<詳細> つくづく思うのだが、世間様が『魚釣り』というものに対し、 抱いているであろうイメージの「のんびり息抜き」とか「良い暇つぶし」とかは 全くもって間違いである。 仕事が終わり、普通なら、テレビでも見ながらくつろぐ時間、釣り師は週末の準備に勤しむ。 時間に余裕があればそれも楽しい時間だが、当然、仕事なんて、僕ら釣り師の都合なんてお構い無し。 なかなか思うようにはいかないモノだ。 そして週末、普通、朝は普段よりのんびりするモノだが、釣り師は、仕事に行く時より早起き、 ヘタすりゃ睡眠ゼロで釣りへ向かう事になる。 当然、楽しい時間を期待しての事なので、アテが外れた時はドッと疲れが出るのだ。 まぁ、好きな事に、それだけ打ちこめる状況に居るのは幸せなんだろうが、 「何の趣味も無い人が羨ましい」 「釣りなんて絶対、人にはすすめないね」 「今度、生まれてきたら、釣りの楽しさを知らずに人生を過ごしたいな…」 なんて、グチが心に渦巻く事もしばしばである(ちょっと調子が悪いとコレだ)。 さて、今回は「琵琶湖方面」へやってきた。別に、僕はそれほど贅沢な釣果を望んでいるつもりは無い。 琵琶湖に来ても、ロクマルなんて全く期待していないし、数釣りなんて、ハナっから諦めている。 僕の希望を簡単にまとめれば「自分がやりたい釣りで釣りたい!」となる。 その場のバスのゴキゲンに合わせて歩み寄るのでなく、自分がやりたい釣り方で釣れるバスを探す訳だ。 そして今回は、今年の私的ヒットと言えるナイトバスをやってみる。 これまで、アシに囲まれた野池や、山の中の野池やダムをホームグランドにしていた僕は、 ナイトバスなんてほとんどやらなかったが、琵琶湖方面には足場の良いポイントも有るのでありがたい。 が、そんなポイントは当然、プレッシャーも高いので、「夜」というだけでは弱く、 「プラスα」が加わる事で『自分がやりたい釣りで釣れる』ポイントへと変化するのだ。 まずはバズベイト「ノリーズ・ボルケーノ2」をチョイス。 8月には40アップも出ているので期待したが、このサイズが2本で打ち止め。 ![]() 「やりたい釣り」とはいえ、やはりある程度のサイズは欲しい。 8月より、藻的なモノが増えているので、フロッグでさらにタイトに攻める。 ややバスに「歩み寄った」と言えなくもないが、これも「やりたい釣り」なのでOK。 アオミドロの絡んだ藻の際を、擦るようにリトリーブ。 バズベイトなら、速攻でペラが回らなくなるだろう。 すると「ガボッ!」出た!素早くロッドを寝かせ、テンションを抜く事で、 絶望に陥り、無抵抗になったカエルを演じさせる。 「吐くなよ〜…」 と祈りながら、テンションが掛かるか、掛からないかの微妙なとこまでラインスラッグをとる事で 今度は 「やっぱり食われるなんてイヤだ!」 と、抵抗をみせるカエルを演じる事になる。 バスは逃がすまい!と、フロッグをしっかりくわえる事だろう。 そしてここでフッキング!ノッた!ヒット! この一瞬で繰り広げられるドラマがフロッグの楽しさであり、難しさでもある。 フロッグにバイトした魚を掛ける事に関しては、 タックルさえしっかりしていればライギョの方が簡単だ。 バスは結構、不可解なスッポ抜けがよくある。 だからこそ無事キャッチした時は大きな満足が待っているのだ! 「ヤめられまへんゲコ」 ![]() 45・5cm! ![]() 最近の、モヤモヤを吹き飛ばしてくれた、気持ち良い1発! ヒットルアーは「スナッグプルーフ・フロッグ改ブレードチューン」。 ![]() このテのフロッグの元祖ながら、 今だに1軍に居座り続ける、ビニールガエル界の重鎮だ(ビニールって…)。 僕の言う「やりたい釣り」と言うのは決して、ゴリ押しとか、考える事を放棄するとかではなく、 ある程度、的を得たモノでなければならない。そういう意味で「40アップゲット」というのは、 一つのバロメーターになる。良い気分で次のポイントへ向かう事が出来た。 次のポイントではフローターを出す。 「琵琶湖方面」は陸っぱりポイントが充実しているので、ヘタにフローターを出してハズすより、 多くのポイントを廻る方が、基本的に効率が良いと思っていたが、 開拓が進むにつれ、どうしてもフローターで攻めてみたいポイントが見つかったのだ。 要はハズさなきゃ良いのだろう(そりゃそうだ)。 少々、空模様がアヤシいが、今後の為、短時間の様子見でも良いから、浮かんでみる。 ![]() 前回、晴れた日に、このポイントをチラッと覗いた時は、 ボートだの、ジェットだの、色々走りまわっていたが、今日は気持ち悪いくらい静かだ。 鏡のような湖面が不吉にさえ感じる。 恐らく、この後、荒れる予報が出ているのだろう。かなりの短期戦になりそうだ。 テンションが上がっている時なら、少し位の雨なんて屁でもないが、怖いのは雷だ。 こんな、広い湖に一人でポツンと浮いている時に雷が来たら…想像しただけで、 緊張でウ●コがしたくなってくる(困った体質だね…)。 が、嬉しい事に、入水して間もなく、 遠浅なウィードエリアで「ノリーズ・アユチュピペンシル」にヒット! ![]() まだ出そうな感じだったが、今、僕が「やりたい釣り」はまだ他にも有るので移動する。 この広大なヒシ藻エリアでの釣りこそが、このポイントにフローターを出したかった最大の理由だ。 ![]() このために、フローターにフリッピングロッドだの、XHロッドだのを積み込んできたのだ。 が、期待に反して激ショボ。 ナマズらしきバイトはあったのだが…こうなると、改めて、今の空模様が気になってくる。 そうこうするうちに雨がポツポツと降ってきた!風も出てきた! いかんな…ここらが限界か(ウ●コの?)。 上陸して、片付けが終わった頃にはドシャ降りになった。 残念。また今度出直すか…。 と、なると次の手立てを考えないと…色々考えた結果、僕が選んだのは、 琵琶湖帰りでの、悪足掻きの定番「養老エリア」へ行く事にした。 いつものポイントへ 到着。 さて、やるかー…と、キャストを始めた途端「ザザー…」と激しい雨。 が、陸っぱりなら、いざとなれば、すぐ車に戻れるし、 お構い無しに、カッパを着てキャストを続ける。 と、フロッグにバイト!でも、なんか地味なバイトだ。 結局、3回出たが、フロッグをくわえ込まず。かといって、プラグにはアタらない。 どうするか…ここでついに「ピカピカッ!…ドオォン!ゴロゴロゴロ…」 恐れていた雷がやってきた!たまらず車に逃げ込む。 雷が遠ざかり、再び釣り再開。ここで、タックルはそのままだが、 ラインをナイロンから、PEに変えるため、スプールごと交換。 タイトに攻める必要を感じたので、よりフロッグに特化させる訳だ。 雷は遠ざかったが、雨は止んだり、時々激しくなったりを繰り返す。 カッパを着てても、何だかんだで濡れるモノだ。風も手伝って寒い。 雨の中でも釣りを続けるのは、何かと鬱陶しい代わりに、バス自体は釣りやすいのを期待しての事。 結果、バスが釣れるのと、釣れないのとでは、僕の心の中に、雲澱の差が出来るのは当然である。 どっちに転ぶか?僕のやる事は決まっている。 「やりたい釣り」を、雨の中、キレずに続けるだけだ。 あとはバスのゴキゲン次第。 さっきのショートバイトが気に掛かるとこではあるが…。 ここで、さっきまで、悪天候に悩まされていた僕に、嬉しい「追い風」が吹いた。 どこかの水門が開いたようで、明らかに水が動き出したのだ! 養老エリアは、一見、ただの野池であっても、水路で繋がっているので、水の動きは見逃せない。 さっき、ショートバイトで、フロッグを食わせ損ねたポイントへ再び打ち込んだ。 すると「ガボッ!」さっきとは比べモノにならない激しいバイト! やはり水の動きで活性が上がったか!ヒット!ナイスパワー!ナイスジャンプ! が、僕は構わず巻く!巻く!巻く!そしてブチ抜く!どらぁーッ! 「やっぱコレだべさケロ」 43cm! ![]() 耐えて、忍んで、釣り上げただけに嬉しい1本! ヒットルアーは今、一番の信頼のフロッグ「リアクションイノベーションズ・スワンプドンキー」。 ![]() 夜の「スナッグプルーフ」と共に、新旧のエースフロッグで結果が出せたのも嬉しいとこだ。 特別、大騒ぎするサイズが出た訳ではないが、 雨にも、少ないバイトにもメゲず、ひたすら「やりたい釣り」を貫き通しての結果なので、 自分的には満足だ。まぁ、まさに文字通り、自己満足以外の何物でもないだろう。 フロッグにショートバイトが続いた時点で、テキサスリグにでも変更していれば、 もっと簡単に釣れた可能性もあるのだから。 でも、自己満足という言葉は、何となく、ムリヤリ自分を慰めているようで、イメージが良くないが、 考えてみれば大切な事である。僕としては、目先の釣果を追うのではなく、 自己満足を追い求めた結果、釣果もついてくる…というのがベストな流れなのだ(ちょっとワガママ)。 僕にとって釣りというのは「のんびり息抜き」でもなく「良い暇つぶし」でもなく、いわば 『大きな自己満足を得る為の、日常からの積極的な逃避行動』 といった感じか。なんせ、僕ら一般市民は芸能人と違って、 ドラッグとかには手が出せないからね(いや、芸能人でもダメだから…)。 まったく、釣りの無い人生なんて有り得ない。 もし、釣りの楽しさを知らずに生きていたら…なんて考えただけでゾッとするぜよ。 なぁ、兄弟(お調子者)。 <タックル> ■ロッド:フレックスハント69HW ■リール:シティカ200E ■ライン:ポリアミドプラス25lb ■ルアー:スナッグプルーフ・フロッグ改ブレードチューン
|