前回比較的まともな内容だったこのオオカミ少年
今回はまともな内容なのだろうか?
「ぶどうの新発見」
毎回おおげさなオープニングに腰を抜かすのですが、今回もやってくれました。5年前のあるあるで「ワイン」を取り上げたのだそうで、「くしくもその頃から世界中でワインの研究が進んだ」などと、まるであるあるが先鞭をつけたかのようなナレーション。
こんなインチキ番組が世界をリードしているとすればもうこの世は病人だらけ。っていうか、この番組は海外の確証のない研究、あるいは研究途中の不確実な情報を横取りして「あるあるが新発掘!」なんてお祭り騒ぎやってんだから実にずうずうしい盗人です。今回もどうせスポンサーから依頼があったのだろうな。
そしてワインの原料であるぶどうに注目したのだそうで、ポリフェノール新時代だとぬかしていました。ワインに関してはフレンチパラドックスが有名ですが、アルコール飲料であることにかわりはありませんので誰でも飲めばいいかというと全然そんなことはない。そんなもん飲むより和食中心でバランスよくむしゃむしゃぱくぱく食えばよろしい。さてと、毎日赤ワインでも飲むとするか。
「果肉の新発見」
1999年に日本で発見されたペンタポリペプチドというややこしい名を持つ物質は、効果があるとされるポリフェノールではなくアミノ酸が5個結合した形なのだそうで、脳機能改善に効果がある(?)のだそうです。このペンタポリペプチドはぶどうの果肉にしか含まれてなく、神経伝達物質と構造が似ているので「脳機能の低下を防いでいる」という説明がありました。
構造が似ていれば同じように働くという理屈はなくはないのですが、これを研究しているのはNEDOアルコール事業部の頭が薄い佐藤さん。脳の機能改善の前に脳を守る頭髪がないとはおみそれしました。いや、そんなことはどうでもいい。番組では脳機能改善についてしゃあしゃあとCGを使った屁理屈を垂れ流していましたが、これを確証する根拠がまるでナシ。つまり、これは効果なんてナシ。
で、効果を確かめるいつもの何の意味もない実験と相成るわけです。内容は被験者5人に迷路の正解を1分で暗記させ、それを3分以内に正解させるというもの。ぶどうを3日間食べさせて3日後に同じ実験をするとあら不思議。全員時間が短縮してました。これは同じ実験でコツを覚えただけか、いい結果が出るように何回もさせたか。まあ、そんなところ。
ここまででもう強引に「効果あり」とされてしまいましたが、そのペンタポリペプチドがどのぶどうに多く含まれるのかが前述の佐藤ハゲさんいわく「どのぶどうに含まれるのかわかってないのです」だそうです。どっひゃー。一体ハゲタカは何を研究しているのかね。しかもこんな事もわからないのに効果があるとはどういうことか。
その新しい成分を番組で分析するのですが、「世界的にも例のない分析」と分析をまかされた研究所が発言していました。分析すらされていないものに一体何の効果があるというのか。いや、たぶん効果などわかってない。で、結局1日0.2mgで効果があるのだそうで、ワインなら1本(おい)、ピオーネなら12粒、巨峰で4粒ということです。誰がそんなこと考えて毎日ワイン1本も飲むんだよ。この鼻つまみ者めが。
「レーズンの健康効果」
2000年にレーズンの世界シェア50%のカリフォルニアで新発見が発表されたそうで、ぶどうの皮に含まれるポリフェノールの一種リスベラトロールという成分がアレルギーに効果があるのだということです。それを発表したセントキャサリン大学のジョーンズ博士いわく、「試験管の中でヒスタミンを押さえる効果が確認されました」だそうですが、そんなもん効果もなんもあったもんじゃないだろよ。
つまり「まだな〜んにもわかってないでごわす」という意味なんですが、何を勘違いしたのか番組では日本での実験で証明しようとしています。それを確かめる実験はアレルギーだという女性がなんとたったの2人だけ。1日50gのレーズンを1週間食わせて「効果あり!」としていますが、それで確かめたつもりなのかね、ゴミためどもよ。
更にあるレーズンパワーとして登場したのが酒石酸。ワインには含まれないぶどう特有の成分だそうですが、だからどうした。で、結局食物繊維と酒石酸とが整腸作用があるということです。ちなみに弱い緩下作用のある酒石酸は酸味を増すために食品添加物として添加されますが、効果を期待するには毎日大量に食わない限り無理。それにレーズン50gは約160キロカロリーもあるのに、そういう事をなぜ放送しないのかねチミは。
「赤ワインパワー」
一連のワインブームで一時飛ぶように売れた赤ワイン。そろそろ下降気味なのか、新たな宣伝が必要とメーカーが思ったので今回の放送になったのでしょう。どうせ裏でお金のやり取りがあるはず。それはそれとして、新たな発見は去年日本で見つかった種に含まれるプロアントシアニジンという長ったらしい名前を持つ成分で、それが活性酸素を撃退するのだそうです。ただしそのデータはまたもやなんにもナシ。いや、たぶんないのだろうな。
これを例によって屁理屈で塗り固めた説明をぬけぬけと放送し、何にも証明できない6人の実験でまたもや「細胞の老化防止に効果あり!」なんてやらかしてます。本当に効果があると証明するならば、日本とアメリカ、フランスあたりで同時に試験を行い、各国被験者100万人を飲ませるグループ、飲ませないグループに分け、その後30年間にわたっての追跡調査で死亡率、もしくは罹患率を調べるくらいのことをしないと実際どうなのかわからない。いや、マジで。
で、プロアントシアニジンはまだまだ研究が始まったばかりか、そういう成分がただ単に発見されただけか、ブームを作るために横文字で消費者を誤魔化すための成分か、本当に効果がありそうなのか、その辺はよくわからないものの、番組によればプロアントシアニジンを1日に180mg摂取するのが効果的だということで、それだけ摂取するにはワインに換算してなんと450cc。え〜い、もう飲んじゃえ飲んじゃえ。
そしていつのも事ですが、ワインを飲むことの弊害については一切触れないのもスポンサーの犬と化したこの番組ならでは。まずはワインはアルコール度数が10〜14度もあって日本酒並に高いので当然肝臓疾患の人が飲めば悪化しますし、お酒の飲めない人が無理に飲めば肝臓の負担は相当なものです。またクスリとの飲み合わせが悪いものが多いので注意が必要ですと、それぐらい放送してもいいんじゃないのかね、ゴキブリどもよ。
「ある子のコーナー」
このコーナーに寄せられる視聴者のアホな質問には毎回びっくらこくのですが、こんなデタラメ番組が健康にいいと信じてやまないのがなんとも哀れ。今回はぶどうジュースでも効果があるのかという、頭の悪いサル並の質問です。もっと自分で勉強しろよなー。
で、結局のところワインよりポリフェノールが少ないので、飲むとすれば果汁50%以上がいいという内容。そんなもん砂糖たっぷりのジュースなんて飲んでも健康にいいわけがない。バカタレとしか言いようがありません。ぐふっ
さて1時間のお祭りも終わり、結局のところピオーネを12粒、レーズンを50g、ワインを450cc毎日飲んだり食ったりしなさいということなのでしょう。考えなくてもわかると思いますが、完全にカロリーを無視してます。まあ、毎度のことだがな。
最後はスタジオでのワインの大試飲会。ワシは個人的にワインをうまいと思ったことはないのですが、好きならどうぞお召し上がりくださいませ。そんなこんなで番組終了ですが、どんなこんななんだ?最後にえみりちゃんが面白いことを言ってました。
辺見えみり
「ワインは身体がホカポカして冷え性にいいんですよ」
あんたそりゃ酔ってるだけです
ま、アルコールが代謝されれば終わりだがな