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「スターフォース」

Maker :テーカン(テクモ)
Media :アーケード
発売日:1984年
種 別:強制縦スクロールシューティングゲーム
移 植:FAMLY COMPUTER,SG-1000,X68000,WINDOWS 95/98等


 往年の名作シューティングゲーム。
やはりスターフォースといえば、ハドソンのファミコン版の印象が強いが、オ
リジナルはアーケードゲームで、テクモに社名変更する前のテーカンが開発、
販売していたゲームである。

 設定されているストーリーは暗黒惑星ゴーデスを破壊する為に、ファイナル
スター(自機)操り、ゴーデスの謎を解く。
内容はシンプルな縦スクロールシューティングゲームで、シューティングゲー
ムでありながら、数多くの謎が挿入されている点で、ゼビウスの影響があった
のは間違いないと思うが、ゼビウスが時期もスクロールも比較的ゆっくり動く
のに対して、スターフォースは共にかなりスピーディである、さらに、空中の
敵も地上物も一種類のミサイルで全て破壊できる点などが異なっているが、こ
の空中、地上の区別なく一種類のミサイルを撃ちまくり、敵を破壊しまくる快
感こそがスターフォースの魅力である。
さらに、友軍機のパーサーを救出することにより、ファイナルスターと合体し、
ミサイルの速度が1・5倍になり、ラピットファイアー(オート連射)が使え
るようになる。

 ファミコン版を発売したハドソンは、スターフォースでのゲーム大会(キャ
ラバン)を主宰し、以後、ハドソンのキャラバンは、スターソルジャー、ヘク
ター87などに受け継がれる恒例行事となり、また、16連射とファミコン体
操で有名な、高橋名人があらわれたのもこの頃である。

 1ステージをクリアする為には、ステージの最後に待つボスを破壊しなけれ
ばらないが、一般的なシューティングゲームが一定時間スクロールすれば自動
的にボスが出現する、つまり、ボスの出現位置が始めから固定されているのに
対し、スターフォースは、空中物、地上物にそれぞれポイントが設定されてお
り、一定以上のポイントを稼がなければいつまでたってもボスは出現せず、同
じステージをループすることとなるし、ボスも一定時間以内に破壊できなけれ
ば、同じステージをもう一度プレイしねければならないが、スーパーゼビウス・
ガンプの謎のように、難解な謎解き(?)が必要なわけではなく、ひたすら撃
って撃って撃ちまくっていれば、先に進めるので、これでストレスが溜まるこ
とはない。

 ギリシャ文字がゲームに出てくるのもこのゲームの特徴で、当時何故かおい
らはこのゲームのためにギリシャ文字を全て覚えたような気がするが、ゲーム
をしなくなると共にすぐに忘れてしまった。

 おいらは反射神経の鈍さには絶対的な自信を持っているので、アクション、
シューティングゲームはかなり下手だが、ファミコン版のスターフォースだけ
はかなりやり込んだ記憶がある。

 また、スターフォースといえば外せないフューチャーに、「100万点キャ
ラ・ゴーデス」の存在がある。
これは、一見普通の背景に見える「ある場所」に16発撃ち込むことで、初め
て出現し、さらに16発で破壊できるが、逆にいえば画面がスクロールし切る
前に合計32発撃ち込まなければいけない上に、そもそもそれがどこにあるの
かも謎とされている、という、砂漠でダイヤモンドを探すにも等しい隠れキャ
ラである。

 しかし、このゴーデスを破壊するだけで100万点が入る。
これのお陰で、後に続いたゲームが煮たような真似をはじめ、一時期シューテ
ィングゲームのスコアを大インフレ状態に陥れる原因となった、徳川幕府の小
判吹き直し政策のようなキャラなのである。

 シューティング音痴のおいらとしては珍しく、攻略本で場所を調べ、ゴーデ
スを破壊した記憶があるので、当時は(おいらとしては)かなり先の方まで行
けたらしい。
ただ、このゲームに関して一番思い出深いのは、当時コロコロコミックという
漫画雑誌に掲載されていた悪名(?)高き「ファミコンロッキー」である。

 おいらはあの漫画が好きになれなかったが、それは、あの「ある意味成人漫
画よりも「いやらしさ」を感じる画風」に加えて「歪められた性欲の吹き溜ま
り」ともいえる、「少年誌としてはギリギリで、一般向けとしてはストレスが
溜まるだけのは中途半端な性的表現」、そして、「おジャマ・ユーレイ君」以
来の伝統として、確信犯的に最低1本はそのテの漫画を連載させる、コロコロ
編集部の意味不明な編集方針」に疑問を感じるから、というのが第一の理由だ
が、第二の理由としては、「常習的虚言癖があるとしか思えないような、洒落
にもならない傍迷惑な、レベルの低い嘘八百の裏ワザ」を毎回大々的に扱う、
あの漫画の姿勢が気にいらないのだ。

 この時もご多分に漏れず、実は「1000万点キャラ」が存在する!という
嘘八百を宣伝し、おいらの記憶によれば、ゴーデスが出現する位置の左右逆側
の「地上物の影の頂点」に連射をあてることで出現する!と断言していた。

 おいらの周りでは、この噂を完全に鵜呑みにした隣のクラスの男子生徒約1
名が、クラス中どころか、学年中から嘘付き呼ばわりされる、という可哀想な
事件も発生していたが、この件に関しては「スターフォース」というゲームそ
のものには全く責任がないので、良しとしよう。



AXL 2001

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