春の芸能人血液型SP

装いも新たににぎにぎしく始まったあるある2。
芸能人の血液型座談会なんてどうでもいいです。

「血液型と性格」
リニューアル初っ端から問題のある内容です。番組独自に芸能人100人、一般人1000人アンケートの結果、ABO式血液型と性格、果ては病気の関係もわかったのだということで、A型は几帳面で神経質、B型は自己中心で気分屋、ABは二面性がありワケわからん、O型は大雑把だけどまとめ上手、という結果だったのだとか。まんま血液型性格判断の内容じゃん。


さて、これはアンケートをしてもしなくてもわかった結果なのですが、例えば「A型は几帳面である」というすり込みをなされて物心ついた頃から育った人が多いという現実を如実に現していると思う。これは科学でもなんでもなくただの思い込みであり、アンケートも「自分はA型だ」という前提の元にA型の性格傾向を記入したためで、数を集めようとも意味を成さないだろう。


そういう思い込みの世界なのに、これを科学的に分析するというのが脳の血流量を調べる実験でした。A型のみは映像で見せてはいましたが、他は全てどこやらの教授のコメントのみでデータとしては役立たず。血液型を決定する因子は血液脳関門を通過しないとされることからも、脳にはちっとも影響がないのだよ。


そして最後は血液型別かかりやすい病気に関してのアメリカでの報告で、Aは心筋梗塞、Bは脳出血、Oは消化器系ガン、ABは血管と心臓病に注意、といった内容でした。しかし研究としてはごくごく初期段階なので、これを鵜呑みにして「自分はこの病気に対しては大丈夫」などと油断するアンポンタンも出てくるかもしれないのだ。だいたいにだな、血液型で病気が違うとは構造からして考えられん。


それにしても問題だと思ったのは、性格を証明する実験にことごとく登場したのが教育の一環として血液型でクラスを分けられた幼稚園の園児達だったことです。これは血液型別性格が正しいという前提があるからだろうが、こんなことしていいのか。「良いところを伸ばし悪いところを是正する」という大義名分があるのだろうが、やっておることは人種差別と一緒である。


この場合、園児が血液型を理解できているとは到底思えないが、それをいいことに大人が性格の傾向を決め付けてもいいのだろうかと、非常に大きな「?」マークが頭上に点灯しました。気が重いです。しかし「ほ〜」と感心して見た人もいたかと思いますが、それぞれ別カリキュラムで保育しているのだから傾向が違ってもおかしくはない。


さて、血液型による性格の分類には「科学的な根拠がない」と冒頭でまちゃあきが言ったのとは裏腹に、良きにつけ悪しきにつけ見事に日本社会に定着しています。これは半ば公然の事実のごとく扱われ、人種差別に勝るとも劣らない使われ方に嫌な思いをした経験がある方もいるでしょう。


保育園の時から血液型でクラス分けするなど愚の骨頂。真っ白な画用紙に大人が勝手に色を塗るようなものである。会社でもそのような愚かなシステムを採用しているところもあるのだそうですが、人間関係においても、何の根拠もナシに血液型のみで人を判断してみたり、よく相手を知りもしないのに合コンではまず血液型の話題で盛り上がる。結婚に際してですら「A型とは合わないから考えられない」などと寝言をぬかすアホもいるからあきれるばかり。


世間話としての話題やネタならば別にとやかく言うつもりはないのですが、血液型だけで人をある程度決定するかのような判断は絶対おかしいと思うのです。番組を見ていると、「生まれながらにしてあなたの性格はある程度決まっています」というのしか見えませんでした。しかも「科学的に証明された」とする内容からも、視聴者への影響を考えたらこれは国家レベルの情報操作である。


しかし、もしも性格と血液型の話題の時に「血液型で性格は決まらないんだぜハニー」なんて片足あげてバーボン飲みながら言った日にゃあ、それこそ猜疑心たっぷりな白いまなこで「ジョニー、それホントにホント?」と問いただされること間違いなし。こんなバカな話もないのですが、取り留めのない話であれば合わせておくのが無難です。それくらいに日常に浸透しきった似非判別法なんですから。


ちなみにわしはB型なのですが、合コンでは「え〜、Bがたぁ〜」と嫌悪感をあらわに半分白目をむいた目で見られたものです。「Bってわがままだよね」とか「協調性がないのよ」とか「自分勝手なのが多いのはやっぱBよね」だとか、うるさいボケ。まあ、そのような事は今まで散々言われてきたところではありますが、その通りでございます。