レトロゲームレビュー/名作、クソゲー等ファミコン時代から網羅

黄金の羅針盤攻略マニュアル

(このテキストはPC-9801シリーズ用ソフト「黄金の羅針盤」の攻略メモです。
Windows版の黄金羅針盤は未プレイの為、一部応用がきかない個所がある可能
性もありますのでご注意ください。尚、ストーリー的なネタバレは極力排除
し、「システムとの付き合い方」をメインにしてありますが、一部未確認情
報やはっきりしない点もありますのでご了承ください)


●時間パートシステムについて

  黄金の羅針盤はそれまでのリバーヒルアドベンチャーと違い、一定の時間
  ごとに細かい章割りがされている。
  具体的には、1日が「午前・午後・夜・深夜」という4パートから構成さ
  れており、その時間にやらなければいけないことを全て終えた時に初めて
  時間が進行し次の章へ移行する。
  このゲームでは翔洋丸が横浜につくまでにゲームをクリアする、というシ
  ステムになっている為、ゲームの進行度はそのまま翔洋丸の進行度となり、
  「海図」で確認することができる。
  尚、翔洋丸が横浜に到着するのはゲーム開始から5日目の朝だが、ゲーム
  は4日目深夜で終了する。
  ゲーム中は「○日目の午前」だとか「○日目の午後」といった正確な日時
  を知ることはできないが、時間の進行と共に「海図」の探偵心得が変わる
  ので、それで確認できる。

  対応表は以下の通り

   1日目午前    探偵心得その1
   1日目午後    探偵心得その2
   1日目夜     探偵心得その3
   1日目深夜    探偵心得その4
   2日目午前    探偵心得その5
   2日目午後    探偵心得その6
   2日目夜     探偵心得その7
   2日目深夜    探偵心得その8
   3日目午前    探偵心得その9
   3日目午後    探偵心得その10
   3日目夜     探偵心得その11
   3日目深夜    探偵心得その12
   4日目午前    探偵心得その13
   4日目午後    探偵心得その14
   4日目夜     探偵心得その15
   4日目深夜    探偵心得その16


●基本は聞き込み・総当り

  リバーヒルのアドベンチャーは基本的にコマンド総当りでゲームを進行さ
  せていく必要がある。
  黄金の羅針盤以前のシリーズでは、移動先がコマンドメニューから選択可
  能だった為に、上から順に移動していくという手が使えたが、黄金の羅針
  盤の場合、マップが立体的になっている為、なかなか効率的にゲームを進
  めることが出来ない。
  また、捜索可能場所が無数に存在するため、これらを章ごとに毎回潰して
  いくのは非常に効率が悪い。
  基本的には、章ごとに全ての関係者に会い、聞けることを全て聞いていけ
  ばゲームは進行するのだが、マップが立体的な為にゲーム中に誰に会って
  誰に会っていないのかのかが分からなくなってしまう。


●探偵手帳の使い方

   そこで、オプションにある探偵手帳を活用しよう。
   この手帳は本来、ユーザーが容疑者や関係者の人間関係を整理する為に
   使用するものだが、攻略の為にも非常に有効なツールとなる。
   まず、探偵手帳のページに関係者の写真を全て貼り付けてしまう。
   (ゲーム序盤、関係者が全て出揃っていない場合は、新しい人物に会う
   ごとに追加していこう)
   そして、既に会って話を聞いた関係者だけをマーキングしていく。
   こうすれば、まだ誰に会っていないのかを一目瞭然に知ることができる。


●関係者の行動パターンとマーキング活用術


    このゲームでは関係者に遭うといっても、単に廊下で顔を会わせただ
    けで充分に話を聞けなかったり、ある関係者と話をしている時に別の
    関係者がその人物を連れ去ってしまうなどいくつかのパターンがあり、
    それぞれフラグの立ち方が異なる。


 1.部屋に入れてくれなかったり、話し掛けても話を聞いてくれない、
   話の途中にいなくなってしまう、廊下で顔をあわせた場合など。

    関係者が自主的に主人公との関係を絶ってしまった場合や、廊下に関
    係者がいた場合は、それ以降その時間内でそのキャラクターに会う必
    要はない。手帳には×でマーキングしていこう。

 2.こちらから自主的に話を切り上げた場合。

    その人物に聞けることを全て聞いて、自分から話を切り上げた場合。
    ほとんどの場合、この状態でもフラグは立っているが、稀に、その後
    で新しい証拠品などを入手する場合がある。
    この場合は、新しく入手した証拠品を再度その相手に見せることでフ
    ラグを立たせる必要があるため、V印でマーキングしておこう。

 3.4日目午前中の尋問について

    ゲーム中、4日目午前中に尋問できる容疑者の中には、フラグが立っ
    ても主人公を拒絶せず、最後までフラグがたっているのか区別が難し
    い容疑者がいる。
    また、それ以外の日でも証拠品不足等で尋問が終了しないような場合
    は、△でマーキングしておき、新たな証拠品が手に入った場合などは
    再び尋問してみよう。


●特定の関係者の居場所を知りたい


    登場する関係者にはそれぞれの行動パターンのようなものがあり、行
    く場所は限られている。
    例えば、ボーイの康平なら殆どの場合ロンジか食堂にいるし、葛城医
    師は船医室か一等診療室にいることが多い。
    特定の関係者がどこにいるのか知りたい場合は、それが乗客であれば
    ボーイの康平か、司厨長の赤松を探し、聞いてみよう。
    ただし、必ずしも彼らの言う居場所が正しいわけではなく、稀に(結
    構?)全然的外れな場所を教えることもあるので注意が必要。
    それでも分からない場合は、探したい人物と仲が良い人物に聞いてみ
    るのも有効である。
    例えば、船長と機関士長、朝倉親子、華宮夫人と三島など親しい間柄
    であれば、相方の居場所を教えてくれることが多い。


●証拠品探索に関して

    黄金の羅針盤では特にゲーム中盤以降、探索可能場所は非常に広範囲
    に広がる。勿論、これら全てを総当りで探索することも可能だが効率
    は非常に悪くなってしまう。
    証拠品を手に入れる場合は、総当りで探すよりも、廊下などにいる一
    般乗客や船員の情報を参考にしよう。
    「○○に○○があった」という情報を得たら、その場所に行って探索
    することで新たな証拠品を入手することができる。
    後述する関係者の私室から証拠品を入手するケースや、聞き込み中に
    特定の関係者から証拠品を貰うケースを除いては、証拠品は必ず一般
    乗客や船員の証言と連動しているので、無目的に証拠品を探し回る必
    要はない。
     逆にその章がはじまったらすぐに廊下にいる人物には全て話を聞い
    ておくように心がけよう。
    ある人物に話を聞いた後で、新しい証拠品を入手したりすると、もう
    一度同じ人物に遭い新しい証拠品を見せなければならないからだ。


     例外として関係者の私室から証拠品を入手する場合は、このような
    情報は得られない、見分け方としてはいつもは入ることができない関
    係者の私室に入れるかどうか、だ。
     ドアをノックをしても返事が無い場合は、一応開けるという行動を
    試してみるのがいいだろう。

     また、当たり前だが、殺人現場になった場所は必ず探索してみるこ
    と。必ずしも、事件直後に証拠品が落ちているわけではなく、その後
    の人の動きなどにより、ある程度時間を置いてから証拠品が手に入る
    ケースもある。

     最後に、聞き込み中に特定の関係者から証拠品を提出されるケース
    がある。こちらは事前にいつ・誰が・何をくれるのか知ることができ
    ないので、新たな証拠品の提出を受けたら、それ迄に聞き込み・尋問
    した関係者をもう一度回って新しい証拠品を見せておこう。


●尋問について

    主人公が特定の関係者に疑惑を深めていくと、通常の聞き込みコマンド
    ではなく、尋問コマンドが出現する。
    尋問の場合は聞けることを全て聞き、提示できる証拠品を全て提示する
    ことにより、微妙に台詞が変化する。
    この時は何重にもフラグがかかっているので、かなりしつこくコマンド
    総当りで尋問を繰り返そう。
    この尋問により、容疑者が真実を口にするか、もしくは主人公の前から
    立ち去る、口をきかなくなるなどして初めてフラグが立つ。
    こちらから話を切り上げた場合には、完全にはフラグが立っていないの
    で何度尋問しても変化がない場合は、その時点で手に入れていない証拠
    品があるということ。まずは証拠品を揃えてそれから尋問してみよう。

  4日目・午前の尋問

    4日目の午前中のみ、主人公を拒絶したり真実を話さないままでもフラ
    グが立つ。
    一通り聞けることを聞き、提示できる証拠品を提示し、容疑者の台詞が
    変わらなくなれば大丈夫。
    ただし、その後新たに証拠品を入手した場合には忘れずに提示しておく
    こと。


●全員に話を聞いたのにゲームが進行しない、または特定の人物がどうしても
 みつからない場合など

    関係者全てに会ったのにゲームが進行しない場合には、どこかでフラ
    グを立て忘れていることがある。
    例えば、まず3人の人物に会って、その後新たな証拠品を入手して残
    り関係者と話した・・・というような場合は、最初の3人に新たに入
    手した証拠品を見せないとというフラグが立たない為に残りの全員に
    会ってもゲームが進行しない恐れがある。
     この場合は、マーキングした関係者の中でV印または△印のついて
    いる人物にもう一度会い話を聞いていこう。
    ×印の、その場所から消えてしまったり、話を聞いてくれない人物は
    完全にフラグが立っているので再び会いに行く必要はない。

     また、このゲームでは全ての時間帯に全ての関係者に会えるわけで
    はない。例えばある日のある時間帯にはAという関係者には絶対会え
    ないという場合もある。
    勿論、この関係者に会わなくても全てのフラグを立てられるのだが、
    いつ、誰が「会えない関係者」なのか、ということが分からないと無
    駄な労力を費やすことになる。
    こういう場合は、康平、赤松、もしくはその人物と親しい人物からそ
    の人物に関する情報を聞いておこう。
    「○○は非番だからいない」「○○は出かけている」という情報が得
    られた場合の多くは、その人物とは会うことができない(会う必要が
    ない)いくら「でかけた」とはいっても船の上なのだが本当は遭えな
    いはずはないのだが・・・(^^:

●時間別攻略法

  1.午前中&午後

    基本的な捜査法通り。
    食堂にはあまり乗客はきていない。
    食堂内に赤松司厨長がいれば、食堂に来ている乗客がいるかどうか
    確認してみよう。

  2.夜

    夕食の為、乗客の多くが食堂に集まる。
    食堂に入ったすぐの場所に康平、左にひとつ移動した場所に赤松司厨
    長が待機していることが多い。
    彼らは食堂内にいる乗客に関しては100%把握しているので参考に
    しよう。

  3.深夜

    深夜パートは他の時間帯とは違い、どの日も非常に短いシナリオにな
    っている。ここでは総当りよりもその状況に適した行動を優先してい
    くこと。



●日付別攻略法

  1日目 初日の午前中は登場する関係者も少なく、廊下で顔を会わせる程
      度なので、船内の設備や関係者を覚えることを優先してゲームを
      進めていこう。

  2日目 2日目からは関係者もほぼ出揃いルーチンワークが増大する。
      フラグの立て忘れが多くなるので、この頃から手帳を活用したマ
      ーキングが役に立つ。

  3日目 実は最も難しいのは最終日ではなく3日目である。
      というのも、この日から関係乗客達の部屋への出入りが可能にな
      る為、証拠品が一気に増える。
      3日目はまずは証拠品を集めてそれから聞き込みという手順を取
      らないと、すぐに何をすれば良いのか分からなくなってしまう。

  4日目 最終日。
      この日の午前中だけは最後まで尋問できない容疑者が数人でるの
      で、フラグが立ったかどうかの見極めも必要、全ての質問・証拠
      品に対して前と同じ台詞しか言わなくなったらフラグは立ってい
      ると思われるが、万一その後で新たな証拠品を見つけた場合は、
      再び尋問をやり直すこと。

       午後は逆に何人かの容疑者が最終的容疑者から外れるので、ル
      ーチンワークは3日目と比べて減少する。
      またこの日の夜のパートは全ての関係者に会った後で、船長室に
      行き、船長から告発の許可を得ることで容疑者の告発が出来るよ
      うになるが、自分から船長室へ行かないといつまで経っても告発
      はできないので注意が必要だ。

    また、告発が可能になったらその中に一部、証言者・証拠品の
      ない容疑者がいるので、まずは証言者をみつけよう。
      証言者はゲーム中に藤堂龍之介の台詞に出てくるので、その相手
      を見つけ証言して欲しい相手のことを聞いた上で、相手の話を聞
      く、何か話すのコマンドを選択すれば証言を引き受けてくれる。
      証拠品が足りない場合は、その容疑者の部屋を訪ね、尋問してみ
      よう。その時に別の人物があらわれ、その容疑者が部屋を出る。
      このタイミングでその部屋を捜索すれば証拠品を見つけることが
      できる。証拠品を見つける前にその部屋から出てしまうと証拠品
      が手に入らずゲームクリアが不可能になる可能性もある(未確認)
      ので要注意。
      その後、個別の尋問、告発を繰り返しフラグが立てば深夜パート
      に進めるようになる。

       終盤となる四日目深夜は、全ての関係者が告発場所となるロン
      ジに集合する。
      告発は7名の容疑者を並べて行えるが、告発場所で一通り尋問し
      話が進まなくなったら、ロンジにいる証言者や関係者と一通り話
      しておこう。
      この時点で、2名の容疑者が消え、5名になる。
      最終容疑者から外れた二人はそれぞれ自室に戻るので、行き詰ま
      ったら、ロンジの関係者・そして自室に戻った関係者と話してお
      こう。さらに残り5名の容疑者の自室を訪ね一通り尋問した後、
      告発を行うとさらに2名が容疑者から外れる。
      もう一度ロンジ内の関係者と話し、再び告発をすると・・・?


●最後に 見落としがちなフラグなど


  1.ある乗員の私室で話を聞いた後、彼の怒りにふれて部屋を追い出され
    ることがある。
    ドアをノックしてももう部屋には入れてくれないが、「部屋をノック
    して断られる」ということそのものにフラグが存在する可能性がある。
    忘れずにノックするようにしよう。


  2.三日目の深夜、主人公はある場所である人物と待ち合わせる。
    しかし、その場所に行っただけでは何も起こらない。
    待ち合わせ場所で「捜索」するのを忘れずに。


  3.四日目の午前中。
    前日の深夜、主人公がある人物と待ち合わせた場所に証拠品がひとつ
    落ちている。
    この証拠品には一般乗客などからの情報もなく、場所も事件現場では
    ない為、注意が必要。

  4.四日目の夜。
    全ての関係者と遭ってから(部屋に入れてくれないキャラ等はノック
    で充分)船長室に行くと告発が可能になる。
    この手順を踏まないと告発ができない、つまりゲームが進行しないの
    で注意が必要。

  5.四日目の夜
    証拠品が足りない容疑者がいる場合はその容疑者の部屋に尋ね尋問す
    ることで、一時的にその人物が部屋を出る。
    その容疑者がいない間を利用して部屋を探索し、証拠品を手にいれよ
    う。この時、証拠品を押収する前に部屋から出てしまうと再び入室す
    ることができなくなる、クリア不可能の可能性もある。

HOME