間で分泌される量とタイミングが違い、全てプログラムされているとしていました。まともな説明です。


ちなみにエストロゲンは「女性を創るホルモン」といわれ、主な生理作用は,子宮内膜の増殖,子宮筋の発育,第二次性徴の発現,月経周期の成立の媒介,妊娠時の母体変化の惹起,乳腺管の増殖分泌促進などです。またエストロゲンは主として肝臓において代謝をうけ抱合型エストロゲンとなり尿中に排泄されます。


ですから肝臓疾患がある男性が乳房が張ってきたりするのは肝臓で女性ホルモンの処理がうまくいかないためです。これはオカマとは明確に区別されます(あたりまえか)。臨床的には,無月経や月経異常の治療,月経の人為的移動,更年期障害,前立腺癌や乳癌に対するホルモン療法,骨粗鬆症などに対して用いられています。参考までに経口避妊薬(いわゆるピル)は黄体ホルモンとエストロゲンからなっています。



「女性ホルモンが乱れる理由」
ここで、ストレス、骨盤の歪み、過度のダイエットが出てきました。骨盤の歪み以外は正解です。以前の「O脚、X脚」の放送を受けて言っているのでしょうが、これは可能性があるというだけで、医学書ではこのように関連性がある記述はありません。ですから、骨盤の歪みは考えなくてもいいですが、普段から姿勢が悪い人は気をつけるに越したことはありません。なんだかまともですね、今回。


ダイエットによる無月経の説明では3ヶ月以内に体重の15%以上の減量、逆に15Kg以上太ると生理が止まるとしていました。過度の減量で生理が止まるということを知っている人も多いと思いますが、太って生理が止まるというのはどうですかね。ホルモン異常なら考えられますが、こういう記述は見つけられませんでした。あるあるトンデモ学説でしょうか?


<参考までに減食性無月経とは>
肥満に対する嫌悪感,心配,美容上のやせ願望などのため食事制限をすることによる体重減少や体重制限や過度のスポーツのため、短期間のうちに著しい体重減少をきたし、その結果順調であった月経が不規則になり、次いで無月経になるものをいいます。神経性食欲不振症も体重減少と続発性無月経を併発する疾患ですが、精神神経学的異常からのもので、本症と区別すべきと考えられています。しかし、その鑑別は困難な場合も多いものです。思春期および20歳代前半の女性に多く、3ヵ月以内に15〜20%以上の体重減少で起こることが多いようです。ですから、過度のダイエットには十分気をつけた方がいいでしょう。



「女性ホルモンの乱れの対処法」
ここで大豆イソフラボンの登場です。食事バランスに気を使っている人は特別気にする必要もないのですが、大豆製品は積極的に食べたい食品です。これは私も実践している事で、納豆、豆腐などは毎日食べています。番組によるとイソフラボンの1日摂取量は100mgとしていましたが、それを摂取するためには・・・




納豆1パック半




→食べられます





豆腐3/4丁




→これも可能です





豆乳300cc




→好き嫌いがあり、すこし難しくなってきました





厚揚げ4枚半




→ちょっと現実味がなくなってきました





いなり寿司6個




→毎日食べるわけにもいきません





マーボー豆腐2人前




→だから毎日食べれるわけないだろ





豆腐の味噌汁4杯半




→こんなに飲めるかっつーの





枝豆400g




だからそんなに・・・








食えるわけないだろぉぉぉ〜〜


大豆製品はなるべく食べましょう。私は毎朝、納豆、豆腐やワカメ、野菜たっぷりの味噌汁を食べています。毎日の事ですから、1人暮らしの方も工夫してみてはいかがでしょうか?



「男でも大切な女性ホルモン」
アメリカではエストロゲンの研究が盛んだそうです。まあ、これは更年期障害や骨折が少ない日本人の和食に関連しているということも関係しています。アメリカでは更年期障害が日本よりも多いのでこういう研究が進んでいるのでしょうか。エストロゲンと脳の関係についてノーステキサス大学、ジェームス博士の説によると、アルツハイマーはエストロゲンとも関係していて、エストロゲンは神経伝達細胞ニューロンを死滅を防いだり保護したりする作用があるそうです。さらに抗酸化作用についてもコロンビア大学やロックフェラー大学でも研究されており、アメリカでは臨床試験もスタートするそうです。どんな結果が出るのか楽しみです。


しかしこのジェームスおじさん・・・






髪の毛が大変な事になってます
自分のハゲも研究したら? あっ、そうか!ハゲの研究で女性ホルモンに注目したのか???



今回の感想
この番組の特徴として、たいして重要でないか珍説奇説の場合は実験実験でひっちゃかめっちゃかになり専門家がこれでもかって言うほど多数登場するのですが、逆にまともな内容の時はおかしな実験や大量の専門家は登場せず至って問題のないあたり前の内容です。毎回こういう内容であればいいのですが、ヘタな脅しがいただけません。これがなければもっと良かったでしょう。こういうまともさは「納豆」以来です。あるあるさん、トンデモ学説をおかしなアトラクション実験の連続で引っ掻き回すのはもう止めたらどうですか?


さて来週はブロッコリー
どんな青い展開なのでしょうか?