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「ギャラクシアン」

Maker :namco
Media :アーケード、FAMILY COMPUTER,MSX等
発売日:1979年(1984年ファミコン版)
種 別:画面固定型シューティングゲーム


 おいら的にはインベーダーゲームを継いだのはこのギャラクシアンだと思う。
勿論、インベーダーはnamcoではなくTAITOだが、インベーダーの生みの親であ
るTAITOは強力なインベーダーの第二弾をリリースすることが出来なかった。
TAITOが素人目には分からないくらいのマイナーチェンジを繰り返したのは、
当時のインベーダー人気に少々あぐらをかいていたのかもしれない。

 当時はTAITOだけでなく多くのメーカーがインベーダーゲームのコピー品ま
がいのゲームを発売していたが、ギャラクシアンはそれらの二番煎じのゲーム
とは明かに異質だった。
インベーダーでは敵エイリアンは整列したまま全体で動いていたが、ギャラク
シャン個々の敵エイリアンが独自に自機に対してトリッキーな動きで遅いかか
ってくる。
並んでいたエイリアンを動かすという発想は、ギャラクシアンは最初ではない
だろうか? その為、このゲームはインベーダーよりもさらに高度なテクニッ
クが求められ、ゲームそのものに深みを出すことにも成功した。

 ギャラクシアンとインベーダーを比較すると、やはりグラフィックやBGM
のセンスの良さが光っている。
単純に画面を比較してみても分かるが、インベーダーに比べるとギャラクシャ
ンの画面は華やかである、BGMも当時このゲームをプレイしたことのある人
なら誰もが覚えているであろう、ゲームスタート時のあの曲にしても、インベ
ーダーよりもポップで親しみ易い。
このセンスの良さこそがアーケード黎明期のnamcoゲームの魅力だとおいらは思
っている。

 アーケードで大ヒットしたこのゲームは、後にギャラガ、ギャプラス、ギャ
ラガ'88を経てプレイステーションのギャラクシアン3にまで受け継がれること
となる。

 また、namcoがファミコン参入タイトル第一弾にぶつけてきたのもこのギャラ
クシャンである。
任天堂は当初、アーケードの雄、namcoを最恵国待遇で迎え入れた。
その為、パッケージもROMカートリッジの形状も任天堂型を義務付けられた他の
サードパーティ製のものとは違いnamco独自のフォルムを持っている。
実は、当時のファンとしては、ギャラクシアンよりもその後に発売が予定されて
いたファミコン用ゼビウスの発売日の方が待ち遠しかったが、ファミコン版のギ
ャラクシャンでも随分遊んだ。

 ファミコン版のギャラクシアンにはちょっとした裏技があり、リセットボタン
を何十回か連打することにより、「風の谷のナウシカ」のBGMを聞くことがで
きる、ギャラクシアンのパッケージにJASRACのシールは貼っていなかったので、
恐らく著作権使用料は払っていなかったのだろうから、今なら大問題になりそう
なところだが、当時はその辺もおおらかだったらしく、日本ファルコムが発売し
た、パソコン用アドベンチャーゲーム「太陽の神殿」ではABディスクを逆に噛
ませることによって、サイモン&ガーファンクルの「コンドルは飛んで行く」を
聞くことができた。
おいらは例によって、「太陽神殿」の難易度にはついていけず、もっぱら「コン
ドルは飛んで行く」ばかりを聞いていた、というどうでもいいエピソードもあっ
たりするのだ。



AXL 2001

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