レトロゲームレビュー/名作、クソゲー等ファミコン時代から網羅

「おそ松くん・はちゃめちゃ劇場」


Media :SEGA MEGA DRIVE
Maker :SEGA
種 別:横スクロールアクションゲーム
発売日:1988年12月


 セガ・メガドライブ本体発売から4本目のソフト。
スペースハリアー2、スーパーサンダーブレード、獣王記に続いていきなり「
おそ松くん・はちゃめちゃ劇場」というのもなんだか凄い飛躍である。

 セガ・メガドライブ本体が登場したのはこの年の秋のことで、CMでいとうせ
いこうに「近頃ゲームがつまらない、それはソフトのせいじゃない、ハードに
限界があったからだ!」などという詭弁を吐かせていたが、はっきり言わせて
貰うとメガドライブの初期ラインナップソフトには本当につまらないものが多
かった。

 スペースハリアー2からおそ松くんまで、そしてその後に発売された2本、
アレックスキッド天空魔城とファンタシースター2迄をおいらは当時全て購入
したが、印象に残ったのは、スペースハリアー2とスーパーサンダーブレード
くらいで、中でもアレックスキッド天空魔城は本当にこれがセガのイメージキ
ャラクターなのかと思うほど鮮烈につまらなかった。

 そして今回取り上げたおそ松くんに関しては「アレックスキッドよりはかな
りマシ」という評価になる。
しかし、かなりマシとはいうものの比較対象がアレックスキッド天空魔城なの
で、決して面白いというわけではない。

ゲームの内容を簡単に説明すると、プレイヤーは主人公おそ松くんを操作して
イヤミとチビ太に捕らわれた兄弟達を救出するのが目的。
システムは、横スクロールアクションゲームで、メインアクションはジャンプ
とパチンコによる攻撃だが、このパチンコ攻撃は射程が中途半端に短く結構ス
トレスが溜まる。

 ゲーム中にショップでオプション武器を購入することもできるが基本的にあ
まり役にたつものは売っていない。


 ゲーム画面はかなり目に痛い色使いになっており、どういうわけかサイケデ
リックな日本むかしばなしのような世界でイヤミ達とおそ松くんの激闘が繰り
広げられ、そこにまたかなり普通ではないBGMが華を添えている。

 さらに単に進んでいけばボス迄たどりつけるようなものではなく、特定のワ
ープポイントや、落とし穴に落ちるないとコースは無限ループを続ける。
分かり易くいうと、スーパーゼビウス・ガンプの謎のようなものである。

 このシステムにより、それほど長いわけでもないステージをかなり間延びさ
せて利用することが可能になり、総ステージは僅か3つしかない割にはなかな
か先に進めない。


 というようなわけで、今にして思えば、当時としてもかなりクソゲーだった
ような気がするのだが、何故かメガドライブの初期ラインナップの中では一番
よく遊んだのが本作だった。
なんとなく諦めの境地に至ってしまった、というか、「おそ松くん」というタ
イトルからも決して多くのものを期待して購入した、というわけでもなかった
為か、特に文句も言わず淡々と遊んでいたような気がする。



AXL 2002

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