一月随想

一月十一日(木)
月
月・・・秋の月が絶品であることは言うまでもない。しかし、月が素晴らしいのは秋だけではない。春は、花に映える。夏は、それだけで。冬は、雪に映える。特に以前も書いたが、冬の清澄な空気に照り映える月は何とも言えない。月・・・その輝きは、どこまでも澄み切り、そして優しい。
「天の原 ふりさけ見れば 春日なる 三笠の山に
出でし月かも」(古今集)
一月八日(月)
雪
雪が降った。雪・・・南国出身の私にはあまり縁のないものであるが、好きなものの一つである。全てのものを静謐に、白銀色に包み込み、そして、儚く消えていく。何とも言えぬ哀愁を感じる。雪・・・その儚さがひきつけられる所以であろうか。
「梅の花 それとも見えず ひさかたの 天霧る雪の
なべて降れれば」(古今集)
一月六日(土)
戯言
一将功成って万骨枯る、正にその通りであろう。物事には光が当たる部分もあれば、蔭のままの部分もある。一将の輝かしい功績の蔭には、それを支えた多くの者達の働きがある。それを忘れてはならない。物事を表層だけで捉えてはならぬ。万骨の働き無しには、功成ることは覚束ないのだから。以上、戯言。
一月一日(月)
新しい世紀の始まり
二十世紀は終わりを告げた。今日より新しい世紀の始まりである。この新しい世紀に何が起こるかなど、誰にも確言はできない。我々は未来をみることはできない。しかし、努力することはできるのではなかろうか。一瞬一瞬が良いものとなるように。決意も新たに、頑張ってみようと思う。
ともあれ、皆様、新年明けましておめでとうございます。今年も不束ながら精進していく所存ですので、どうぞ本年も宜しくお願い申し上げます。