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オスカー女優のシャーリズ・セロンが、MTVの人気アニメのスーパー・ヒロインに扮し、なんとアクションに挑戦した『イーオン・フラックス』を観る。予告編で見せた華麗なアクションを見て驚いたことよりも、どういう心境の変化なのかオスカーを受賞し、演技派として着実にキャリアを築く中で、またなんでこんな映画を選んだのか、そっちの方に驚いたね。前評判もさることながら、シャーリズ・セロンのセクシーさだけが頼りの、多分面白くないだろうな雰囲気がプンプンしてたんだけど、やっぱり観てしまった^^;。
西暦2011年、人類はウィルスにより99%が死滅したが、科学者トレバー・グッドチャイルドが治療法を発見し、残された500万人は汚染から隔離された最後の都市ブルーニャに、グッドチャイルド家の治世の元400年が過ぎていた。しかしいつしか反政府組織が生まれ、最強の女戦士イーオン・フラックスに君主トレバー暗殺の指令が下る。
オープニングでイーオンが飛んできたハエをまつ毛で捕まえるという、アニメ版の冒頭に登場するシーンと同じシーンがあるんだけど、どう見てもただハエが目に飛び込んできて、瞬きしたら偶然挟まった感じのはずしから、ストーリーが進むほど不安がよぎる。体にびっちりフィットした黒のコスチュームで躍動する、シャーリズ・セロンの見事な8頭身と、元バレリーナで鍛えた優雅な動きにため息が出る。ただ、一見スタイリッシュなアクションシーンなんだけど、どのアクションもそれ程激しくも目新しくもなく、これでもかとシャーリズ・セロンのナイス・バディを惜しげもなく流し続けられ、最後までこのパターンで一気に行ってしまうのかと心配になっていく。予告編にも挿入されていた見せ場ともいえる、対進入者対策が施された庭を突っ切る場面では、こんなバカバカしいシーンを大真面目でがんばっている彼女に、思わず苦笑いだった。などなど不安は募るばかりだったが、ここまでストーリーといえるほどのストーリーもなかったのが、このシーン以降のイーオンとトレバーが出会ってから、やっと動き出す。ようやく本題に入ったように、だんだん解き明かされていく謎も結構よくできてて、アクションも次第に泥臭くなり、俄然盛り上がってくる。いやあ〜、ここまでくるのがちょっと長過ぎるよ〜^^;。
ただ、やはりシャーリズ・セロンの完璧なプロポーション頼みというか、体でだけしか彼女の魅力を見せられない演出の悪さというか、もっと彼女の内面の魅力を引き出してほしかったなあ。最初から最後までお人形さん状態で、一番彼女が魅力的だったのは、最後の方で普通の服に笑顔で振り返るシーンだった。そういえば笑ってるシーンなんてなかったかも・・・。それから彼女以外の出演者が地味というか、お金が掛かってなさそうなのが寂しい(笑)。イーオンと互角に渡り合ったフレイヤなんか、魅力的なキャラクターだったんだけど・・・。
それでもなぜか未来社会で挿入される番傘や桜吹雪などの和テイストや、群集の中をチョコチョコと逃げるシャーリズの可愛さとか、みょーな魅力をちりばめた作品だった。そして私的に一番この作品の好感度がアップしたのは、カメラアングルとかポーズによってはシャーリズをもっといやらしく撮ることも出来たのに、それをしなかったことで意外に上品に仕上がっていたとこかな(笑)。しかし、あの大開脚を劇場で観た人は、あまりの足の長さにめまいがしたでしょうねえ^^;
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