コーヒーダイエット

毎回手を変え品を変えダイエットダイエットと
とりあえずの視聴率稼ぎに走るあるある珍軍団。
今回も大暴走してます。

コーヒーでダイエットできるのか
またまたダイエットネタです。今回の情報源はアメリカで行われたという12万人もの人間を18年間追跡調査したところ、コーヒーをたくさん飲む人はU型糖尿病の罹患率が低かった、というもの。糖尿にいいのならダイエットにも効くはずだというのがもともとの理論であり、それをあるある流に検証というのが主旨です。


まず、糖尿になりにくいのならダイエットになる=痩せるというのがそもそも短絡的な思考で、アメリカの研究でそのような事実があった、言い換えれば糖尿の罹患率が減り更に肥満も防いでいたというデータがあれば別なんですが、そのような放送はなく、ただ単に番組がでっちあげたデマだということです。


もちろん肥満も糖尿病になるリスクファクターのひとつに変わりはないのですが、皮下脂肪の多い女性の肥満である洋ナシ形の肥満の場合にはさして問題になるケースは少なく、むしろ内臓脂肪が多いとインスリンの働きが悪くなるという報告があるように、男性・女性という性差でも変わってくるし(男性のほうがリスクが高い)、遺伝的要因、ストレス、飲酒、運動不足も原因のひとつ。番組の理屈では逆に痩せた人や標準体重では糖尿にならないかのような受け取り方もできるのですが、んなこたーない。


ではコーヒーのどういういう成分がダイエットに効くのかという本題に入っていきますが、番組いわくはカフェインとクロロゲン酸が基礎代謝をになう褐色脂肪細胞を活性化させ、その結果消費カロリーが増えて痩せるとのたまってたんですが、とんでもない。褐色脂肪細胞は確かに脂肪を燃やして熱に変える細胞なのですが、基礎代謝は筋肉や体温維持のための発熱源である肝臓などの内臓で消費するカロリーのことを言っているのであり、まったくの間違い。


また、年齢と共に褐色脂肪細胞が減るのだから太りやすくなるという理屈も言ってました。しかしこんな理屈が正しいとしたら10人が10人加齢と共に太ることになるということを意味し、これまたふざけた理論。褐色は体温調整がうまくいかない赤ちゃんの時には体温維持を助けるのであり、成長と共に体温調整がうまくいくようになると褐色脂肪の役割が終わるから成人になると小さくなるというのが正解だ。


番組では効果を出すためには毎日4〜5杯のコーヒーを飲めと言ってましたが、カフェインは興奮作用があるので飲みすぎると頭痛がしたり動悸がおきたり、胃酸分泌を促すので胃粘膜障害が起きたりと、飲みすぎていいことなんてひとつもありゃしない。しかも風呂に入る前に飲むと脂肪が燃えるようなことも言ってましたが、覚醒作用によって寝れなくなる人も続出するのが関の山。


ひょっとして花王からヘルシアコーヒーなんてものが出てきそうな予感もするが、どっちにしても痩せる効果など山火事にしょんべんひっ掛けるようなものであり、基本的な食事制限や運動もせずにぐーたら過ごしてコーヒー飲んで痩せようなんざぁ虫が良すぎらー。よくも毎回平気のへいさでウソをつけるものだと逆に感心するくらいなのですが、今回もヒドイ。さて、テキストも書いたことだし、コーヒーでも飲むか。